仮執行宣言はつけられず―農地死守・空港廃港へともに闘おう!
不屈の決意語る市東さん
3月24日、千葉地裁は三里塚・耕作権裁判で、市東さんの農地明け渡しを認める不当判決を出した。断じて許すことはできない!
だが、一方で確定判決を待たずに執行できる仮執行宣言をつけることはできなかった。市東さん・三里塚反対同盟の不屈の闘いが、仮執行宣言を許さなかったのだ。
市東さんは判決について「あまりにひどい判決。どれだけ証拠を出してきたか。それを否定するという許しがたい判決」と判決を徹底弾劾し、「ますますファイトが湧いてきた。やられたらやり返す。これからも農地死守、戦争絶対反対の闘いをますます闘う」と決意を語った。
この市東さんの決意とともに、農地死守・空港廃港まで闘おう。
許しがたい反動判決
地裁判決の内容はあまりにでたらめだ。
土地の賃貸借契約について、「決めてあったのは面積だけで、どの土地を貸したかは決まっていなかった」ととんでもない理屈を持ち出した。成田空港会社(NAA)は「境界確認書」「同意書」に父の東市さんが同意し署名したとでっちあげて、それを「証拠」に土地を奪おうとした。だが、文書の偽造が暴かれて、土地の特定が破たんした。それをごまかすために、裁判所が判決時点で突如、「どの土地かは決めずに貸した」という聞いたこともない〝契約〟だとでっち上げたのだ。
また、94年に国・空港公団が「いかなる意味でも強制的手段を使わない」と約束しながら市東さんの農地を暴力で奪おうとしていることについても、「民事は別」と容認した。
どこまでも許しがたい判決だ。
労農連帯貫き闘い抜こう
成田空港の機能強化は、戦争国家化に向けた国策だ。だからこそ、一昨年には天神峰の農地を機動隊を動員して暴力的に強奪した。そこからさらに南台農地をも奪おうというのが今回の反動判決だ。こんな暴挙を許すことは絶対にできない。
戦争に向けた成田軍事空港の拡張、地域の破壊を許さず、「労農連帯」を貫いて闘い抜こう。不当判決への怒りを燃やして、3・30天神峰現地闘争に大結集しよう。
日時:3月30日(日)午後1時
場所:市東さんの南台農地集合
→NAA本社へ向けてデモ行進