上総公民館 3F多目的ホール
11月29日、久留里線と地域を守る会が主催する「11・29 JR久留里線の廃線を許すな 総決起集会」が開催される。久留里線廃線阻止へ、ともに集会成功をかちとろう。
地域の声を踏みにじるな
JR東は久留里線(久留里~上総亀山間)の廃線方針を一方的に発表し、「できるだけ早く」バス転換を進めようとしている。しかも、その進め方は地域住民の声を無視した一方的なものだ。地域の生活も、住民の声も踏みにじるJRのやり方を許すことは断じてできない。
君津市の対応も重大だ。市長は久留里線について議会から見解を求められても一切表明せず、地元の申し入れにも応じなかった。ところが、JR東が「廃線方針」を発表すると、何の議論もなく突如として「廃線受け入れ」を表明した。住民の声を聞くこともなく、密室でJRの方針に追随したのだ。
さらに「君津市地域公共交通会議」は、議論の出発点から「廃線ありき」で進められた。6月23日に開催された第1回会議でいきなり代替バスの運行案が提示され、住民説明会でも「廃線・存続の質問は禁止」「代替バスの説明だけ」とされた。そのやり方だけを見てもあまりに横暴であり、「既成事実づくり」のためだけのものだ。
嘘とペテンの廃線攻撃
久留里~上総亀山間について、「持続可能性に問題」などというが、廃線を地域にのませるためのペテンだ。
JR東は運輸部門だけで1760億円の黒字(24年度)だ。その一方で、JRや君津市が参加する検討会議の報告書でも「路線バスで事業として成り立たせることは困難」とされている。
バス転換の方がよほど「持続可能性に問題」があるのだ。
そもそも、列車本数を削減し続け、「利用したくても利用できない」ダイヤにしてきたのはJR自身だ。日中5時間半も列車がないダイヤにしておきながら、「利用者が少ない」「赤字だ」といって廃線化を強行しようとしている。このこと自体が許しがたい。
しかも、JR東が公表した24年度ローカル線収支では、「赤字総額790億円」と報道される一方、久留里~上総亀山間の利用状況は昨年度から大幅に改善していることが明らかになっている。
それにも関わらず、廃線化を前提に「代替バスの運行計画だけを議論しろ」など許されることではない。
「脱鉄道化」うち破ろう
久留里線は、JRが全国的に進めようとしている「脱鉄道化」攻撃の突破口に位置づけられている。鉄道の現業部門とそこで働く労働者を徹底して軽視し、組織・人事・賃金制度の抜本的な改悪と一体で、地域の全面的な切り捨てに突き進もうとしている。
JRの横暴なやり方、地域切り捨てへの怒りは全国的に広がっている。それは鉄道業務をないがしろにし、「脱鉄道化」と全面外注化を強行しようとすることと一つの問題だ。
地域の怒りとともに、久留里線廃線反対の声をあげ、ともに闘おう。11・29集会に全力で結集しよう。

