小林克也は、東労組千葉地本委員長に就任したとたんに、革マルの本性をあらわにして、「動労千葉は絶対に潰せ」「他労組と闘え、他労組とは口を聞くな」と叫びたてたが、組合員からは完全に浮き上がり、総スカン状態だ。
完全に浮き上がる
われわれは小林発言の謝罪と撤回を求めて取り組みを行なったが、多少なりとも突っ張った対応をしたのは、幕張電車区の永島と、習志野運輸区の江野沢(津田沼支部長)の二人だけである。
他の分会の対応は、▼「小林があんなことを言ったって組合員は誰もついてこないですよ。うちの分会であんなことをやるつもりはありませんから理解して下 さい」▼「掲示(小林発言の載ったもの)はすぐ剥がします。謝罪と撤回は地本にちゃんと伝えます」▼「動労千葉と対立する気はありません。これからも何か 問題があったら言って下さい」▼「以前何があったかは知ってます。小林の発言が事実ではないということは私たちの世代の者は誰でも知っています」▼「申入 書はたぶん最終的には受け取ってはいけないということになるかも知れませんが、役員でちゃんと検討します」▼「あんなことを言っても、あの人たちと私たち は考えが全く違いますから」▼「(小林らの社宅のドアが改造されていることを報じる日刊を見て)こんなことやってるんですか。誰が革マルかすぐわかるって ことですね」……等々であった。
しかも永島・江野沢が虚勢を張ったと言っても、江野沢などは「お前たちだって東労組解体と言っているじゃないか。おれ達が千葉労を潰すと言って何が悪い」というなさけないものである。こんな低レベルな対応しかできないのだ。
会社の手先=東労組
なぜわれわれは「東労組解体」を強く訴えるのか。それには理由があるからだ。問題の核心は労働組合とは何なのか、何のためにあるのか、ということだ。わ れわれが「東労組は解体しなければならない」と主張するのは、東労組が労働組合とは名ばかりの会社の手先でしかない存在だからだ。しかも会社だけならまだ しも、組合員にとって東労組は、革マルからも理不尽なやり方で支配される二重の抑圧装置となっている。
労働組合は労働者のための組織だ。労働者の権利を守り、労働条件を守るために労働者が団結して闘うために労働組合はあるのだ。「一人は万人のために、万 人は一人のために」これが労働組合の原点だ。だが東労組は、公然と会社と結託して、配転や昇進差別などの脅かしによって組合員を支配し、職場を支配してい る。こんな卑劣で汚いやり方はない。われわれはこんなことは絶対に許さない。
全ての合理化を、右から左に丸呑み
しかも東労組はこの間、会社が提案したあらゆる合理化を全て右から左に全て丸呑みしている。シニア制度も、保線・電力・信通などの全面外注化も、検修・ 構内の全面外注化も、新保全体系合理化も、ベアゼロも全てそうだ。そして今度は駅業務の全面外注を丸呑みしようとしているのだ。東労組は会社の忠実なドレ イとして労働強化や権利破壊を労働者に強制するためだけの組織である。
とくに外注化攻撃の裏切りは重大だ。こんなことを呑めば、次にくるのはNTTのように「転籍」-賃下げであることははっきりしている。JRに働く労働者の雇用・賃金・退職金など全てを売り渡したに等しい裏切りだ。
それだけではない。「JR東日本は素晴らしい会社だ」と繰り返し賛美し、疑問を呈する組合員や反対する組合に対しては「組織破壊分子」、「国家権力の手 先」などというレッテルを貼って会社に変わって攻撃してきたのだ。しかも、一部の革マル分子と会社の蜜月を維持するためだけにこんなことをやりつづけ、 「動労千葉を潰せ」と叫びたてているのだ。
一体これが労働組合と言えるのか。東労組・革マルと労働者の権利・利益は、一八〇度相容れない関係にある。われわれが、東労組は解体しなければならないと訴えるのは当然のことだ。
理由を述べて見よ!
一方小林が「動労千葉を潰せ」と叫びたてる理由は何ひとつない。にぜ攻撃するのか理由を述べることもできない。だから言うに困って「竹竿で殴られ、石を 投げられた。だから許せない」などという理由をつけたが、しかしこれが一〇〇%デマに他ならないことは、この間の日刊でも明らかなとおりである。さらに言 うに事欠いて「動労千葉は当局とベタベタしている」などと言うが、これに至っては笑止千万と言うしかない。
そして、小林が言うのはこれが全てであり後は何もないのだ。まさに「動労千葉を潰せ」という革マルの方針だけが先にあって、その指令のままに革マルの本性を剥出しにしただけなのである。われわれは断じて許さない。革マル小林を千葉から追放しよう!