安倍が連合分裂・再編へ UAゼンセン会長と極秘会談

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産業報国会の道を許すな!


次期連合事務局長

6月28日夜、首相官邸で安部首相とUAゼンセン会長の逢見(おうみ)直人が 極秘会談を行った。2時間にわたる極秘会談で、「今後も定期的に意見交換することで一致した」とマスコミは報じている。逢見は次期連合事務局長への就任が内定している。
安部は首相就任以来、古賀・連合会長とのトップ会談を一切拒否してきた。今回の会談について連合幹部は、「組織として関与していない。不愉快だ」と批判している。

「連合の切り崩しが狙い」

マスコミは、今回の会談を、「民主に揺さぶり」(毎日)「連合を民間労組と公務員労組に分断する狙い」(サンケイ)「連合の切り崩しが狙い」(テレビ朝日)と報道している。
今回の会談で、安倍政権の政策の核心に労働運動の再編が据えられたことがハッキリした。総評解体以来の歴史的な攻撃だ。戦争をするためには連合すら許さず、完全な産業報国会にしようというのだ。

“連合を分裂させよ”

昨年11月には、安倍の側近の櫻井よしこがサンケイ新聞で、連合の現状を「地方に行けば自治労や日教組が、いまだに反基地、改憲反対運動をやっている」と批判した。そしてUAゼンセンを持ち上げて、改憲、原発再稼働、愛国主義の「崇高な理念」のもとに「官公労と決別し、連合を分裂させよ」と呼びかけている。労働運動が改憲・戦争・原発に全面協力することなしに、現実の戦争に踏み出すことなどできないと言っているのだ。

UAゼンセンとは?

▼組合員半数以上が
非正規の女性労働者

ここ数年で、繊維、アパレルから化学やサービス・流通などの産別労組を呑み込んで、150万組合員を超える日本最大の産業別労働組合に成り上がった。それも、これまでの正社員中心の伝統的な右派組合と違い、組合員の半数以上が非正規職で女性だ。
会社とユニオンショップ協定を結んで従業員を丸ごと組合員にし、資本に対して絶対に非正規労働者の反乱を起こさせないことを約束することで日本最大の労組になったのである。
さらにアジア13か国で事業展開しているイオンなど、アジアに進出した日本企業の労働者支配の役割をUAゼンセンが担っている。

▼徴兵制を認める労働組合

2005年には、連合本部に対して、「集団的自衛権を認めるべきだ」「主権国家である以上、徴兵制をとらないということは自ら戦わないということを表明することになり不適当だから削除しろ」と要求している。さらに安倍政権を裏で支える日本最大の極右翼組織の「日本会議」に役員を送り込んでいる。
水面下では徴兵制を認める労働組合を育成し、それと一体で集団的自衛権や改憲攻撃をかけてきたのである。

労働運動の復権が戦争を止める力だ

最近の世論調査でも、圧倒的多数は集団的自衛権にも、9条改憲にも反対だ。さらに安保法制=戦争法案反対のデモが全国各地で巻き起こり、日本列島は怒りで沸騰している。
こうした中で、戦争を阻止し、労働者の生活と権利を守りぬく道は、闘う労働運動の復権以外にない。
国鉄分割・民営化や総評解散・連合結成以来の労働運動をめぐる最大の決戦だ。 すべての出発は国鉄分割・民営化だ。最高裁の6・30上告棄却を許さず、国鉄闘争を継続し、第2の分割・民営化との闘いに全力でたちあがろう。外注化粉砕に向け、正規・非正規、本工・下請けの壁を超えてJRーCTSを貫く組織拡大を実現しよう。

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