11月労働者集会に向けて、
6ヶ月間の組織戦を闘おう!
動労総連合は、4月26日、千葉市・DC会館において、第37回定期中央委員会を開催し、労働組合の最も本質的な課題として、戦争反対の闘いの先頭に起って闘うこと、JRの大再編攻撃、「労組なき社会」化攻撃と真正面から闘いぬき、組織拡大に向けて全組合員が総決起する方針を確立した。
中央委員会は、照沼副委員長の開会あいさつで始まり、議長に相馬代議員(千葉)を選出して議事が進められた。
冒頭、あいさつに立った田中委員長(千葉)は、「4月の日米首脳会談は、60年の安保改定以来の歴史的大転換であり、台湾有事、中国侵略戦争への突入を確認した。岸田は43兆円の大軍拡を国際的に約束し、沖縄・南西諸島へのミサイル配備を進めている。沖縄が再び戦場になろうとしている。この時に、労働組合は何をなすべきかが一番問われる。60年安保では数十万の労働者民衆が国会を取り巻き、突入し、二度と戦争をしてはならないと闘った。国鉄でもストが闘われ、安保は通ったが岸内閣を退陣に追い込んだ。労働組合は本来、そういう力を持っている。動労総連合は、労働運動の本来の力を発揮し社会の怒りを組織して闘おう。
世界中で、ガザ虐殺に抗議して学生、労働者が起ち上がり、アメリカでは学生が大量逮捕されながらも闘っている。ウクライナ戦争が中東、アジアへ広がろうとする中、日本の労働者こそ闘いに起ち上がらなければならない。
24春闘、3月ダイ改闘争は、千葉、水戸、高崎でストを配置するなど総連合統一闘争として闘いぬき、高崎で組織拡大をかちとった。24春闘で財界や岸田が「大幅賃上げ」を謳ったが、現実は大手で5%程度、中小・下請ではさらに格差が拡大した。怒りが渦巻いている。
11月集会の成功に向け、関生支部弾圧、昌一金属支部破壊攻撃を粉砕し、6ヶ月決戦に総連合が先頭に起とう。」と力強く訴えた。
関西生コン支部弾圧、昌一金属支部破壊攻撃を粉砕しよう!
続いて執行部から、経過報告、労働協約締結報告、当面する取り組み、24年度暫定予算案が提起され、質疑応答が行われた。
【質疑応答で出された主な意見】
◎戦争が迫る中で戦争に協力するような労働組合では存在価値がない。腹を括って闘う以外にない。芸備線廃線阻止に向けて3月17日に庄原で集会を行い、3月26日に再構築協議会粉砕に向けストを構えて抗議行動を闘った。(西日本)◎今春闘で動労総連合統一行動としてストライキで闘った。とくに格差是正を求めて闘いぬき、その中で組織拡大を実現した。闘うことにより、見てくれている人がいることを痛感し、それが拡大につながった。(高崎)
◎昨年3月の結成から1年経った。3月3日に春闘集会、15日にワンマン運転反対のストライキ、23日には第2回大会を開催し、大行進・茨城の結成も実現した。一方、職場代表選挙で組合員1名だが予想以上の票を集めた。闘って職場代表をかちとる。(水戸)
◎3月ダイ改で運輸区が廃止され統括センターになった。駅や運輸区で一生懸命やっていた人達が相次いで移動させられ「やってもしょうがない」という諦めの雰囲気がある。一方、支援する会のビラに良い反応が出ている。(千葉)
◎3月12日に環境アクセスとの団体交渉をちば合同労組とともに行い、その後、4月10日には神奈川でも団交を行った。労働条件改善と時廣書記長の解雇撤回に向けて闘う。(神奈川)
◎2月23日に星野文男前委員長の偲ぶ会を行い、総連合本部からの参加も含め多くの仲間が集まった。星野さんの遺志を引き継ぎ闘いぬく。米坂線廃線阻止に向けて地域とともに闘う(新潟)
◎戦争情勢の中で街頭宣伝を闘いぬき、その中で青年を獲得していきたい。港合同昌一金属支部への破壊攻撃に対し、九州の地でも反撃の闘いをやっていきたい。(九州)
◎能登半島地震発生から4ヶ月になるが全く復興しておらず、水も出ない、道路整備もできていない箇所も多く、まだ前が見えない状況だ。岸田政権は、戦争に向けての金は使うが、災害には金を投入しない。絶対に許せない。
1047名闘争について「時効の壁を超えて」について説明をお願いしたい。(北陸)
◎動労東京での組織化と再建に向けて闘いぬく。(東京)
質疑に対する答弁の後、一括して採択が行われた。最後に、「戦争は、最大の権利破壊であり、戦争反対は労働組合の本質的課題だ。改憲と戦争に反対する闘いに断固として起ち上がろう。関西生コン支部弾圧、港合同昌一金属支部破壊攻撃をうち破り、11月労働者集会の成功・飛躍をかちとろう。動労総連合の団結を維持・継承し、次世代に引き継ぐために組織拡大に起ち上がろう」との委員会宣言を採択し、組合歌の合唱、田中執行委員長の団結ガンバロー三唱で、第37回動労総連合定期中央委員会は成功裡に終了した。