第43回定期大会(9/28~29)1日目
動労千葉第43回定期大会は、9月28日、DC会館において始まった。今回は、動労千葉結成35周年を迎えた記念大会でもある。
定期大会は、大竹副委員長の開会あいさつで始まり、資格審査が行われ、大会成立が宣言された。
議長団には、津田沼支部の相馬代議員、いすみ支部の関代議員を選出し、議事が進められた。
スローガン案の提起に続き、執行委員長あいさつが行われた。
来賓あいさつでは、最初に三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長がジェット闘争での連帯の闘いをふりかえりつつ、今の安倍政権の戦争政策との対決を訴えた。新社会党千葉県本部からは鳰川書記長があいさつ。
その後経過報告に入り、一般経過報告、労働協約・協定締結報告、事業部報告、法廷闘争報告、会計報告、会計監査報告が行われた。
議事では、大会延期承認、決算承認、労働協約・協定締結承認のあと、14年度運動方針案、予算案が執行部より提起され、組織・財政・規約検討委の答申が行われ1日目の議事が終了した。
夕方からは、結成35周年を祝う会が京葉銀行文化プラザにおいて、多くのOB・家族会、支援・共闘団体の出席の下、盛大に行われた(詳細は別途報告)。
田中委員長あいさつ(要旨)
労働組合の力で社会を変えよう
本大会の勝ち取るべき課題を提起したい。本大会は歴史の分岐点の大会である。動労千葉がどういう方向に歩みを進めるのかの重大な大会だ。安倍政権は集団的自衛権の行使容認を7月1日に閣議決定した。憲法が踏みにじられ、戦争をすることの決定だ。
戦争を止める力は労働者の団結の中にある。戦争を止める労働組合の闘いが必要だ。こうした流れは、全て国鉄分割・民営化から始まっている。世界の資本主義が危機に陥り、戦火を拡大している。安倍政権は戦争政策の一方で、医療、年金、教育、福祉などを破壊している。許してはおけない。
この1年間動労千葉がきりひらいた闘いは大きな意味を持つ。1047名の解雇撤回では、9月25日の難波判決、不採用基準の不当労働行為を認めさせた。外注化と闘いぬいてきた15年間の闘い。5・2ストを契機にCTSの仲間が動労千葉に加入した。下請けと一体となって外注化を粉砕する。
10・1スト体制を確立しよう。3つのきっかけがある。一つは、車輪転削で指を落とす事故。銚子派出で床下点検中にブレーキがゆるむ事態。車輪転削業務と銚子派出をJRに戻させる。2つめは、CTSは構内運転士を1年間で登用し、動労千葉のスト対策にすると公然と言っている。事故から下請けの労働者を守れと闘わなければいけない。
3つめはJRは外注化の時に、高齢者の雇用の場の確保のためと言っていた。今回の転削からのベテランの排除は黙っていられない。JR―CTSでの組織拡大の第一歩をかちとろう。
JRをめぐる情勢は激変している。分割・民営化体制の崩壊、北海道・貨物の現実を見れば明らかだ。川崎駅での脱線事故も同じだ。外注化してバラバラにしたからだ。
大量退職が迫っている。JRのあり方を抜本的に変え国鉄的なものを一掃しようとしている。全面的外注化は国鉄分割・民営化が生み出したことだ。この情勢を見すえて立ち向かおう。国鉄にはふたこぶラクダと言われる山があった。一つ目はシニア制度からはじまる15年。国労、動労千葉の組織破壊が狙いだった。それから15年闘いぬいたから今がある。これに立ち向かう。40年働いた労働者が投げ捨てられる。残った労働者も同じだ。闘いの柱は外注化粉砕。全ての闘いを組織拡大の観点で闘おう。
社会のあり方を変えなければいけない。貧困、非正規や労働者の未来は労働組合の変革の中にある。動労千葉の35年の闘いに確信をもっている。怒りは積もりに積もって爆発寸前だ。本格的な組織拡大に総決起を。