社友会による労組破壊とジョブローテーション攻撃うち破ろう!
社友会と一体の労組破壊に反撃を
「人財戦略部」なる組織が6月21日に人事部と厚生部を統合して設立された。そして、6月28日には「労使交渉のポイント」という文書を発行し、組合との議論について各職場に〝報告〟している。さらに、社内報では「社員からの質問に答える」という形でジョブローテーションに関するQ&Aも発行している。
組合との交渉についてや疑問・質問について、組合にではなく会社が直接説明する。この間、施策や構想をあえて組合に提案せず、いきなり業務用タブレットに配信するやり方と同じだ。労働組合を徹底して無視しようとしている。
これは明らかに、会社を挙げた社友会の組織化と一体だ。深澤社長自ら「社友会」の組織化を推進せよと号令している。そして、どんな施策にも一言も声を上げさせず、会社の思うままにできる職場にしようとしているのだ。
Q:車掌・運転士になりたい Q:駅でずっと働きたい Q:乗務員になりたくて入社した。退職まで乗務員を続けることはできないということか? |
「乗務員は事務職」「駅は外注会社」
ジョブローテーションのQ&Aでは、「将来の夢に向かって多様な経験を積める」「キャリアをオーダーメイドできる」と歯の浮くような言葉が並ぶ。一方、「退職まで乗務員を続けられないか?」という質問には、「生涯乗務員ではなく多様な経験を」「10年を超えないように異動や担務変更を行う」と露骨に回答している。
「キャリアのオーダーメイド」など誰がどう見ても嘘っぱちだ。会社は団交で、乗務員からの〝キャリアアップ〟について、「指令、輸送職、企画部門、支社内での運用を計画」などと回答している。だが、そのポストの数はどう見ても乗務員全体からすればごく僅かだ。結局、「運転士になって10年しても出世できないなら駅の子会社に出向させる」と言いたいのだ。
それは、来年度募集にも現れている。なんと乗務員は職種として「事務職(事務)」に分類されている。Q&Aでは「車掌・運転士になりたいならエリア職の事務職(事務)に応募しろ」と回答しているのだ。今年3月の乗務員勤務制度改悪により支社企画部門等との兼務での乗務が強行された。さらに、「乗務員はあくまで事務職」と位置づけ、「企画部門との兼務が通常」にしようとしているのだ。「変革2027」の「JR本体に残す鉄道業務は企画部門と込み運用できるものだけ」という構想そのものだ。
また、駅業務について「駅で働きたいなら、グループ各社(JESS等)に応募しろ」と回答している。もはや駅業務はJR本体ではなくグループ会社の仕事だといっているのだ。
社友会ではなく闘う労働組合を!
乗務員という仕事を徹底して軽んじて、労働者をコマのように扱う。こんな施策を平気で口にする会社の態度は本当に怒りに耐えない!
だが、現場が反対を貫くならば、乗務員を好き勝手に配転するなど不可能だ。現場に反対して闘う団結がある限り、会社の攻撃は常に矛盾を吹き出し続けるからだ。
だからこそ、社友会に入ってはならない。現場労働者を黙らせることで、ジョブローテーションや無制限なワンマン拡大による運転士・車掌への攻撃を実現するためのものだからだ。
職場に必要なのは闘う労働組合だ。すべての仲間に訴える。ともに声を上げよう。ジョブローテーション・ワンマン化反対を貫き闘おう。