当たり前の労働運動が実刑4年
3月2日、大津地裁は連帯労組・関西地区生コン支部の湯川委員長に対して実刑4年の超反動判決を強行した。当たり前の労働運動を「犯罪」「刑事事件」と描き出し、検察の主張をそのまま引写しで認定した大津地裁・畑山靖裁判長を絶対に許すことはできない。
判決は、建設現場などでの違法行為の摘発、是正を求める関生支部の「コンプライアンス活動」を「威力業務妨害」と言いなした。法律に違反した者が罰せられず、指摘した労組の側が罪に問われているのだ。
また、タイヨー生コンが新会館建設のために自ら持ってきたカンパについても、武建一前委員長の1審判決では無罪になっているのに、カンパ受け渡しにも立ちあっていない湯川現委員長に対して、この日の判決は「証拠はないが関生支部がこれを要求したと推認できる」などとして「恐喝」と描き上げている。
控訴審での逆転無罪を!
判決公判には支援が数百人集まり、動労千葉から関委員長、田中顧問、北村執行委員が現地に駆けつけ、抽選闘争・傍聴・地裁門前行動をともに闘いぬいた。
湯川委員長は3月6日、保釈をかちとり仲間と合流した。控訴審での逆転無罪を勝ち取るために新たな闘いに突入している。
「和歌山事件」では逆転無罪かちとる!
他方、6日に開かれた和歌山事件の大阪高裁判決では、関生支部の武谷書記次長を威力業務妨害と強要未遂で有罪とした1審和歌山地裁判決(懲役1年4月、執行猶予3年)を破棄、逆転無罪を勝ち取った!
他の2名の組合員も逆転無罪だ。
高裁判決は、「和歌山県広域生コンクリート協同組合」側が、関生支部組合員に対し元暴力団員らを使って圧力をかけたのがトラブルの発端だと指摘。これに対抗する形となった武谷被告らの行為には「暴力を伴わず、労働組合が団結権を守るための正当行為に当たる」と判断し、違法性が阻却されると結論付けた。
また控訴審判決は、関生支部が産業別労働組合として組織されていることを認定。直接の雇用関係がないことを理由に労組の正当行為を認めなかった1審判決をくつがえし、業界団体である生コン広域協組は労使関係の当事者足りうると認定させたことも大きい。逆転無罪の知らせを受けた高裁前の支援者は、喜びに湧いた。
「闘う労働組合の全国ネットワーク」が今ほど求められている時はない。関生支部、港合同と団結を深め、労働運動潰しの大弾圧を打ち破ろう!
春闘をストライキで闘おう!