動労千葉は、6月30日、第69回定期委員会をDC会館で開催した。委員会では、13春闘、外注化阻止第2ラウンドの闘い等を総括し、新たな闘いへ向けての方針を決定した。
定期委員会は、議長に津田沼支部の相馬君を選出し、進められた。冒頭、田中委員長のあいさつがおこなわれ、貨物賃下げ攻撃、夏季手当1・1ヶ月への弾劾と外注化粉砕の闘い、組織拡大への方針が提起された。
来賓あいさつでは、動労千葉を支援する会の山本事務局長が「闘う労働運動のために職場に拠点を作っていく、10万人署名と物販で職場に入る。久留里線に乗って分割・民営化の破綻を実感した」と発言、ちば合同労組の諸町委員長は、「動労千葉とともに闘う組合として出発した、30%の組織増を勝ち取った」とあいさつされた。
その後、経過報告、当面する取り組み、協約協定締結承認等が提起され、質疑に入った。
質疑応答では、貨物の夏季手当や外注化の問題、ワンマン運転等に対する意見が出され、それぞれ本部から答弁がされた。
委員会宣言が採択され、最後に田中委員長の団結ガンバローで終了した。
【質疑応答で出された意見】
○ 営業関係で七名の強制配転者がいる。早く希望する所へ返してほしい。
○ 257系5両編成がワンパンで東京地下まで入っている、問題ではないのか。
○ 青年部ニュースを発行した。闘いのために活用していきたい。外注化され、蛍光灯一個壊れても困っている。電車には故障ステッカーが張りっぱなしだ。
○ 安全の意識が低下している。ドア故障のまま、100キロ運転を強行したり、幕張では高圧の感電事故が起こるような仕事をしている。
強制出向差し止め訴訟に勝利して外注化を止めよう。
○ 5・1メーデーでは賃金10%カットを阻止した。 夏季手当が1・1ヶ月という回答があった。絶対許せない。4億黒字が出ている、今まで1・5を割ったことがない。一〇四七名や外注化と同根だ。分割・民営化体制をぶっ飛ばしていく。
○ 出向差し止め訴訟は判決が出るまでどのくらいかかるのか。外注化を止めるのは組織拡大しかない。
○ ワンマン化から3ヶ月。今でも支社の人間と車掌が乗っている。会社はツーマンさせるなといっている。ワンマン粉砕で頑張る。
○ 貨物の1・1ヶ月は許せない。千葉機関区支部のために旅客もがんばる。
○ 出張で仕業検査が予定されているが、いく必要があるのか。現場ではらちがあかない。
田中執行委員長あいさつ
10月の大会までの過程、方向性を決める重要な委員会だ。取り巻く状況が一変している。
その第一は、貨物の賃下げ攻撃だ。怒りを新たに立ち向かおう。1・1ヶ月は次元をこえた回答だ。日貨労は裏切り妥結し、会社をつぶさないといっている。分割・民営化の破産、失敗をどう考えるのか。20万人が職場を去り、200人が自殺に追い込まれた。そして今、外注化、賃金抑制だ。貨物は人件費が半分以下になった。日貨労は一律賃下げを隠して交渉していた。これは終わりではなく始まり、日貨労の裏切りを弾劾していこう。
第二は、1047名の解雇撤回の到達点をはっきりしよう。26年間闘いを継続して、本質に迫った。6・29判決から始まった。JRと国鉄が共謀していたことが明らかになった。白石裁判長は更迭され、高裁は結審をおこなった。社保庁の分限免職では3割が無効となっている。解雇撤回の闘いを進めるには力がいる。
第三は、外注化反対闘争だ。闘争の方向性を必死になって探ってきた。エルダー社員を使ったスト破り要員の攻撃は粉砕した。出向者の六割は動労千葉の組合員だ。動労千葉に頼らなければCTSは成立しない。外注化粉砕の力は組織拡大にあった。組織拡大ができれば外注化は粉砕できる。
第四に、労働者が置かれた情勢をはっきりさせなければならない。アベノミクスは丸ごと民営化、限定正社員制度などによって社会保障制度は解体する。それは労働者の意識の流動化を生み出す。闘う労働組合が存在すれば、日本の労働者にとって勝負になる。新しい決意で組織拡大にうってでよう。