JR東日本による新たな「労組なき社会」化攻撃を許すな!
24春闘に対して岸田政権は、「賃上げ」を異様なまでに繰り返し、日経連も「24年版経営労働政策特別委員会報告」において「昨年以上の熱量と決意で物価上昇に負けない賃金引き上げを目指す」「背景には、『構造的賃上げ』を加速できるかどうかに、日本経済の趨勢(すうせい)・未来がかかっているという極めて強い危機感がある」などと書き連ねている。新自由主義の下で非正規化と外注化、賃下げを30年以上続けてきた結果、資本主義が完全に行き詰まってしまった結果が現在の姿だ。
しかも、直近の統計では、20ヶ月連続で実質賃金が減り続けているのが現実だ。
賃上げは、労働組合が闘い、自らの手でかちとるものだ。
24春闘をストライキで闘おう!JR東日本の3月ダイ改ー一ノ宮出廃止・木更津派出縮小粉砕に向け、ストライキで闘おう!
新賃金と夏季手当を一緒に議論することに合理性がある?
こうした中、JR東日本は、この間、「新賃金・夏季手当について」なる提案を行ってきた。会社の説明は、「夏季手当は、前年度下期の業績を踏まえて議論してきた」「新賃金と一緒に検討することは一定の合理性がある」などとして、新賃金と夏季手当を同時に団体交渉で議論するとしている。
しかし、今回の提案は、新たな「労組なき社会」に向けた攻撃に他ならない。
これまで賃金・期末手当に関しては、2月~3月に新賃金、5月~6月に夏季手当、11月~12月に年末手当というように、組合側からの申し入れに基づき3つの時期に団体交渉が行われてきた。その中では、組合側からは要求の主旨説明、会社側からは経営状況等の説明が行われ、その上で議論を行ってきた。場合によってはストライキに至ることもあるなど、労働組合にとって極めて重要な取り組みだ。
今回の「新賃金・夏季手当」なる提案は、労働組合が最重要としている賃金闘争について、労働組合と会社が直接議論する場としての団体交渉の回数を減らし、労働組合が団交の場で主張し、それを通して現場で組合員に訴え、闘いに起ち上がるという労働組合の基本であり、最重要の活動を奪おうとするものだ。まさに、労働組合から団交権を剥奪するための新たな「労組なき社会」化の攻撃だ。
団体交渉の回数を減らし、労組の団交権を奪う攻撃だ!
この間で、物価が高騰して労働者の生活を直撃し、一方で会社側の新賃金回答は物価高をはるかに下回り、期末手当も現場からの切実な要求を下回る回答に終始している状況だ。コロナを口実した定期昇給のカットは未だに回復していない。
こうした中で現場では、「低賃金」「仕事がきつい」「将来展望がない」などの不満が高まり、青年労働者が相次いで退職する事態が続いている。
会社は、こうした不満が怒りとなり、いつ噴き出すかもしれないという不安を抱いているのだ。
だからJR東日本は、労働組合の弱体化=「労組なき社会」に向けて今回の提案を行ってきたのだ。絶対に許すことはできない。
24春闘勝利ー大幅賃上げ獲得!3月ダイ改ー一ノ宮派出廃止・木更津派出縮小攻撃粉砕!に向け、ストライキで闘おう!
当面するスケジュール
●第89回動労千葉定期委員会
と き 3月2日(土)13時~
ところ 千葉市・DC会館
※24春闘勝利・3月ダイ改阻止に向け闘う方針を確立しよう!
●第32回動労千葉家族会総会
と き 3月10日(日)14時~
ところ 千葉市・DC会館
※組合員・家族の団結強化に向けて各支部からの結集を!
●汚染水を止めろ!岸田をたおせ!
3・11反原発福島行動’24
と き 3月11日(月)13時~
ところ 福島県文化センター
※汚染水の海洋投棄、直ちに止めろ!大軍拡の岸田政権を打倒しよう!