「警備法廷」指定粉砕し大法廷で開催!
第1回裁判での結審策動を粉砕!
第1回裁判での結審を阻止したぞ! 「警備法廷」指定を粉砕し、大法廷での開催をかちとったぞ!
9月19日、国鉄1047名解雇撤回を求める裁判闘争の東京高裁第1回裁判が開かれた。第1回から東京高裁は警備法廷を指定し、明らかに結審を狙ってきていた。
だが、9月9日の署名提出と警備法廷指定への抗議の申し入れを行い、警備法廷指定の撤回と大法廷での開催をかちとった。また、裁判長は裁判冒頭の段階で、「本日、結審するつもりはない」と宣言。どちらの策動も完全に打ち破った! 全国の仲間の力で集めた署名、そして当日の大結集の力でかちとった勝利だ! この勝利をバネに国鉄1047名解雇撤回をかちとるまで闘い抜こう!
中村副委員長が意見陳述
裁判では、解雇当該である中村副委員長が意見陳述。まず、JRが真実を隠し、ウソをつき続けたことを弾劾し、すべての責任がJR自身にあることを明らかにした。また、今回、証人として呼ぶよう要求した井手正敬は、「名簿不記載基準の策定を命じたのは斎藤英四郎委員長」という「隠された真実」の最大の核心を直接知る最後の人物だ。深澤祐二は採用候補者名簿からの排除を直接行った下手人だ。その後、JR東日本の社長になり、不当労働行為の真実をすべて知りながら、事実を隠ぺいし続けてきた人間だ。「2名の証人尋問は、真実を明らかにするために絶対に必要」と強く証人採用を要求した。
また、「二人に一人はクビ」という前代未聞の攻撃であった国鉄分割・民営化に対して、動労千葉は「労働者が団結し、共に闘えば、この攻撃に正面から立ち向かえる」とストを決断したと明らかにした。
そして、「仲間とともに声を上げ、職場と社会に訴えかけたことは、今振り返っても間違いではなかったと確信している。労働者の誇りを守り抜く唯一の道だった」「国鉄分割・民営化の過程は、不当労働行為なくして決してできなかった。歴史的な不正義の上に成り立っている。だからこそ、国鉄分割・民営化は誤りであったと社会的に認めさせ、解雇を撤回し、原職復帰を果たし、鉄道の職場に戻るまで闘い続ける」と闘いの正当性への確信をもって発言した。
弁護団からは、一審判決の問題点を明らかにした。JR設立委の不当労働行為であることは完全に明らかになった。相手側もその点について反論さえしなかった。だが、この点の判断から裁判所は逃げたのだ。暴かれた不当労働行為の真実を否定できないから、「そもそも判断しない」という形で逃げたのだ。
「継続する不当労働行為」についても、われわれは一貫して解雇撤回を求めて闘い続けてきたこと、本来採用すべきJRが採用拒否を継続していることを無視し、「解雇から1年を過ぎた」というだけで切り捨てた。しかし、そもそもここまで裁判が長期化したのは、JRが自分自身が「犯人」だと百も承知で、嘘をつき続け、真実を隠し続けていたせいだ。そのJRを「時効」といって免罪するなど許されない。
一審判決の不当性を明らかにした上で、2人の証人の採用を要求した。その採用についての判断は次回以降に持ち越された。次回裁判は26年1月23日(金)15時30分より東京高裁101号法廷に指定された。
勝利感にあふれる報告集会
裁判後の報告集会は、警備法廷と「一回結審」を粉砕したことの勝利感にあふれるものとなった。弁護団から裁判の報告が行われた後、解雇当該である高石特別執行委員、中村副委員長が発言した。
高石特執は、「みんなの力はすごい。結審が狙われているという話があったが、署名提出と大法廷要求、そして入りきれないほどの人が集まってくれた。それを裁判所も見ていたということだと思う。長い闘いになると思う。裁判をかちぬきたい」と決意を述べた。
中村副委員長は、警備法廷を撤回させ、結審させなかったのは闘いの力であり、「世の中を変える力がある」と語った。また、裁判と同時に、「分割・民営化の間違いを正すことが必要だ。運動の力で正していく。10・5闘争~10・12三里塚闘争~11・2労働者集会へ闘おう。みんなの力をもらって声をあげよう」と訴えた。
続いて発言した田中顧問は、本日の裁判闘争について「全国からの結集の力による大勝利だった」と総括した。そして、偽証を続けてきたJRのあまりの不正義、真実をすべて明らかにさせようと訴えた。
また、この間「勝利まであと一歩」と訴えてきたことについて、「その一歩は国家権力の壁であり、労働運動を潰し、戦争へと突き進もうという国家権力を打ち破る闘いだ」と闘いの意義を明らかにした。われわれは分割・民営化反対を貫いて闘い、国鉄闘争をここまで守り抜いてきた。そして、「あと一歩」で勝利をかちとろうとしている。それは日本労働運動を画する地平であり、ここに戦争を阻止する力もある。そのことを訴えた上で、「11・2はこの時代をわれわれが変えられるかの試金石」と全力での組織化を呼びかけた。
その後、三里塚反対同盟の伊藤さん、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金さん、久留里線と地域を守る会の三浦代表、支援する会の織田事務局次長、東京、関西、福島から集まった仲間たちが発言した。
最後に関委員長が発言し、まず全国からの大結集に感謝した。そして、今年は分割・民営化に反対し、動労千葉が渾身のストにたちあがってから40年であること、その闘いが現在も続いていることの大きさを語った。そして、「11・2集会へ動労千葉は闘う。10・5をステップに11・2の結集で闘おう」と訴えた。