本格的な仕業緩和実現に向け、反合・運転保安闘争で闘おう!
3月ダイ改の問題点はここだ!(その1)
JR東日本は、3月ダイ改を期して「第2の分割・民営化」に本格的に踏み出した。特急削減に見られる地方切り捨てを行うとともに、運転士に対しては労働強化を強制している。一方、4月ダイ改以降、JRでは大きな事故・輸送混乱が相次いで発生しているのが現実だ。こうしたことから、反合・運転保安確立に向けた闘いを強化するために、各運転職場における乗務労働の実態を順次明らかにする。反合・運転保安確立! 仕業緩和の実現!65歳まで働ける労働条件の確立へ闘いぬこう!
千葉運転区編
1 泊行路での乙部分が大幅に増加
千葉運転区では、3月ダイ改以降、泊行路において、甲部分が短く、乙部分が長い行路が6行路と大幅に増えた。
左記の行路表は、千葉運転区123行路だが、乗務キロ336・2kmの内、219・5kmを乙部分で乗務するようになっている。しかも、勝浦発の220Mは外房線の上り始発列車だ。朝3時30分頃に起床し、終業時間の11時53分まで、明けであるにもかかわらず8時間以上も乗務している。
しかも乙部分が増えたことにより、6行路の内4行路が12時を過ぎ、とくに129行路では12時53分が終業時間になっているのだ。
こうした行路の設定には、平成採の運転士からも「乗務がきつい」「行路がひどい」という怒りの声が上がっている状況だ。
また、休日の場合は、さらに深刻だ。平日では、勝浦からの上り220Mは千葉到着後、5時55分まで動力看視を行い、7時02分発の快速まで1時間ちょっとの時間があり、朝食やトイレを済ませることができる。
しかし休日は、動力看視後、6時13分発の快速列車(578F)への乗務が設定されているため、18分しか時間がない。そのため、乗務員詰所に寄ってトイレに行く時間さえないという状況だ。
2 分割・併合作業の増加で労働強化
一方、拘束時間や乗務キロに変わりがないのに、行路の途中に分割・併合作業が増えたために乗務労働の密度が増加し、労働時間が長くなっていると訴える運転士が多くなっている。千葉運転区では7行路に分割・併合作業が追加された。分割の場合には、相手方運転士との連絡、自動解結装置の「解放」位置確認、ボタンを押して赤色灯の確認、解放テコ「解放」位置確認、駅員への連絡、電気連結器カバー確認、併合する際にも連結する列車手前での停止や各種確認を行うなど、神経を使う仕事だ。その数が増えたこと自体重大な問題だ。
3 4週連続でユニット交番の設定
交番順序も大問題になっている。この3年間で10徹4日勤が移管されて泊行路が減った。そのためユニット(日勤・日勤)・泊・明け、特休・公休という交番順序が4週連続して発生する状況になっている。千葉運転区の2組は9段で作成されているが、4段目から7段目まで「ユニット週間」が続くのだ。これにより、6日の内4日間を職場で過ごすことになり、在宅休養時間=自宅で過ごす時間が激減している。これでは乗務労働の疲れを取ることなどできなくなってしまう。
仕業緩和に向け、反合・運転保安闘争を強化しよう!運転士の高齢者対策を実現しよう! 65歳まで働ける労働条件の確立へ闘いぬこう!