反合理化・運転保安確立! 65歳まで働ける労働条件を!
3月ダイ改以降、29本の特急列車廃止・地方切捨てとともに、乗務員へのすさまじい労働強化が強制されている。
大型S字行路や、5時間半も乗りっぱなしになる行路がつくられた。また、明けで12時を過ぎる行路も千葉支社だけで16行路まで増やされた。
しかし、攻撃はこれで終わるものではない。同時に、大規模ターミナル駅を含めた駅業務の全面外注化の攻撃が行われている。そして、これは必然的に乗務員を含めた全面外注化に行き着く攻撃だ。
まさに「完全外注化」
それを実際に進めたのが東武鉄道だ。すでに東武鉄道本体では、現場の採用は一切ない。「車両メンテナンス」「線路・電気設備メンテナンス」「駅スタッフ」の3つの子会社の採用しかないのだ。本体に残るのは本社機能と管理者だけ。文字通り全業務の完全外注化だ。
この中で乗務員になるには、まず駅業務を担当する下請け会社の「東武ステーションサービス」に入社することになる。駅業務を経験した後、乗務員の登用試験を受けることができるようになる。これに合格し、運転士や車掌になってはじめて東武鉄道本体への道が開かれる。
必然的に乗務員の外注化までいきつく
同じ事がJRでも行われようとしている。東京では駅で行われていた「出発指示合図」が全廃された。それに併せ、駅業務の委託範囲を拡大し、人身事故などの最終的な安全確認まで委託する提案がされている。この提案は、すでに千葉でも行われている。
これは、東京や新宿といった大規模ターミナル駅を含めた完全外注化へ道を開くものだ。外注化のために、これまでの安全を守る仕組みを根本から解体しているのだ。
現在、乗務員の養成には駅業務を経験することが基本になっている。その駅業務を全面外注化すれば、当然本体から乗務員への道もなくなる。その後、運転士も含めて下請け会社に突き落とされることは明らかだ。
この背景にある最大の問題は、「大量退職」問題だ。これに突き動かされるように際限ない外注化が進められようとしている。そして、労働組合は東労組や国労まで、これに完全に乗っかって、むしろ外注化を推進してさえいる。
外注化は粉砕できる
しかし、外注化攻撃は、労働者が団結して本気になって闘えば、必ず打ち破れる。
そもそも東京では09年に検修・構内業務が、13年に駅業務が分社化されている。しかし、千葉ではようやく駅業務を今年7月にCTSから分割しようという段階だ。検修・構内業務は外注化自身が10年以上進められなかった。本来ならすでに分社化まで行っているはずが、今回も分割できなかった。
動労千葉が外注化に反対して闘い続けていることが、大きな歯止めになっているのだ。
外注化粉砕へ全力で闘い、仕事と仲間をJRに取り戻そう。地域切り捨てと乗務員への労働強化のダイ改合理化粉砕! 運転保安を確立し、65歳まで働ける労働条件を闘いとろう。