大間原発絶対反対!核燃料サイクルやめろ! 反核ロックフェスーOH!MAGROCK~第17回大間原発反対現地集会に参加!

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完成の目処も立たない核燃料サイクルは、すでに破綻している!

】7月27日に行われた「第17回大間原発反対現地集会」。この後、大間町内をデモ行進。

7月27日、青森県下北半島の大間町で、反核ロックフェス「OH!MAGROCK17」(26日~)と「第17回大間原発反対現地集会」が開催され、東京・千葉、東北地方を含め約20人が参加するバスツアーに動労千葉からも代表が参加して原発反対、戦争反対の闘いをともに闘いぬいてきました。

軍事基地と核施設に囲まれた下北半島の現実

今回、大間原発反対闘争に参加して一番感じたことは、下北半島全体が軍事基地と原発をはじめとした核施設に囲まれた地域であるということでした。三沢基地(米軍・空自)や対空・対地射爆場、空自の大型ガメラレーダー、海自大湊基地を含め自衛隊の施設が点在し、さらに、六ヶ所村の核燃料サイクル施設(ウラン濃縮と再処理、MOX燃料加工の各工場)、東通り原発(東北電力と東電)、むつ市の高レベル使用済核燃料中間貯蔵施設、そして大間原発など、日常的に戦闘機の轟音や核施設からの放射線汚染の危険性がある中で生活を余儀なくされている現実を目のあたりにしました。

六ケ所の原燃PRセンター

下北軍核半島地図

大間原発に反対して買収を拒否ーあさこはうすを訪問

バスツアー初日の26日には六カ所村の核燃料サイクル施設のPR館を訪れ、ツアーガイドの山田さん(核燃サイクル阻止訴訟原告団事務局長)から、六カ所核燃サイクル施設は93年に着工して4年後に完成する予定だったが27回も延期され完成の目処も立っていないこと、またMOX燃料(使用済核燃料に含まれるプルトニュウムを『再処理』して取り出し、ウランと混ぜた原発の燃料)の加工工場も8回延期されるなど、「核燃サイクル」自体が完全に破綻していることが強く訴えられました。この他にも東通り原発やむつの中間貯蔵施設のPR館を訪れ、核と原発が地域にとって極めて危険であり、必要ないことがあらためてハッキリしました。
ツアー2日目の27日は、大間原発建設に反対して土地の買収に応じなかった熊谷あさ子さん(故人)が残した「あさこはうす」を訪問し、娘の厚子さんに面会しました。

その後、大間原発の敷地と隣接する「大間原発に反対する地主の会」の所有地に移動し、10時30分からの「OH!MAGROCK17」(2日目)に参加して拍手と大きな歓声の中でロックフェスを楽しみました。
そして、11時30分からは、「第17回大間原発反対現地集会」が開催され、大間崎の対岸である函館からも多くの人達が参加して集会が開催されました。大間原発は、76年に町議会に「原発新設に関する環境調査」の請願からはじまったとされ、来年で50年を迎えます。しかし、建屋等の施設は建っているものの炉心自体はまだ入っておらず、反対運動の大きな力を感じました。
集会は、大間原発に反対する市民や地主、函館からの参加者、大間原発訴訟の弁護団、青森の労働組合等々から、「何としても原発を止めたい」「核のゴミは何万年も残る」「子や孫に原発を残したくない」など切実な訴えが行われました。
集会の最後に集会実行委員会を代表して中道事務局長から、「イスラエルとアメリカのイラン攻撃は核施設ーウラン濃縮工場が目標だった。つまり濃縮工場が他国に脅威を与える施設だということだ。政府は、何故、破綻している核燃サイクルを維持しようとするのか。石破は「3・11」の後、原発があれば短期間で核(兵器)を持ち得る」と発言した。自前の核武装が見える。反戦反核を一体のものとして行動しよう。行動の重要性は切迫性を帯びている。青森こそ反戦反核の最大拠点だ!」と力強い訴えが行われ、全体の拍手で確認しました。
その後、「大間原発反対!」「大間の海を汚すな!」のシュプレヒコールを上げたり、「手のひらを太陽に」を歌うなど趣向をこらしながら大間の町中をデモ行進し、2日間にわたる大間原発反対闘争を終了しました。
2日間のバスツアーでバスを運転していただいた方、ツアーガイドの方々、そして参加者の皆さんに、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。i

戦後80年ー新たな戦時体制を撃破せよ!
8・15労働者市民の集い
と き 25年8月15日(金)14時~
ところ 東京・牛込箪笥区民ホール
※集会後、デモ行進を行う予定です
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