第31回定期大会第1日目報告

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 10月6日より動労千葉第31回定期大会がDC会館において2日間の日程で始まった。
 今大会は、アメリカのイラク侵略戦争が超切迫するという、まさに世界戦争をひきおこしかねない重大な情勢のなかで開催されている。また、田中委員長率いる新体制の下、02春闘の3ヶ月決戦をはじめ、この1年多いに闘い抜いた中で迎えている。
 大会は、君塚副委員長の開会あいさつで始まり、議長団に高橋代議員(千葉転)、奈良輪代議員(鴨川)を選出した。冒頭、田中委員長があいさつした(別掲)。
 続いて来賓の三里塚反対同盟北原事務局長、動労千葉顧問弁護団 葉山弁護士、勤住協 糟谷理事長、社民党千葉県連合 若松副代表、新社会党千葉県本部 長南書記長、動労水戸 小野副委員長、OB会 白石会長、家族会 佐藤会長、中江船橋市議、中村御宿町議よりあいさつを受けた。
 とりわけ反対同盟北原事務局長は、「関川、中野、田中3代にわたる動労千葉の闘う魂と三里塚の土地を手放さない闘いの共闘が、今日軍事空港を阻む砦となっている」と葉山弁護士とともに10・13全国集会への結集を訴えた。また、途中でかけつけた水野勝浦市議は「市町村合併問題は自治体労働者の大リストラのみならず、住基ネットとあわせて小泉構造改革の地方自治体版だ」と鋭く喝破し、来年もう一期闘いぬく決意を述べた。
 続いて、執行部より経過報告、運動方針案が提起され、第一日目の議事を終了した。

田中委員長あいさつ発言要旨

 今大会で勝ち取るべき第一の課題は、三ヵ月間決戦の乾坤一擲の闘いの到達点を、何が切り開かれて、何をするのか、一年間の闘いがどういう情勢を切り開いたのかを総括することだ。
 アメリカで「9・11」が起き、ブッシュは報復を叫び、10月アフガニスタンへ爆撃を開始した。2002年が始まると「2002年は戦争の年だ」として侵略戦争を始めようとしている。小泉は、戦後60年間画策してきた有事立法を「9・11」から数か月で上程してきた。
 02春闘の過程であらわれたことはNTT11万人首切りに見られるように労働者支配の根本的転換である。1047名闘争では、国労が闘争団を統制処分−除名するという所まできている。職場では第二の分割・民営化攻撃が本格化している。
 強制配転は敵の戦闘宣言であり、試練としてあった。動労千葉にとって試金石としてあった。JR総連は全面的な尖兵としてあらわれた。春闘4日間のストライキは状況を押し返し、攻防の主導権を握り締めることができた。この闘いで外注化提案を阻止した。
 新保全では幕張、習志野で▲1という提案がされ、12月ダイ改では2増という提案がされた。新保全の闘いは勝利した。また、組織破壊を止めたということを大きな成果として総括できる。いったん握り締めた主導権を手放さず、徹底的に攻め続けよう。
 第二の課題は、情勢を確認したい。イラクへの侵略戦争、11月末には空爆が開始されようとしている。情勢はもう一回り一変する。世界戦争の現実だ。
 小泉政権は有事関連三法案を国会に提出した。北朝鮮に対して拉致問題をてこに排外主義をあおりたてている。
 公務員にはマイナス人勧が行なわれた。来年の春闘ではベースダウンが宣言され、、全面的な賃下げ春闘になろうとしている。
 JRをめぐる情勢は、1047名問題の「四党合意」での解決が破産したことを示している。国労本部はさんたんたる状況を示している。1047名闘争を一から再構築しなければならない。
 第二の分割・民営化動向ではアウトソーシング−転籍を真正面から見据えなければならない。来年度は駅業務の外注化が言われており。その次には車掌の外注化がいわれている。
 われわれは、第二の分割・民営化阻止、検修外注化闘争の第二ラウンドにはいる。貨物のニューチャレンジ21は基地の半減と賃金の白紙的見直しだ。東日本では運転保安の大幅な低下、場内信号機の故障時の取り扱いの改悪が出されている。反合・運転保安の再構築をかちとろう。
 一番確認したいことは当局とJR総連の結託体制との組織攻防戦である。東労組千葉地本の小林は「動労千葉をつぶす」と大会で発言している。組織強化・拡大をかちとろう。
 最後に、労働者が人間として生きる権利を奪われる状況だが古い枠組みを突き崩して新しい闘いが生まれている。スペインやイタリアでは一千万のゼネストが起き、英国では40万のデモが侵略戦争反対で闘われている。ヨーロッパ中でイラク侵略戦争反対の闘いが地殻変動的に起こり、激しい火花を散らしている。勝ち切ったときに展望が切り開かれる。
 動労千葉には昨年4名の新組合員が加入した。組織拡大を勝ち取ろう。

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