現場からの怒りの声
「内勤の仮眠時間が短すぎる(0:40~4:40)、実質3時間半とか、3時間しか眠れない。最終列車が遅れれば、寝る時間はさらに減る」
「24時間以上の拘束で、会社は休憩時間をうまく使って、というがそう単純ではない」「明けで何も出来ない」「死んじゃうよ」
「乗務員の8交番では回りが早く、ゆっくり休めない、人と仕業を増やして連休が欲しい」「出先でゆっくり休めない」
機関区廃止・派出化の矛盾
JR貨物は、3月ダイ改で11交番あった乗務行路を8交番に削減し、4月1日をもって千葉機関区廃止・隅田川機関区の派出化を強行しました。またそれに伴って外勤(1徹)を廃止して内勤と融合、内勤も2徹から1徹へと削減する要員合理化攻撃を強行しました。
夜間・休日は管理者もいない状態の中でたった一人の内勤に全責任が集中することになります。輸送混乱時、災害時等の対応は完全に不可能なことを承知の上で現場にその負担を強いたのです。
しかも内勤を一人体制としたために、8時30分始業から翌9時00分終業までの24時間半拘束で、最終列車の入区・パン降下・ハンドル確認から始発列車までの休憩(仮眠)時間は0時40分から4時40分の4時間で、実質的には3時間程度しか仮眠をとることのできない作業ダイヤが組まれています。
正当性も、合理性もない攻撃
そもそも千葉機関区の派出化攻撃は何の正当性も、経営的な合理性すらない攻撃です。JR貨物は、動労千葉をつぶすため、動労千葉の組織拡大につながることを恐れ、40年近くにわたって千葉機関区に新規採用者を配置しないという不当かつ異様な労務政策を続けてきました。東京から千葉への転勤希望があってもそれすら拒否しました。
その結果、60歳、65歳をこえた者が列車の運行を確保しているという歪みきった職場の現実を生み出し、要員が足りなくなれば業務を移管して職場を縮小し、それでも業務が回らなくなると、会社の都合だけで、その時ギリギリ必要な人数だけを「継続雇用」し、いくら希望してもその他は切り捨てるという、二重三重に不当な差別を重ねる労務政策を続け、その結果行き着いたのが派出化でした。
闘争体制を再構築しよう
千葉機関区は、京浜地区の根岸・川崎貨物とともに、関東から高崎・倉賀野、南松本、宇都宮、郡山への石油・ガソリン輸送という「ライフライン」を担う発着拠点です。どう考えてもつぶすことなど出来ない職場です。
今回の派出化では、千葉(蘇我)から出るタンク列車を、墨田川機関区(南千住駅)から電車便乗でとりに来るという不合理・非効率が発生しています。JR貨物はそれにも係わらず動労千葉つぶしを優先したのです。闘いはこれからです。怒りも新たに闘争体制を再構築しなければなりません。
定期大会・貨物闘いの方針
千葉機関区・派出化撤回、高齢者雇用と労働条件の抜本的改善を求めてストライキを含む闘いを配置します。
1.動労千葉の組織拡大を恐れて新採を一切配置せず、派出化したことにより乗務員の行路は非効率化し、矛盾だらけになっています。千葉機関区は鉄道貨物輸送の重要拠点です。
本線乗務員・指導員の65歳以降雇用の継続、転勤希望者の配置に基づく千葉機関区の復活を求めます。
2.8月から内勤の一徹体制が開始され、安全を無視した業務体制がとられています。
高齢者雇用に対する負担軽減の面からみても、余裕ある体制づくりが必要です。内勤2徹体制の復活と希望者全員の65歳以降の継続雇用を求めます。
3.シニア差別賃金、人事・賃金制度改悪、全面的な評価制度に反対し、労働条件改善の闘いを強化します。
4.「新・戦争協力拒否宣言」に基づき、鉄道貨物輸送を戦争に加担させない闘いを構築します。