国鉄民営化による不当解雇から27年
「ついにすべてを覆す闘いの時が来た!」
655名が会場を埋め尽くした
2月16日は、国鉄労働者とって絶対に忘れることのできない日だ。髙石さんをはじめ動労千葉組合員12名は、27年前の2月の冒頭、当時の国鉄職員局次長・葛西(JR東海会長)によって作られた「停職2回以上、又は停職6ヶ月以上の処分歴」という不採用基準によってが採用名簿から排除され不採用になってから27年がたった。この日、国鉄闘争全国運動が呼びかけた「国鉄分割・民営化で不当解雇から27年 2・16労働者集会」が東京・すみだ産業会館で会場を埋め尽くす655人の結集で大成功をかちとった。この前段では全国運動の全国活動者交流会が開催された。
戦争と総非正規化
主催者を代表して、全国運動の呼びかけ人である花輪不二男さんがあいさつ。続いて田中委員長が動労千葉の報告と決意を語った。「9.25東京高裁の判決は、停職処分基準は具体的であり合理的であるというこれまでの判決の判断をひっくり返し、『不当労働行為の意志に基づいた不採用基準』という判断をした。これは27年の間に分割・民営化で引き起こされた今の現実をひっくり返す大きな手がかりをつかんだ。安部政権がやろうとしていることは戦争と総非正規職化、解雇自由だ。労働者のこの現実を変えるため闘う労働運動が必要だ。私たちの闘いにかかっている」と訴えた。
連帯の挨拶として、動労千葉顧問弁護士の鈴木達夫さんが、東京都知事選をふりかえり、「私たちの訴えが首都の労働者階級の胸に確実に届いた」と確信をもって語った。
特別報告として、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫さんからは「暴かれた真実ー最高裁勝利に向けて」、全国運動呼びかけ人のの金元重さんからは「世界を揺るがした韓国鉄道労組スト」、自治体委託労働者から、自治体民営化。外注化の現状と課題が報告された。
つづいて最高裁署名運動の呼びかけ人の下山房雄さん(九州大学名誉教授)、芹澤寿良さん(高知短期大学名誉教授)が壇上に立った。下山さんは、「私は皆さんとは違って共産党?民青と呼ばれる潮流に属してるが、この運動は誰でも参加すべき(できる)運動だ」と述べた。芦沢さんは、「国労、全動労そして動労千葉が共同して闘えるよう協力してきた。しかし、最後まで闘ったのは動労千葉で、最高裁まで持ってきた敬意を払いたい」と述べた。
つづいて地域の取り組みとして動労千葉を支援する会・新潟から、1047当該から動労千葉争議団の髙石さん、中村仁君が決意表明。カンパピールにつづいて、外注化粉砕、非正規職撤回の訴えが行われた。
集会には韓国から、公共運輸労組・連盟のイサンム委員長、鉄道労組、民主労総ソウル地域本部の3通の連帯メッセージが届いた。
「外注化粉砕、非正規撤回へ」の訴えでは、動労千葉からは山田・幕張支部長、大竹副委員長、北嶋青年部長が発言した。