メンテナンス近代化(Ⅲ)阻止!

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メンテナンス近代化(Ⅲ)阻止!
幕張電車区縮小攻撃粉砕

メンテ近代化による基地の大再編

 03年に提案され今も強行されている「車両メンテナンス近代化(Ⅲ期)計画」合理化との闘いは、いよいよ正念場を迎えている。
 この計画は、03~05年までの三年間で検修基地の統廃合や、首都圏3工場の役割を抜本的に見直そうというものである。昨年12月における習志野電車区の廃止に続いて、幕張電車区では217系車両の検修業務を鎌倉総合車両所へ移管し、新系列の車両と183系を置き換えることによって大幅な合理化を行おうとしている。
 さらに、幕張電車区から木更津支区を切り離し、千葉運転区の支区にして「幕張電車区」から「幕張車両センター」にするという提案もされている。
 メンテナンス近代化計画は、
1線区1基地構想の名の下に全てを効率性、コスト削減を目的としている。利潤を生まない保守部門は、ことごとく効率化と称して合理化しようと言うのがこの計画なのである。そして、合理化と一体のものとして組織破壊攻撃がかけられようとしている。動労千葉は、習志野電車区廃止攻撃に対してストライキで闘い抜き、「希望」とおりの異動を実現し組織破壊攻撃を封じ込め、懸案要求の解決に一歩を踏み出してきた。この闘いを引き継いでメンテナンス近代化計画阻止の闘いを強化しなければならない。

幕張電車区縮小攻撃を許すな!

 幕張電車区では、04年度と05年度で183系の特急車両が257系の新型特急車両95
両に置き換わる。今までは、交番検査を8両編成の車両を17人、6両編成では12人でやっていたものが5両編成では、たった数名の新保全体系になろうとしている。(現在255系は、9両編成を5人でやっている)これだけでも年間にすると延べ人数で千人規模の合理化になる。
 また、217系も来年度には鎌倉総合車両所に移管されようとしている。
 幕張電車区の要員と車両は、昨年の11月の段階で
 要員数156名(標準数)
 車両数752両となっていた。
 そして217系251両を移管した場合は、
 車両数501両となる。
 武蔵野線が移管された、京葉車両センターは車両数が590両であり、幕張電車区は京葉車両センターよりも少なくなる。そして、現在の京葉車両センターは
 要員数70名(標準数)である。
このことを考えると今後幕張電車区をめぐって大幅な業務の外注化や労働強化、退職などにともなう要員削減の攻撃がかけられてくることが考えられる。
 一方で、千葉支社の検修職場では、今年度から4年間で77名が60歳に到達するという状況である。その中の57名は幕張電車区に所属する社員である。まさに、千葉支社は、この大幅な退職者と業務が回らないことを逆手にとって新型車両を導入し、車両を移管し、大幅な縮小攻撃をかけてきているのだ。
 大量の退職者が生み出されるという状況の中で新規採用者の採用で補うのではなくて、新型車両の導入で労働者を合理化し、その穴を埋め、乗り切ろうとしているのだ。
 その行き着く先は、大幅な業務の外注化と労働強化、組織破壊攻撃である。幕張電車区縮小攻撃をなんとしても阻止しなければならない。

運転保安闘争の強化組織拡大へ

 われわれは、この間の検修業務の外注化をシニア制度粉砕の闘いと一体となって闘い抜き、外注化攻撃を破産に追い込んできた。
 「シニア制度」は、年金が満額出るまでの雇用の継続という切実な問題を逆手にとってそれを業務の外注化と徹底した人件費の削減、組合つぶしの攻撃に利用するという攻撃であった。
 動労千葉は、千葉県地労委での勝利命令をかちとると共に、徹底した職場抵抗闘争で検修・構内外注化を阻止してきた。
 また、新保全体系の導入にあたってもその矛盾をついた非協力闘争を長期にわたって展開し、新保全体系の攻撃を阻止してきた。
 04春闘の闘いは17年間も塩づけにされてきた強制配転者の検修職場への復帰をかちとった。われわれの日常的な職場抵抗闘争、外注化阻止の闘いが千葉支社をして強制配転者を帰さざるを得なくなったと言うことだ。
 メンテナンス近代化計画にもとづく幕張電車区の縮小攻撃を粉砕するために日常的な職場抵抗闘争を闘い抜き、反合・運転保安闘争の強化をかちとろう、そして運転職場における組織拡大をかちとり、JR総連東労組解体へ総決起しよう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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