郡山市総合体育館
74人の小児甲状腺がん
3月11日、福島県郡山市総合体育館で、「あきらめられるか! 忘れられるか! 福島の怒りはおさまらない! 3・11反原発福島行動14」が、全国から1100人の結集で行われた。
主催者あいさつで、椎名千恵子さんは、「3年目の3・11です。8・6広島、8・9長崎のように3・11を反原発福島行動の日として行動した、その歴史的な意義をしっかり確かめたい」と訴え、「74人の小児甲状腺がんも原発事故の影響ではないと言い切り、避難先から高濃度の放射能地域へ通学させる、こんなこと許せるか。今年の3・11を原発はいらないという思いだけでは足りない、国のあり方そのものを変える、生き残りをかけた闘いに立つという覚悟を決める日にしましょう」と呼びかけた。つづいて福島の女子高生、沖縄、和歌山の日高原発建設阻止を闘う人士からの訴え、海外からはドイツのゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟のケアスティン前委員長、アメリカの運輸労働者連帯委員会のゼルツァーさん、韓国からは全解闘のイホドンさんが連帯のアピール。
午後2時46分黙祷。続いて福島現地からのアピールが行われた。国労郡工支部の橋本さん、動労水戸の羽部君から職場での闘いが報告された。
仮設住宅は収容所
浪江町・希望の牧場の吉沢正巳さんは「被曝を覚悟しながら牛を飼い続けています。この3年で浪江町の避難者が300人以上亡くなった。仮設住宅の実態は半強制的な収容所、棄民政策だ。除染? ふざけるな。僕らは未来をつぶされた。この無念、空しさ、怒りをもって、残り人生を生きていくしかない。立ち上がって、国民の壮大な、深い連帯、広い連帯、今がその時だ。立ち上がろう」と激しい怒りが会場を圧倒した。
命と健康を守るため
つづいて、全国農民会議を代表して福島の農民、三里塚の市東さん、福島大生が訴えた。ふくしま共同診療所医師から布施幸彦医師、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが子どもたちと県民の命と健康を守るため今後も診療所を守り、発展させていくと決意を語った。
平日にもかかわらず、3・11反原発福島行動は大成功した。福島の地元テレビも集会の様子やデモを大きく報道した。
集会宣言
あの日から3年 |
デモ解散地点 郡山駅