動労千葉は4月25日、千葉県地方労働委員会に対し、昨年末に千葉支社が検修・構内業務の外注化を強行するために幕張支部から繁沢副委員長、長田組織部長を強制配転したことについて、動労千葉に対する露骨な組織破壊であり、労働組合に対する支配介入であることから、2名の幕張電車区への復帰等を求めて不当労働行為救済申し立てを行なった。この不当労働行為を弾劾し、勝利をかちとろう!そして、検修・構内業務の全面的な外注化阻止に向け、全力で闘いぬこう!
幕張支部破壊が目的 検修・構内業務をめぐっては、この間も明らかにしているように、JR東日本の各支社の中で、提案できていないのは千葉支社だけという状況になっている。このため千葉支社は、なんとしても機会を見て提案することを狙っている。こうした現状にある中で千葉支社は、昨年末の段階で最大の焦点となる幕張支部の団結を破壊し、職場のなかを混乱に陥れるために2名の強制配転を強行したのだ。 しかし、年明け早々から動労千葉がスト通知を行い、「3ヵ月間決戦」を宣言し、2月20日からの検修3区(幕張、習志野、京葉)における非協力闘争の展開、3月2日の第46回定期委員会での3月末ストライキ方針の提起による闘争体制の強化、3月4日の新保全体系の提案と訓練の強行に対する指名ストでの反撃、3月18日のスト貫徹総決起集会と千葉支社に対する抗議行動、そして28日~31日の連続行動の大成功が、2名の強制配転の目論みを粉砕し、未だに千葉支社をして提案できない状況に追い込んでいるのだ。今闘いの地平を踏みしめ、外注化絶対反対の闘いを全組合員の力でやりぬこう。
人選の根拠の回答は全くのデタラメ 一方、この2名の配転は、事前通知が行なわれたその直後から不当労働行為以外の何物でもないことが明らかであった。12月18日に行なわれた交渉において千葉支社は、2名の人選の根拠について、①(構内業務の)ハンドルを担当していない者、②「A長」を担当していない者、との回答を行なってきた。 しかし、この根拠は全くのデタラメであった。「A長」を担当していない者という点では、長田組織部長は12月のダイ改で仕業を外されるまでの仕業・構内でA長を担当していたのだ。また、ハンドルを担当していない者という点では、2名と共に幕張を出され京葉電車区に配転された国労の組合員は構内でハンドルを担当していたのだ。 しかも千葉支社は、この日の団交が紛糾し、後日改めて開催された時点で補足説明を行なった時も、全くデタラメな説明を行なってきた。長田組織部長の異動は習志野電車区で「A長」を行なうことを目的異動したと言うのだ。しかし、同人習志野電車区から幕張電車区に異動となった1名は、「A長」だったのだ。「A長」が足りないから補充したというのならまだ分からないでもないが、単なる差し替えであり、見習いや電車の構造を改めて覚えることなどを考えると、全く理にかなわない異動であることが明らかだ。 そして、今回の異動では、仕業・構内から外された6名(動労千葉5名、国労1名)に限定して人選しており、これまで千葉支社が言ってきた「区総体」からの人選ではないことも含めて、2名を狙い撃ちにしたことはより明白である。
勝利命令早期獲得!外注化攻撃阻止へ! この他にも、仕業・構内の別の者は、12月ダイ改以前に区の職制から別の業務に就かないかと事前に打診されていた事実があり、繁沢副委員長、長田組織部長には全くそのような打診が行なわれていないのだ。そして、事前に打診された者はそのまま仕業・構内に残り、打診されていない2名が外され、強制配転されたのだ。 こうした一連の動きを見るならば、繁沢副委員長、長田組織部長の強制配転は、不当労働行為以外の何物でもないことが明らかだ。しかも、検修・構内業務の外注化が全く進まないという状況の中で行なわれたこの強制配転は、焦点となる幕張支部の団結を破壊し、職場を混乱させ、ひいては動労千葉の組織を破壊することを目的に行なわれたのだ。 われわれは、このような不当労働行為を絶対に許すことはできない。労働委員会の場で不当労働行為の実態を明らかにし、勝利をかちとるために、職場での闘いを強化しよう!勝利命令獲得に向け、団結を強化しよう!検修・構内業務の全面的な外注化阻止!新保全対系合理化を粉砕しよう!
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