国鉄千葉動力車労働組合 第45回定期大会  大会宣言

大 会 宣 言
本日われわれは、DC会館において第45回定期大会を開催し、第二の分割・民営化攻撃粉砕・組織拡大に向けて職場から反撃に立ち上がる新たな闘いの方針を決定した。
われわれは歴史の重大な岐路に立っている。朝鮮半島―東アジアをめぐる軍事的緊張が高まり、戦争の危機が切迫する中、国会では改憲に向けた審議が始まろうとしている。その一方で、「戦争する国」への国家改造は、「働き方改革」と称する雇用・労働政策の歴史的転換攻撃となって労働者に襲いかかっている。「正社員ゼロ(総非正規職化)・解雇自由」社会を許さないための正念場の闘いが始まろうとしている。
国鉄1047名解雇撤回闘争は、JRを表舞台に引きずりだし、直接解雇撤回を求める新たな段階に入っている。われわれは、「JRに法的責任なし」としてきた国鉄分割・民営化の虚構を突き崩し、「何らかの態度表明をせざるを得ない」と言わせるところまでJRを追いつめた。国鉄分割・民営化型の攻撃が社会全体に拡張されようとしている。改憲・戦争が現実化する状況も国鉄分割・民営化が生み出したものだ。今現在の問題として断固国鉄闘争を継続し、30年に及ぶ攻防に決着をつけなければならない。
「大量退職」がピークを迎えようとしている。JRはそれを逆手にとり、労働組合を破壊して第二の分割・民営化攻撃を推し進め、丸ごと外注化・転籍攻撃に労働者を突き落とそうとしている。それが職場にもたらすものは、「去るも地獄、残るも地獄」の現実だ。われわれはこの現実に真正面から立ち向かって、定年延長と65歳まで働き続けられる職場・労働条件の確立、外周地域に雇用の場を確保させることをめざして全力で闘いぬく。
闘いの最大の柱は外注化粉砕闘争だ。17年に及ぶ闘いは、検修構内外注化攻撃を10年単位で遅らせてきた。それは、労働者を非正規職に突き落としていく過程に非妥協的に立ち向かった前例のない闘争であった。その渦中で、CTSの仲間たちが動労千葉に結集し始めている。この闘いの発展の中にこそ、外注化攻撃を粉砕する展望がある。千葉支社は、行きづまった現状を打開するために、幕張支部への重大な組織破壊攻撃をしかけてきた。この攻撃を粉砕し、JR―CTSを貫く組織拡大の実現へ全力で闘おう。証人尋問・集中審理が始まる強制出向差し止め訴訟の取り組みを強化しよう。
何人もの運転士が倒れて乗務を下り、あるいは身体を壊しながら無理をおして乗務し続けている現実がある。しかし、ダイ改のたびに限度を越えた労働強化がのしかかる。さらにインターネットに流された動画などを口実に職場が徹底的に締め付けられる。そして続発する事故。このままでは間違いなく重大事故が起こる。われわれはこの現実に対し、反合・運転保安闘争の再構築をかけて闘いに立ち上がることを決意した。とくに、外注化によって下りる職場が全く無くなった本線運転士の高齢者対策は切実な課題だ。現在闘われている工臨行路指定ストを突破口に、次期ダイ改に向けて、抜本的な行路緩和等、運転保安確立を求める闘いを発展させよう。
労働契約法に定められた「無期雇用転換」が始まる2018年を前に、CTS就業規則改悪と全く同じ攻撃が、全国のあらゆる企業で開始されている。労契法を逆手にとって、雇用の上限を全部5年にし、無期転換権が発生する前に選別のフルイにかけようというのだ。しかもそれをかいくぐっても、待っているのは、最低賃金ギリギリ・定期昇給なし・時給制の「正社員」。労働者が百年以上かけてかちとってきた権利を根底から破壊する攻撃だ。これが安倍政権の「働き方改革」「同一労働同一賃金」の正体だ。CTSにおける闘いは全労働者の未来をかけた闘いだ。4月実施は阻止した。10月1日強行を止めるために直ちに闘争体制を確立しよう。闘う労働組合が絶対に必要な時代がやってきたのだ。全力で組織拡大の取り組みを進めよう。
われわれは、新たな飛躍をかけて今年の11月労働者集会を呼びかけている。韓国・民主労総ソウル地域本部から「東京―ソウルの労働者大会を国際共同行動として全世界に呼びかけよう」と提起されたのだ。その招請状には、「世界を覆う新自由主義攻勢、東北アジアで高まる戦争の危機、人類の生存を脅かす初の危機に対して、世界を守る力は、今や、労働者階級の国際連帯から生まれる以外にありません」と書かれている。世界中で労働法制解体攻撃に対するゼネストが闘われている。その先頭に立っているのも民主労総だ。われわれは、この提起に真正面から応えて、国鉄分割・民営化攻撃との攻防戦に決着をつけ、労働運動を絶対に再生させることを決意した。そのために、いっさいを組織拡大の視点から闘いぬく。「職場闘争なくして組織拡大なし」「反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし」を行動原理として全組合員の力を結集する。今年こそ1万人結集を実現しよう。
水戸の仲間たちは、被曝労働拒否の闘いを断固として継続している。三里塚、沖縄、福島、そして戦争法に反対して国会前を埋め尽くした怒りの声と固く連帯して闘おう。
右、宣言する。
2016年9月26日
国鉄千葉動力車労働組合 第45回定期大会

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