コロナ禍で急増する「女性の自殺」
コロナ禍で、非正規職が多い女性たちは、真っ先に職場から追い立てられ、貧困に追いやられています。1年以上続くコロナ禍の中、この10年ほど減少傾向にあった自殺者数が増加に転じています。昨年は2万1081人で、前年より912人も上回り、なかでも目立つのが女性です。前年と比べて男性が23人減少したのに対し、女性は935人と急増しています。
女性4人に1人が追い込まれている
NHKが行ったアンケート調査では、女性の26・3%、つまり約4人に1人が「解雇や雇い止め」「労働時間の減少」などに追い込まれていました。「収入が5割以上減少した」女性は15・4%(男性は8.1%)、「『休業手当』が支払われていない」のは女性が25・6%(男性17・6%)で、職を失った女性の4割近くは再就職できず、男性を大幅に上回っています。
「先進国」中最下位の日本賃金
国税庁が9月末に公表した資料によると日本の平均給与は2年連続で下がり、10年前の賃金とほぼ同額。G7(フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・カナダ・アメリカ・日本)の中で最下位となっています。
もはや「先進国」とは言い難い、低賃金の国となっています。
積りに積もった怒りを行動に
社会のすべてを吞み込んだ新自由主義は、医療、社会保障制度、保健所行政をとことん破壊し、地方を崩壊させ、社会を真っ二つ引き裂いて格差と貧困を拡大してきました。「株主価値」という「命より金」儲けのために、労働者を際限のない競争に駆り立てていく攻撃に立ち向かう最大の手段は〝団結して競争を止める〟ことです。労働組合による仲間との団結です。
今、医療・福祉労働者、保健所の労働者がストライキをはじめ公然たる闘いを開始しています。郵政や教労でも反乱の火の手が上がり始めています。腐りきった資本主義社会に引導を渡し、今こそ新自由主義を終わらせよう!
社会の隅々にまで積りに積もった怒りを具体的な行動に組織し、今こそ闘う労働運動を時代の最前線に登場させよう。11・7全国労働者総決起集会、改憲阻止!1万人大行進へ全力で集まろう!