闘春
明けましておめでとうございます。
歴史が動き出している。11月労働者集会と日韓の国際共同行動は、韓国での民衆総決起の息吹をうけて、労働運動再生への展望を照らしだした。民主労総はその先頭で、財閥解体・社会の根底的変革を訴えて闘いをけん引している。鉄道労組の長期にわたるストライキと民主労総のゼネストがこの闘いをつくり出したのだ。日本でも怒りの声は満ちている。今こそ国鉄分割・民営化をのり越えて労働運動の再生をかちとらなければならない。
2016年、われわれは開始された第二の分割・民営化攻撃に真正面から立ち向かい、大きな前進を勝ち取ってきた。
1047名解雇撤回闘争では、JRに解雇撤回を求める新たな闘いを開始した。JR東日本は「当事者ではないから、回答する立場にない」という回答を繰り返している。だが、不採用基準が不当労働行為意志に基づいて作られたこと、それを命じたのはJR設立委員長であったことは覆すことができぬ事実だ。闘いは確実にJRを追いつめている。
外注化粉砕闘争では、JR東日本がいよいよ「水平分業」=分社化・転籍攻撃に踏み出す状況の中で、17年に及ぶ闘いが切り開いた地平がどれほど大きなものだったのかがあらためて明らかになった。われわれの闘いは、10年以上分社化・転籍攻撃を押し止めてきたのだ。とくに、大法廷で始まった強制出向無効確認訴訟の証人尋問がそのことを明らかにした。
さらにわれわれは、第二の分割・民営化攻撃が運転職場への徹底した締め付けと耐え難い労働強化という形をとって開始されたことに対し、カーテン問題、工臨488行路指名ストライキ、トイレ問題等、全力を尽くして職場から反撃の闘いを組織した。とくにその闘いの中で、全組合員が、トイレの問題で当該運転士を強制出向・退職にまで追い込んだJR当局を絶対許さない決意を固めた1年であった。
CTSにおける就業規則改悪粉砕の闘いは、「解雇自由・正社員ゼロ」社会をつくり出そうとしてる安倍政権の攻撃の本質をつかみとることができたことが決定的であった。4月実施を粉砕し、10月には形ばかりの「修正案」が強行されたが、闘いは何も終わっていない。これから6千万全労働者の未来をかけた闘いが始まるのだ。
世界は大激動の渦中にある。英国のEU離脱、トランプの米大統領就任等、これまでの支配の在り方が全部崩壊し、それが戦争を生み出している。安倍政権も、改憲・戦争と戦後労働法制・雇用労働政策の解体に最後の延命の道を求めて突き進んでいる。「非正規という言葉をなくす」「同一労働―同一賃金」等のウソとペテンで塗り固められた「働き方改革」は、総非正規職社会をつくり出そうとする国家改造攻撃だ。国鉄分割・民営化以来の社会の大転換攻撃が進められている。その先兵になろうとしているのがJRだ。
2017年、JRは文字通りの意味で第二の分割・民営化攻撃を開始しようとしている。その核心は、分社化・転籍攻撃への踏み出しと、「選択と集中」「戦略的ダウンサイジング」と称する地方切り捨て攻撃だ。それは、新たな労働運動解体攻撃であり、職場に「去るも地獄、残るも地獄」、安全崩壊の現実を強制する攻撃だ。だが、社会全体が限界をこえて崩壊している状況の中で、さらにその道を突き進もうとする攻撃は絶対に破たんする。われわれは組織の総力をあげてこの攻撃に立ち向かうことを決意している。第二の分割・民営化攻撃、常磐線全線開通攻撃を許すな!
2017年の第1の課題は、朝鮮半島―東アジアでの戦争、そして「働き方改革」攻撃を粉砕するために、労働者の国際連帯闘争を強化し、階級的労働運動の復権をめざして全力で闘いぬくことだ。
第2の課題は、分割・民営化から30年を迎える節目の年を1047名解雇撤回闘争の勝利の年とすることだ。この闘いの下にもっと多くの労働者の怒りを声を結集し、JRを追いつめよう。2・12国鉄集会の成功をかちとろう。
第3の課題は、第二の分割・民営化攻撃粉砕に向けて、3月ダイ改阻止闘争に全力で立ち上がることだ。「木更津・君津系統分離」攻撃に対し、地域の総反乱を組織しよう。社会丸ごと民営化攻撃に対し「民営化はもうコリゴリだ」の大運動を組織しよう。貨物・CTSを焦点に17春闘勝利に向けて全力で起ちあがろう。
第4の課題は、大量退職を逆手にとった組織破壊攻撃と対決し、外注化の全面的拡大・転籍攻撃粉砕の闘いに立ち上がることだ。定年延長と65歳まで働ける労働条件を確立しよう。
第5の課題は、反合・運転保安闘争の再確立に向けて闘いぬくことだ。反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし。鉄道の安全が危機に瀕している。強権的職場支配・限界をこえた労働強化を打ち砕こう。
そして何よりも最大の課題は、組織拡大をかちとることだ。崩壊の危機にあえぐ革マル結託体制に最後のとどめを刺そう。JR本体―CTSでの組織拡大をかちとろう。動労総連合を全国につくろう。国鉄闘争全国運動の本格的な発展をかちとろう。
動労千葉団結旗開き
■1月7日(土)13時 DC会館
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