駅は、列車と乗客の安全を守る運転保安上の拠点だ!
JRの合理化・業務委託に地元から怒り噴出!
反合・運転保安確立へ闘いぬこう!
JR千葉支社は、4月1日から、下総中山、稲毛海岸、土気、八幡宿、長浦の5駅の業務を千葉鉄道サービスに委託しようとしている。絶対に認めることはできない。
JRからの指示を直接受けることができない委託駅
JR千葉支社は、5駅の業務委託について、①みどりの窓口がないこと、②券売機が設置されていること、そして、販売業務がないことにより駅での業務量が軽減されるから委託しても問題ない旨の回答を団体交渉で行ってきた。
しかし、駅業務は、切符等の販売だけではない。何よりも、列車と乗客の安全を確保する上で重要な位置を占めている。
しかし、その駅における業務が委託されてしまった場合、誰が、どのようにして列車や乗客の安全を守るのかが全く明らかにされていないのが現在の状況だ。
駅業務が委託された場合、対象駅では、CTSが「JRから独立して業務を処理する」ことになるため、JRから、直接、業務指示を受けることはできなくなる。列車の運行では、ダイヤは設定されているものの、乗客の乗り降りによる列車に遅れや、人身事故や信号機故障、車両故障、風雨等によって運休や大幅な列車の遅延等が発生している。
こうした場合、指令から各駅に様々な指示が行われることになるが、委託対象駅の場合、指令から直接、指示を受けて対応することはできなくなる。
さらに、駅で出発信号機が故障した場合にはどのような取り扱いになるのか、また、運転士が汽笛を吹鳴して駅員を呼び出す場合の取り扱いがどうなるのか。さらに、乗客に急病人が発生した場合は同様な取り扱いになるのか等、委託駅において何ができて何ができないのかが、全く明らかにされていない状況だ。
何も明らかにされない状況のまま駅業務の委託が強行されようとしているのだ。
乗降終了合図の見直し?業務外注化に向けた攻撃だ!
こうした中JR千葉支社は、3月13日、「乗降終了合図の見直し」に向けた「試行」を4月から行うとの提案を行ってきた。対象となる駅は、今回、業務委託の対象となっている下総中山を含めた総武緩行線の15駅(千葉、津田沼、船橋、西船橋、錦糸町を除く)だ。
これは、駅業務を委託した場合、CTS側で乗降終了合図の取り扱いを行うことができないためだと考えられる。
乗降終了合図は、列車が駅に停車中、駅のホーム担当が、列車に乗降する乗客の安全を確認して車掌に合図を送り、それによりドアを閉めることになる。このように、乗降終了合図とは、乗客の安全を守る上で重要な取り扱いなのだ。
JRは、こうした乗客の安全を守る取り扱いさえ取り払おうとしているのだ。
地元に25億円出させて、みどりの窓口を廃止するJR
一方、JRのこうした合理化や業務委託に対して地域から怒りの声が吹き出している。
長浦駅では、袖ヶ浦市が工事費約25億円(98%)を出して改築工事が行われ、2月23日に新駅舎の利用が開始された。しかし、利用が始まったその日にJR千葉支社は、「みどりの窓口」を閉鎖してしまったのだ。しかも、4月1日からはJRから業務を切り離してCTSに委託しようというのだ。こうしたJRのやり方に地元からは「高齢者や障害者が不便になる」「詐欺だ」「元に戻せ」と怒りの声が吹き出している。JR千葉支社長があわてて説明に行ったようだが、この怒りは収まるどころかさらに高まっている。当然のことだ。
駅業務委託は、列車と乗客の安全を破壊する攻撃だ。JR千葉支社は、駅業務委託を中止しろ!
駅業務外注化絶対反対! 反合・運転保安確立で、職場から闘いぬこう!
団結潮干狩り大会
と き 4月29日(火 祝日)10時~
ところ 木更津・江川海岸
※家族そろって参加しよう!