大 会 宣 言
本日われわれは第30回定期大会を開催し、新たな闘いの方針と新しい世代の執行体制を確立した。われわれは全組合員の力を結集して「大失業と戦争の時代」にたち向かい、21世紀に通用する新世代の動労千葉を創りあげる決意である。激動する情勢のなかで、われわれの進む道にはこれからも多くの困難がまち受けているであろう。しかしわれれわは、幾多の諸先輩や先人達が脈々と築きあげてきた闘いの歴史を継承し、動労千葉の闘いをさらに発展させるために全力で起ちあがる。否定すべき日本の労働運動の現状を何としても打破しなければならない。いま労働者は嵐のような攻撃にさらされ、生きる権利、団結する権利そのものが奪われようとしている。怒りを忘れたもの、この現実にたち向わないものを労働組合と呼ぶことはできない。今こそ「資本主義にNoと言える労働運動」が求められている。 1047名の解雇撤回闘争は、国鉄労働運動の解体か再生かを分かつ重大な正念場を迎えている。「四党合意」は1047名闘争のみならず、国鉄労働運動そのものを変質・解体させようとする攻撃であった。いま国鉄闘争は「四党合意」をめぐる鋭い分岐のなかにある。この分岐は労働運動全体にも大きな波紋を広げ、一方には1047名の仲間たちを切り捨て、国労を自らの手で解体してしまおうとする勢力があり、もう一方には1047名闘争を先頭として、その勝利と労働運動の階級的再生を実現しようと必死に訴える勢力がある。われわれは1047名闘争の当該組合として、今一度原点にたち返って闘争団の仲間たちとともに闘いの先頭にたたなければならない。 JRは「完全民営化」を契機として、「ニューフロンティア21」など、第二の分割・民営化というべき攻撃を一斉に開始している。これはJRに働く労働者を徹底した弱肉強食と大リストラの嵐のなかに叩き込み、終身雇用制を解体して、鉄道会社としてのこれまでの在り方そのものを根本から変えてしまおうとする攻撃だ。すでに、「シニア制度」−保守三部門の全面的外注化攻撃が開始されている。その行き着く先は、膨大な労働者の転籍−首切りであり、安全の崩壊である。われわれは 延べ120時間にわたるストライキを貫徹した01春闘の地平のうえに、組織の総力をあげてこの攻撃を阻止するために起ちあがる。 またJR貨物においても、分割・民営化の必然的結果としての経営破たんのなかで「ポスト新フレイト21」計画が策定されようとしている。その内容は、労働者への犠牲をさらに強い、ひいては経営形態の再度の変更をも胎むものとなる。まさに第二の分割・民営化攻撃である。 新たな事態のなかでJR東日本と東労組は「第四次労使共同宣言」を締結した。東労組・革マルは、亀裂を深める結託体制を維持するために第二の分割・民営化攻撃の走狗になることを誓ったのだ。またJR東日本の大塚体制は、吹き上げる怒りの声を圧殺してこの攻撃を貫徹するために改めて革マルと手を結んだのである。だがこれはJR体制が今後も「革マル問題」という最大の矛盾を抱えつづけることを意味する。いまや職場には怨嗟の声が充満している。われわれは「第四次労使共同宣言体制」と全面的に対決する。不当労働行為を根絶し、強制配転された仲間たちを取り戻そう。JRをめぐる労働戦線は新たな戦国時代に突入し、JR体制に断を下す時が迫っている。 9・11の反米ゲリラ事件を契機として世界は大きく変わり、戦争の危機が時々刻々と迫っている。また、すでに臨界点にあった資本主義体制の危機が堰をきって噴出し、世界経済は底無しの大不況−大恐慌に落ち込もうとしている。そしてそれが世界の支配者たちを戦争への衝動に駆りたてているのだ。ブッシュ政権による報復戦争−日本の参戦を許してはならない。第三次世界戦争への引き金を引かしてはならない。歴史の分岐点にあって、労働組合の真価をかけ、戦争に反対する全ての声を結集しこの危機的情勢にたち向わなければならない。 日本経済の破局的な危機を背景にして登場した小泉政権は、戦後保守政治の解体的再編を意図した超反動政権である。小泉は「聖域なき構造改革」を掲げ、弱肉強食の論理を解き放って、倒産と大リストラ、社会保障制度の解体など嵐のような攻撃を開始している。さらに小泉は憲法改悪を公言して靖国参拝を強行し、有事立法制定、集団的自衛権行使、後方支援新法の制定やPKF参加、教育基本法の改悪や反動的司法改革など、戦後史を画する大政治反動攻撃をしかけている。われわれは11・11全国労働者集会の圧倒的成功を勝ちとり、労働者へのあくなき攻撃と戦争の危機を断ち切らなければならない。そのためにわれわれは、沖縄、三里塚、ヒロシマ・ナガサキをはじめ、全国の闘う仲間たちと固くスクラムを組み、労働組合の全国ネットワークを創りあげる決意である。 われわれは今、全てを巻き込んで疾風怒涛のごとく激動する変革の時代の最中にたっている。21世紀、もはや万策尽きた旧体制にとって代わるのは、あらかじめ与えられたものではなく、われわれ自身が新しく創りだすものでなければならない。われわれは全組合員の力を結集して、21世紀−新たな時代の幕開けにふさわしい、新世代の動労千葉を創りあげる決意である。誇るべき団結をさらにうち固め、恒常的なストライキ体制を堅持して一切の組織破壊攻撃を粉砕しよう。そして何よりも動労大改革を志した分離・独立の原点にたち返り、JR総連解体−組織拡大の闘いに組織の総力をあげて起ちあがろう。全組合員の団結の力をいかんなく発揮し、船出した新世代の動労千葉の歴史を築き、国鉄労働運動の新たな1ページをおし拓こう。
国鉄千葉動力車労働組合第30回定期大会
|