結託体制の崩壊で新たな状況迎えたライフサイクル

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今こそライフサイクルを潰そう
もっと怒りの声を
革マル結託体制の崩壊で新たな状況迎えたライフサイクルをめぐる闘い

ライフサイクルを葬ろう!

 10月実施を掲げた「ライフサイクル」が危機にたっている。提案時に「賃金の取り扱いは成案が出来しだい」とされていたことも未だ提案できず、「10月実施」が壁に突き当たっている。今こそ、ライフサイクル提案を粉砕するためにさらに怒りの声をあげよう。
 職場からの怒りの声が余りに強く、東労組も呑むに呑めなくなっているのだ。現場の怒りの声をナメてかかり、「どうせそのうち怒りの声も収まってあきらめるだろう」とみていたのが、そうはならなかったのだ。「労働者など、どうにでも支配できる」と労働者を蔑視する彼らの思想が反撃をくおうとしているのだ。
 だが、当局と東労組はあきらめたわけではない。もっと怒りの声をあげよう。今こそ、ライフサイクル提案を白紙撤回に追い込もう。

労働者は将棋の駒じゃない

 ライフサイクル提案は、余りにも矛盾だらけでデタラメ極まりないものだ。「輸送のプロをつくる」などというとってつけた理由も、現場では誰ひとりとして信じる者などいない。要するに駅の欠員を運転士のタライ回しで埋めよういうだけのことだ。それを会社と東労組が手を結び、もっともらしく「ライフサイクル」などと称して現場に強制しようとしただけのことだ。
 だからこそ現場は「こんなことで生活が破壊されてたまるものか!」「労働者は将棋の駒じゃない!」と怒りの声をあげたのである。
 この間も明らかにしてきたとおり、そもそもこれは、01年時点で東労組の側から会社に逆提案していたものだ。はじめから会社と東労組との間で、「組合から提案したという形をとって怒りの声を抑え込んで実施しよう」と話ができていたものだった。ウソだというなら、01年に東労組が出した「生活*組織ビジョン」を組合員の前に明らかにするべきだ。
 だから東労組ははじめから「白紙撤回はできない」「よりよいライフサイクルを」などと言い続けたのである。

呑むに呑めなくなった東労組の危機 

 それともうひとつ、東労組にとっては、事情が変わってしまった問題が起きた。JR東日本の労務政策が、革マル切り捨てに明確に舵を切ったことである(日刊前号参照)。自ら提案して起きながら、呑むに呑めなくなったのだ。
 しかし東労組は絶対に「白紙撤回」とは言えない。それは会社との関係の完全な決裂を意味するからだ。進むも引くもできない状態に追いつめられながら、結局は組合員をだまし、いずれは呑むしかないのが東労組の現実である。
 申し入れている内容も、▼駅に異動する場合は支社内および乗務線区内に限定すること、▼駅での業務内容についてはホーム等の駅輸送業務に限定すること、▼駅職場の環境改善を行なうこと等、まさに全面屈服としか言いようのないものだ。交渉で主張していることも「『輸送のプロ』への道を否定しないが、乗務職場の幹が細くなってしまうので『運転士のプロ』をきちんと残すべきだ」など、土下座してお願いするような内容でしかない(「職場討議資料その4」より)。
 職場の誰がこんな要求を望んでいるというのか。いいかげんにしてほしい。誰ひとりこんなことを求めてはいない!

「白紙撤回」へ、今が勝負!

 ライフサイクル提案は、東労組・革マルと会社の結託体制という自らの矛盾によって暗礁に乗り上げようとしている。ライフサイクル提案を阻止できるか否か、今が勝負のときだ。
 東労組の裏切りに怒りの声をあげよう。東労組と今こそ決別しよう。そうすればライフサイクル提案を潰すことは絶対可能だ。「東労組の組合員であれば安全だ」という条件はもはや無くなっている。東労組の組合員であり続けることは自らの首を絞めるだけだ。
 闘う労働組合が存在し、職場が団結していれば、そもそもこんな提案は出来なかったことである。ライフサイクル提案と一体で業務の全面的な外注化攻撃も、駅・検修職場などでエスカレートしている。こんなことに黙っていたら、自らが駅に飛ばされるというだけでなく、労働者の権利は際限なく破壊されていくことになる。勇気をもって声をあげよう。動労千葉に結集しともに闘おう!

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