「新自由主義と闘った30年」民主労総結成30年! 全国労働者大会に参加

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  11月7~10日、動労千葉は関委員長をはじめ6人の組合員が韓国を訪問した。8日の「チョンテイル烈士精神継承・全国労働者大会」への参加を中心に、民主労総本部とソウル地域本部、鉄道労組ソウル地本などを訪問、旧知の同志との再開を喜び合い、さらなる団結をうち固めた。

「すべての労働者の民主労総を」と新たな挑戦

今年は1995年の歴史的な民主労総結成から30年にあたる記念大会だ。ソウル市中心部の東大門付近の広大な路上を封鎖した集会場を、全国から結集した5万人の組合員、組合旗が埋め尽くした。いつ見ても圧巻の光景だ。

本集会の冒頭に、初代委員長クォンヨンギルさんが登壇し「民主労総は、いつも要求される闘いの先頭に立って勝利を切りひらいてきた。 正規・非正規の差別のない労働現場をつくり、全労働者が同等の権利を享受する職場を! 米国の経済侵略に抗し、自主的で平等な社会を立てる闘いの先頭に民主労総が立とう」と訴えた。

民主労総・ヤンギョンス委員長は「民主労総の30年は新自由主義と闘った30年だった。民主労組の旗を誇り、堂々と守りながら闘ってきた」と結成以来の闘いを振り返り、「すべての労働者の民主労総を。民主労総が新しい時代を主導していこう!」と次の30年にむけ新たな段階への挑戦を組合員に呼びかけた。

動労千葉にとっても、国鉄分割・民営化攻撃以来の40年にわたる闘い、そして新自由主義攻撃との激闘をともにしてきた過程を振り返る意味でも、非常に感慨の深い韓国訪問となった。

いまや、120万組合員を擁する最大のナショナルセンターへと成長をとげ、ユンソンニョル打倒闘争を主導した民主労総から学ぶことは限りなく大きい。同時に、国鉄分割・民営化と、総評解散・連合結成(1989年)以来、悔しい後退を強いられ続けている日本労働運動を再生する闘いが、いまこそ問われていることを改めて実感する訪韓となった。

高速鉄道統合を掲げ闘う鉄道労組

本集会を前に8日午前、訪韓団は全国鉄道労組ソウル地方本部を訪れた。今年6月の国鉄集会への参加をはじめ、何度も交流を重ねてきたカンジョンナム本部長をはじめとする鉄道労組組合員と再開を喜び合い、日韓の鉄道をめぐる状況について討論を行った。

鉄道労組ソウル地本は、分割された韓国の高速鉄道(KTXとSRT)の統合を掲げ、すでにスト権を確立して闘いに入っている。

動労千葉組合員から「労働部(日本の厚生労働省)長官に鉄道労組出身の人物が就任したが闘争への影響はどうか」と投げかけると、鉄道労組からは「闘争に良い条件でもあるが限界もある。結局、労働組合の力が闘争を決する」との現場労働者らしい答えが返ってきた。また、6年ぶりに韓国を訪問した動労千葉・田中康宏顧問が、日本における民営化攻撃が果たした労働運動全体への影響、非正規職化の現状などを報告した。

工業団地のど真ん中に位置するソウル本部

労働者大会翌日の9日には、軍事独裁時代からの闘いの伝統がある九老(クロ)工業団地(現在はデジタル工業団地)のど真ん中に陣取る民主労総ソウル本部事務所を訪問し、キムジノク本部長をはじめとする組合員と意見交換を行った。

ソウル本部の案内でチョンテイル記念館へ

9日午後には、動労千葉と訪韓した労働者・学生が、ソウル市内チョンゲチョン(清渓川) に2019年に建てられたチョンテイル記念館を見学。

民主労総ソウル本部の同志たちの手配で解説員の方に解説をしていただき、チョンテイル青年の生い立ちから職場での実践、「勤労基準法を守れ」「私たちは機械ではない」と叫んで抗議の焼身決起をした生涯に向き合う貴重な時間となった。

民主労総本部を表敬訪問

ヤンギョンス委員長(右)と関委員長(10 日)

また、帰国する10日午前には、民主労総本部を表敬訪問し、ヤンギョンス委員長と関委員長ががっちりと握手。本部の仲間と懇談を行った。

最後に、11・2全国労働者総決起集会に参加したキムホジョン事務処長をはじめ、ソウル地域本部の仲間には、訪韓の4日間にわたり言い尽くせぬほど暖かい歓迎をしていただいた。

あらためて感謝を述べ、訪韓報告を締めたいと思います。本当にありがとうございました。

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