新春アピール ―2016年貨物における闘いの課題 貨物協議会 「自分たちのために・みんなのために」

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 「乗務員を取り巻く労働環境は年々厳しくなり、ここ数年『疲れが取れない』『何事もなく乗務終了するとほっとする』『プレッシャーでへ とへとだ』など聞かれます。賃金は出さない、小さな事故でも許さない、もし起こせば必要以上の日勤教育という締め付けです。65歳まで明るく元気に働き続 けることのできる労働条件の確立が切実に求められています」(第20回千葉機関区支部乗務員分科会定期総会から)。ここに貨物における闘いの課題が凝縮さ れています。

16春闘に総決起しよう!

動労千葉はCTSと貨物を軸に全力で16春闘に立ち上がります。貨物においては何と言っても、55歳からの基本給3割カット、さらに60歳以降の低賃金、連続するベアゼロ回答をこの16春闘でなんとしても打ち破らなければなりません。
韓国民主労総の仲間は、ゼネストの課題として、「賃金ピーク制」中高年層の賃金減額措置と闘っています。安倍政権は、「雇用保険給付を70歳まで」とする と、あきらかに年金支給年齢の70歳への引き上げを狙っています。「資本のために死ぬまで働け」、これが一億総活躍社会の本質です。
日貨労の常套句である「組合員の雇用を守る」では闘えないことは明らかです。「自分たちのために・みんなのために」「青年労働者の未来のために」組合の違いを越えて、全貨物労働者・全労働者の利益を体現し、団結を求めて16春闘に総決起しよう!

事故問題を反合・運転保安闘争で闘おう

貨物会社では、運転士への締め付けや事故責任転嫁の攻撃が激化しています。レールを持たない鉄道会社の矛盾にほかなりません。老朽化 した設備を更新することすらできない現状、旅客会社との連絡の齟齬、輸送混乱時に列車が放置され続ける現実等、運転保安の危機は日々深刻化しています。
北海道・江差線の脱線事故に見られるとおり、外注化でメンテナンスが合理化された旅客会社の線路の上を走ります。安心して仕事をするためには、外注化攻撃と闘うということです。なによりも貨物会社においてこそ、外注化による事故や労災が多発しています。
安全・事故問題を労働者の側から捉え直し、第2の分割・民営化のアキレス腱であることを明確にして、貨物における新たな反合・運転保安闘争を創り出そう!

組織拡大のチャンス到来!動労総連合を全国に

いま、「第3次世界大戦突入か」という情勢を迎えています。アメリカ、ロシア、中国、日本…各国の利害をむき出しにした潰し合いです。各国1%の資本家・支配階級の利害のためです。資本主義という競争社会が戦争を引き起こすのです。
日貨労の「鉄道事業の黒字化のためには骨身を削る」ということ=資本(会社)と闘えなければ戦争は止められません。戦争への現実の中で、国鉄分割・民営化 の時がそうであったように、日貨労の戦争反対は、戦争協力(軍事輸送協力)にひっくり返ることは明らかです。
真実を明らかにし、日貨労の大ペテンを暴くチャンス、組織拡大のチャンスが到来しているのです。全国の貨物職場に動労総連合の闘うネットワークを創りあげよう!
2016年決戦を貨物協議会は全力で闘い抜きます。

―― 新支部長紹介① ――
安心・安全に働ける労働条件を
千葉機関区支部長 石川 二郎

あけましておめでとうございます。
この度、新支部長になりました石川です。5年ぶり2度目の登板坂になります。
JR貨物は16年連続ベアゼロ、ボーナスの超低額回答、55歳で基本給の3割カット、福利厚生切り捨て等、賃金を抑制する事で、会社を成り立たせてきまし た。昨年3月から祝日手当等の廃止が強行されました。いくら人件費を削って黒字をめざすとしても焼け石に水です。
結局、分割・民営化の矛盾を正さなければ解決しません。そして、職場は高齢化が進んでおり、過酷な労働条件の改善が最重要課題です。定年延長で65歳まで安心・安全に働けるような労働条件を確立するために闘っていきたいと思います。よろしくお願いします。

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