田中委員長あいさつ発言要旨
今大会で勝ち取るべき第一の課題は、三ヵ月間決戦の乾坤一擲の闘いの到達点を、何が切り開かれて、何をするのか、一年間の闘いがどういう情勢を切り開いたのかを総括することだ。 アメリカで「9・11」が起き、ブッシュは報復を叫び、10月アフガニスタンへ爆撃を開始した。2002年が始まると「2002年は戦争の年だ」として侵略戦争を始めようとしている。小泉は、戦後60年間画策してきた有事立法を「9・11」から数か月で上程してきた。 02春闘の過程であらわれたことはNTT11万人首切りに見られるように労働者支配の根本的転換である。1047名闘争では、国労が闘争団を統制処分−除名するという所まできている。職場では第二の分割・民営化攻撃が本格化している。 強制配転は敵の戦闘宣言であり、試練としてあった。動労千葉にとって試金石としてあった。JR総連は全面的な尖兵としてあらわれた。春闘4日間のストライキは状況を押し返し、攻防の主導権を握り締めることができた。この闘いで外注化提案を阻止した。 新保全では幕張、習志野で▲1という提案がされ、12月ダイ改では2増という提案がされた。新保全の闘いは勝利した。また、組織破壊を止めたということを大きな成果として総括できる。いったん握り締めた主導権を手放さず、徹底的に攻め続けよう。 第二の課題は、情勢を確認したい。イラクへの侵略戦争、11月末には空爆が開始されようとしている。情勢はもう一回り一変する。世界戦争の現実だ。 小泉政権は有事関連三法案を国会に提出した。北朝鮮に対して拉致問題をてこに排外主義をあおりたてている。 公務員にはマイナス人勧が行なわれた。来年の春闘ではベースダウンが宣言され、、全面的な賃下げ春闘になろうとしている。 JRをめぐる情勢は、1047名問題の「四党合意」での解決が破産したことを示している。国労本部はさんたんたる状況を示している。1047名闘争を一から再構築しなければならない。 第二の分割・民営化動向ではアウトソーシング−転籍を真正面から見据えなければならない。来年度は駅業務の外注化が言われており。その次には車掌の外注化がいわれている。 われわれは、第二の分割・民営化阻止、検修外注化闘争の第二ラウンドにはいる。貨物のニューチャレンジ21は基地の半減と賃金の白紙的見直しだ。東日本では運転保安の大幅な低下、場内信号機の故障時の取り扱いの改悪が出されている。反合・運転保安の再構築をかちとろう。 一番確認したいことは当局とJR総連の結託体制との組織攻防戦である。東労組千葉地本の小林は「動労千葉をつぶす」と大会で発言している。組織強化・拡大をかちとろう。 最後に、労働者が人間として生きる権利を奪われる状況だが古い枠組みを突き崩して新しい闘いが生まれている。スペインやイタリアでは一千万のゼネストが起き、英国では40万のデモが侵略戦争反対で闘われている。ヨーロッパ中でイラク侵略戦争反対の闘いが地殻変動的に起こり、激しい火花を散らしている。勝ち切ったときに展望が切り開かれる。 動労千葉には昨年4名の新組合員が加入した。組織拡大を勝ち取ろう。
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