第24回動労総連合定期全国大会を開催(12/13~14)
労働運動全体を獲得する闘いに起ち上がろう!
動労総連合は、12月13日~14日の両日、第24回定期全国大会を千葉市・DC会館で開催し、各加盟単組のこの一年間の闘いの勝利 を確認するとともに、向こう1年間、検修・構内業務の全面外注化攻撃粉砕に組織の総力をあげて闘いぬき、この中で組織拡大をかちとる闘う方針を満場一致で 決定した。
検修全面外注化攻撃 ー10春闘勝利ー組織拡大へ! 昨年のリーマンショック以降大恐慌情勢に入り、資 本主義の前提とする条件がすべて滞ってきた。資本救済のために税金が投入される一方で、年収200万以下の労働者が増え、多くの労働者が生活困難となる中 で、労働者の怒りが爆発して自民党は吹っ飛んだ。時代は大きく変わってきている。 1047名闘争では、4者4団体路線が破綻した。クビを切った張本人に「お願い」してもだめだ。動労総連合が責任勢力となる時代がきたということだ。 11月集会は1万人に届かなかった。しかし、情勢は大きく変わり、闘おうという空気に満ちている。チケットや賛同署名数も大きく増えている。もっともっと 広げていこう。 この時代に、現場にこだわって闘っていくことが何よりも重要だ。動労水戸が登用差別事件で勝った。ところがJR東日本はあやまるどころか新たな組織破壊 攻撃をかけてきた。水戸の現地やJR東日本抗議闘争、新白河の研修所も含めて4波のストを闘い、この中で2名の組織拡大を実現して攻撃を打ち破ってきた。 闘いの中にこそ組織拡大の展望があることを実践した。動労千葉も同じ登用事件で、東京高裁で勝った。きっちり闘う形で突破していきたい。 西日本の組織問題も、動労西日本の再建、そしてなによりも2名の組織拡大で勝利した。 東日本の検修・構内全面外注化攻撃は、動労総連合の存亡のかかった闘いになる。組織の総力をあげて闘いたい。この闘いと10春闘、そして1047名闘争 を結合し、2月には全国闘争を呼びかけていきたい。そして、この闘いの渦中で組織拡大を実現しよう! |
佐野君を議長に選出ー全代議員が活発な質疑
大会は、石井副委員長(水戸)の「10春闘勝利、東日本の検修全面外注化阻止にむけ、闘う方針を確立しよう」との開会のあいさつで始まり、議長に佐野代議 員(千葉)を選出して議事が進められた。 君塚中央執行委員長からは、この一年の勝利感をこめた挨拶が行われた。(別掲)
執行部より一般経過、08年度決算、会計監査が報告、承認された後、09年度運動方針案、同予算案が提起され、そ
の後、活発な質疑応答が行われた。
◆質疑応答での主な意見◆
◎9月19日、再建大会をかちとった。8・6ヒロシマ大行動の成功で確信を持ち再建大会につながった。11月集会、訪韓など貴重な経験をつんできた。12 月3日には西日本本社抗議闘争を闘ってきた。来年1月には伯備線事故問題で集会をやる。東日本の外注化攻撃、西日本の尼崎事故などを運転保安闘争として闘 う(西日本)
◎ビラを封筒に入れて渡したら処分が出た。管理者の現認ではなく西労組の報告で処分するなど不当労働行為だし許せない。岡山駅では駅の約4割が契約社員 だ。5年で使い捨てになる状態で皆将来に不安をもっている。闘って正社員化と安全確保をかち取りたい(西日本)
◎最近原因不明の故障が多い。部品もないという状況だ。車両を知っている人、直せる人がいない。運転保安上問題が多すぎる。組織拡大へ頑張る。(高崎)
◎登用差別事件の完全履行に向けて4波のストを闘った。支援に感謝している。検修全面外注化阻止に向けて現場での情報と論議が必要だ。一方、東労組の分会 は機能が停止状態だ。組織拡大のチャンスが来ている。車両故障が続発し、考えられない事故が起きている。外注化で犠牲になるのは平成採だ。絶対反対で闘っ ていく。(水戸)
◎動労西日本に結集することで大きな分岐をつくったと思う。動労総連合の一員になったことを誇りに思う。(西日本)
◎幕張では、役員を狙い撃ちにした派出への不当配転が強行された。役員の派出配転は、全面外注化を行うための組織破壊攻撃だ。外注化阻止へ全力で闘う。(千葉)
◎この間の闘いで団結を一層強固にできた。労働者の怒りをぶつけることができた。ストの中で2名が結集した。闘うことが労働者にとって一番力になる。怒りを形にできるのは動労総連合しかない。来年は今年以上にやっていきたい。(水戸)
◎運転士登用問題で、この一年間闘い、負けなかった。しかしまだ勝負はついてない。外注化粉砕、平成採獲得へ勝負をかける。年末から来春にかけて総力で闘う。(水戸)
◎登用差別事件の当該として、昨年12月から充実した1年を過ごしてきた。負けた会社が正当づらしてわれわれを白河の研修所に送り込んだ。研修所では皆で 議論して闘い、団結がより固まった。団結して闘えば会社に勝てることを実証した。全面外注化攻撃が出てきたが、若い人が入るのはわれわれしかない。職場で 若い人のためにできることをやって行きたい。(水戸)
◎1月に平成採、3月に国労から加入をかちとり、前半いいスタートがきれた。しかし6月から動労千葉を交検から外し、副支部長と書記長の派出への配転を 10月に強行した。支部として11月まで超勤、休勤拒否を闘った。全面外注化攻撃が出てきてが、このためかと思った。組織拡大をやれば外注化は止められ る。本気で組織拡大に突き進みたい。(千葉)
◎昨年12月に1名が加入した。ライフサイクルで昨年6月に2名、今年2月に4名が出された。しかし、助勤を取りながら出すなど矛盾している。粘り強く訴え、組織拡大に全力をあげたい。(千葉)
◎貨物は、要員問題が深刻だ。新小岩では予備がゼロという状態が続いた。会社の経営は破綻している。JRカード廃止、夏季手当、年末手当の超低額回答に怒りを持って闘おう(千葉)
◎いすみ鉄道ではエルダー社員も運転している。外注化を阻止するには、下請け会社をゆるがすような闘いを闘おう。(千葉)
◎組織拡大を支部一丸で1年間やってきた。なんとしても増やして行きたい。一方、東労組は、会社に報告して組織を守らせようとしている。労労問題に会社が介入することは不当労働行為だし、許せない。(千葉)
◎中間運転台に便乗中、ビデオで撮られ、インターネットで流されて「悪いイメージ」だと処分された。会社で防衛策をとるよう東日本本社を追及してほしい。(水戸)
外注化阻止へ100%のスト権を確立!
執行部からの答弁が行われた後、議案は一括して採択され、満場の拍手で承認された。そして、スト権批准投票では、全代議員の賛成でスト権が確立された。
また動労西日本が再建されたことを受けて中央執行委員として動労西日本・大江委員長が新たに選出・信任された。
委員会宣言が高らかに読み上げられ、採択された後、組合歌合唱、君塚中央執行委員長の団結ガンバローで、大会は終了した。
各組合が職場からの闘いを積み上げてきた中で開催かれた今定期大会は、動労総連合の団結をより一層打ち固めるとともに、当面、東日本の検修・構内業務の 全面外注化阻止に向けて組織の総力をあげて闘いぬき、その闘いの渦中で組織拡大を実現する方針を確立するなど、大成功のうちにかち取られた。