労働組合は労働者の団結と権利のよりどころであると同時に、反戦の砦です。それが今ほど問われている時はありません。すべての組合員の皆さん、OB会・家族会の皆さん、特別な決意を込めて11月集会への総決起・総結集を呼びかけます。
世界戦争は始まっている
10月7日、積りに積もったパレスチナ人民の根源的な怒りが大爆発しました。
帝国主義の世界支配の矛盾の集中点である中東における歴史的な民族解放・革命戦争です。「イスラエルの歴史上最も過激な人種差別の右派政権」=昨年12月に成立したネタニヤフ政権は、パレスチナ自治区ガザ地区を全部イスラエルの領土とするために、パレスチナ人民の生存の危機が臨界点に達するほど、植民地政策を推し進め、民族浄化を続けてきました。
攻撃を開始したハマス、ファタハやPFLPなどガザ地区の解放勢力とイスラエルの軍事力は雲泥の差です。イスラエルは種子島ほどの面積しかないガザ地区に220万のパレスチナ人民を押込め、空爆を繰り返し、地上戦を開始しようとしています。
隣国のヨルダンをはじめ、アメリカではユダヤ人も停戦を求め、世界各地でパレスチナ支援・連帯行動が闘われています。
泥沼化するウクライナ戦争、戦争と革命の時代、歴史の分岐点にあって、今の状況を後の歴史家は「この時点で世界戦争が始まった」と書くかもしれません。この現実から眼をそらすことはできません。
迫りくる「軍靴の響き」
かつては、職員室に「教え子を再び戦場に送るな」と書かれた大きなポスターが貼ってありました。日教組は、朝鮮戦争の最中の1951年1月にこのスローガンを決定し、以来全国各地で反戦・反核・反基地闘争の先頭にたってきました。
しかし今、学校と教育の戦争動員が一線を越えてエスカレートしています。
広島では平和教材「ひろしま平和ノート」の教材から、「はだしのゲン」や「第五福竜丸」が削除されました。子供むけの防衛省・「はじめての防衛白書」の第3版が発行され、学校での副読本化が狙われています。自衛隊員が不足する中で、学校が隊員獲得のターゲットにされています。
改憲・戦争阻止!大行進・川崎の仲間が、自衛官募集業務を巡り住基台帳の閲覧拒否を求めた闘いが、新聞で紹介されました。市内の中学校3年生に陸上自衛隊高等工科学校の見学案内などのダイレクトメールが届いたことに対するもので、「若者を戦地に送り出すようなことに加担してはいけない」と訴えました。
岸田政権による5年で43兆円の軍事費増、迫りくる「軍靴の響き」の中で労働組合を甦らせよう! 戦争を止め社会を変える力はここにある!
11月集会の成功のために総結集を訴えます!
11・19労働者集会
11月19日(日)12:00
日比谷野外音楽堂
*韓国民主労総、ドイツ機関士労組 、米国・スティーブ・ゼルツァー氏参加!