乗務員の極限的な労働強化 と鉄道の安全破壊ゆるすな! 乗務員勤務制度改悪を阻止しよう④

 乗務員勤務制度改悪提案の主な内容は、①「育児・介護との両立」を口実にして朝夕のピーク時間帯にも短時間行路を設定、②支社課員、当直、指導員に定期列車への乗務を指定、③短時間行路は乗務割交番から外し、④乗務割交番内の勤務は実乗務の割合を増やす、というものだ。
それがもたらすものは、乗務員の極限的な労働強化であり、鉄道の安全の崩壊だ。

 極限的な人員削減と労働強化

 〝現在の乗務員勤務制度の問題点は、乗務効率が低いこと〟〝実乗務を増やしたい〟〝標準数を100として、今後は本線乗務員が90名になったら残りは支社・指導担当が乗務する〟〝拘束時間が1時間延びるので、乗務する時間も現在より延びる〟〝行き先時間をどんどん詰める〟
 会社は東労組との交渉で、このように公言している。乗務員を徹底的に削減して、足らなければ支社課員や指導担当で埋める。乗務員には乗務時間も拘束時間も延ばして、乗務効率を徹底的に高める。しかも、参考として「山手線乗務効率70%」とされている。凄まじい数字だ。
 それだけでは終わらない可能性もある。私鉄では手当廃止に伴い、泊行路の明けで、そのまま短時間行路に乗務するといったことが横行した。超勤で短時間行路に乗務することで、手当廃止による賃金減を〝補う〟という構造だ。
 新たに設定した短時間行路を、支社課員や指導員を乗せるためだけでなく、泊り勤務のあとに超勤で乗務させるために使う。乗務手当廃止で賃金を減額することで、超長時間労働、長時間乗務を強制する。そうなれば、乗務員の労働はまさに殺人的なものにされる。

 乗務手当廃止に行き着く

 会社は〝行先地時間手当がわかりにくい〟と特勤手当(乗務手当)切り崩しの意図を明らかにしている。今回の提案内容はまだ明かされていないが、最終的な狙いが時間額、キロ額を含めた乗務手当の全廃にあることは明らかだ。
 一方で、〝手当の総額で今より下回ることはない〟などと言う。仮に当面の手当総額が減らなくとも、ひとたびこの制度が導入されれば、乗務手当廃止に行き着くことは明らかだ。
 会社は〝支社課員や指導員には週3回は乗ってもらう〟と本格的に制度を推し進める構えだ。 そうなったとき、「すでに乗務員勤務でない者がこれだけ定期列車に乗務しているのに、いつまで特殊勤務手当を払っているのか」と、手当廃止に向かう。その先に狙われているのは、乗務員勤務制度そのものの解体だ。制度の導入自体を絶対に許してはならないということだ。

鉄道の安全をないがしろにするな

 15年4月12日、山手線電化柱倒壊事故。倒壊直前に列車が通過したばかりで数分後にも通過する予定だった。一歩間違えば列車直撃の大惨事になっていた重大事故。
並行する京浜東北線の運転士が発見し、周囲の列車が緊急停止したため衝突事故にはならなかった。

  鉄道の安全を守っているのは、現場の一人ひとりの労働者だ。そして、乗務員は何千人の命を預かって乗務している。その乗務員への労働強化は事故に直結する問題だ。
 15年の山手線電化柱倒壊事故では、運転士のとっさの判断で衝突事故は免れた。しかし、明けで長時間乗務すれば、集中力が切れて当然の状態に追い込まれる。事故と隣り合わせの中で、命を削りながら運転しろというのか!
 何より、鉄道の安全より、乗務員の命と健康より、利益のために合理化と労働強化を優先する会社を許してはならない。なぜなら、鉄道の安全が根底から崩壊することになるからだ。
 職場全体から乗務員勤務制度改悪反対の声をあげよう。現場労働者が決して諦めず、団結して闘うことこそ、会社の施策を止める何よりの力だ。その力は、間違いなく事態を動かす。すべての仲間は動労千葉とともに闘おう。

職場討議資料の活用を
 乗務員勤務制度改悪提案に対して職場討議資料を作成しました。職場の仲間との討論に活用し、現場からの反撃をつくりあげよう。