関委員長ー渡辺書記長体制確立
JR民営化体制とその後の20年に及ぶ外注化攻撃が全面的に破綻し崩壊しようとしている。外注化によって労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっている。この危機につき動かされて、現業の全職名を廃止して労働者を際限のない競争と「融合化」に駆り立てる前代未聞の攻撃が開始されている。
われわれは、昨年9月、第51回定期大会において関道利委員長―渡辺剛史書記長を先頭に新たな世代の執行体制を確立した。あらためて外注化との闘いを最大の核心問題として位置づけ、外注化阻止闘争、反合・運転保安闘争を再構築することをもって、この大攻撃に立ち向かう闘いを開始した。
組織拡大こそ勝利の道
鉄道の運行と安全を支えてきた各系統のエキスパートなど〝何の価値もない〟ものとし、だから全部外注化・転籍するというのだ。こんなことをしたらそこで働く人間はボロボロに破壊され鉄道は崩壊する。グループ会社の労働者、とくに非正規職の仲間たちに徹底したコストカットで犠牲が強制されている。これが〝国鉄民営化〟の行き着いた姿だったのだ。
22年3月ダイ改は、鉄道の歴史始まって以来、最も重大な転換点をなす攻撃だ。だが、敵の攻撃の激しさは破綻のあらわれだ。労働者は必ず怒りをもって起ち上がる。団結さえ崩さなければ展望は必ず生まれる。
われわれがつかんだ最大の教訓を職場に広げよう。全ての闘いを組織拡大の視点から闘おう。職場闘争なくして組織拡大なし。組織拡大こそ勝利の道だ。CTSでの挑戦を全体のものとしJR・グループ会社を貫く組織拡大、「過半数組合」を実現しよう。
新自由主義を終わらせよう
労働組合を破壊し社会全体を呑み込んでいった新自由主義攻撃は、2100万人の非正規職、医療・社会保障制度の崩壊、社会の総崩れを生み出した。しかし、すべてが限界に突き当たり、自らが生み出した矛盾によって大崩壊する過程が始まっている。
こうした危機が戦争を生み出そうとしている。台湾海峡を焦点とした戦争の危機が現実化している。岸田政権によって」歴史的な大軍拡が進められている。2022年は改憲攻撃との闘いの正念場である。
コロナ禍でますます拡大する格差と貧困、雇用破壊・総非正規職化・解雇自由攻撃と対決し、22春闘を「組織拡大・非正規職撤廃春闘」と位置づけ闘おう。
11月労働者集会は本年25周年を迎える。プロジェクトを立ち上げ、原点にかえって国内外に呼びかけ、怒りの声を結集する取り組みが年初から始まる。
新自由主義を終わらせる鍵を握っているのは労働組合だ。ズタズタに引き裂かれた社会の全てをつくり直せるのは労働者の団結した力だけだ。
2022年、決意あらたに闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう。