6月26日、DC会館において第86回定期委員会を開催し、ウクライナ戦時下において48時間のストライキにたちあがった22春闘・3月ダイ改闘争を高らかに総括し、歴史的なJR大再編攻撃に立ち向かい、ウクライナ戦争を契機に、すべてが大軍拡と戦争に駆り立てられていく情勢と対決して闘う新たな方針を確立した。
委員会は、木更津支部の鈴木君を議長に選出。スローガン提起の後、関委員長があいさつを行った(別掲)。動労千葉を支援する会山本事務局長、動労千葉OB会永田会長から、「もう一度動労千葉ここにありという闘いを」と、この時代を共に闘い抜く熱い来賓あいさつを受けた。
「新・戦争協力拒否宣言」採択!
その後、経過報告、当面する取り組み、共済適用承認、質疑応答が行われた。総括答弁の後、2003年のイラク戦争以来の新たな特別決議「新・戦争協力拒否宣言」、委員会宣言が発表され、スローガン、方針案と共に採択された。組合歌合唱・団結ガンバロ―を三唱し委員会は成功裡に終了した。
●出された主な意見
▽シニア賃金格差是正について。本線乗務員の予備要員が9月ころから逼迫する。65歳以降の雇用確保、新採の配置、千葉機関区の将来展望を明らかにする取り組みを。
▽職場代表選では勝てなかったが、この1年間の積み残しがある。来年につなげていきたい。
▽支社が担っている業務の一部を現場で担う現業機関の再編についてどうなっているのか。
組織拡大に向かって頑張っていきたい。
▽ 運転士・車掌の相互運用は絶対反対。
若い人は、どこに自分がいかされるんだろうと不安になっている。
▽倒木で、パンタが壊れ、正面ガラスが粉々になるなど大変危険な状態が相次いでいる。センサーをつけるなど乗務員視点の対策が必要だ。
▽西船橋運輸区新設に伴う問題について。
▽汽笛吹鳴を義務化しても、朝昼問わず、あまりにも鹿が多くて年がら年中ぶつかっている。
▽来年のダイ改で、銚子が統括センター化されるのではないか。
▽検修でヒューマンエラーが増えている。ベテランがいなくなるなかで、技術力が低下している。融合化で真のプロどころかアマチュアが増えている。とんでもないことになる。
「すべての闘いを組織拡大の観点から」
関道利委員長あいさつ
鉄道崩壊として国鉄分割・民営化体制が破綻しようとしています。原点に返って考える必要があります。鉄道網は「網」であることによって本来の役割をなすものです。地方ローカル線が「赤字」なのは当たり前です。地域ごとに分割したら、北海道や四国が崩壊するのはあたり前です。鉄道や医療、介護、教育をカネ儲けの道具にするという発想そのものが間違っています。
新自由主義がもたらした社会の崩壊の中で、国鉄分割・民営化に匹敵する「国家改造」攻撃が始まっています。「ローカル線大虐殺」、その本質は、国家のスクラップ&ビルド、一層極端化された「選択と集中」で、労働者の生活や権利を破壊して、すべてを資本の利益と「国防」に集中しようとするものです。
この攻撃は、職場で吹き荒れる職名廃止・業務融合、全面的な業務外注化・分社化攻撃とひとつの攻撃です。しかし、敵の攻撃は矛盾だらけです。団結を崩さなければ、展望は必ず生まれる、必要なのは労働組合としての断固とした闘いです。
ロシア・プーチンによるウクライナ侵攻は絶対に許せません。その本質的な原因は、新自由主義の大崩壊と戦後世界体制の最後的崩壊です。それが引き起こす危機と矛盾がウクライナ戦争だけでなく、アメリカ・日本による中国侵略戦争として爆発しようとしています。大軍拡と改憲、戦争国家化への道を阻む闘い、自国政府と対決して戦争協力を拒否する闘いが、労働運動の重要な課題になっています。11月集会への総決起をお願いします。
団結すること、競争をやめること、闘う労働組合を職場に組織すること。戦争を止めるのも、労働者の団結の力です。「すべてを組織拡大の観点から」総力をあげて立ち上がりましょう。