●よびかけ人から
暴かれた真実を武器に
金 元重さん(千葉商科大教授)
国鉄闘争全国運動で一番大きな成果は裁判闘争でした。国家的不当労働行為を暴き、それを最高裁に確定させたことは非常に大きな前進でした。また、国家権力が隠し通そうとした真実を暴き出す過程は、まるでミステリーを見ているようなドラマチックな内容です。こういう成果、歴史をこれからの闘争のための宣伝の武器として、ぜひ駆使していただきたい。
労働運動の影響力とり戻す運動
伊藤 晃さん(近代史研究家)
大衆的労働運動らしいものがあった時代に、労使の間で仲裁機関として働いているのが労働委員会でした。それがずいぶん変わりました。私たちの1047名闘争、また外注化阻止闘争は、かつて労働運動が社会に持っていた影響力を取り戻そうとしているのではないだろうか。この運動を通じて労働運動の原点を取り戻したい。また、労働と資本、労働と国家の間の最低のけじめを取り戻す意味で私たちの運動は、改憲反対運動においても大きな位置を占めるものと思います。
●関生弾圧粉砕―反転攻勢へ
大衆行動で決着つける
全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
ご支援本当にありがとうございます。武委員長、湯川副委員長を1年9カ月の勾留を経て奪還できました。支援の会が全国に広がる中、労働委員会では不当解雇処分に四つの組合側の勝利命令が出る大きな成果もあります。「組合事務所に立ち入ってはならない」など、労働組合活動を許さないような保釈条件に対し、国に損害賠償請求を提起します。法廷闘争でということではなく、大衆行動で決着をつけたいと思っています。ともに闘いましょう。
関生弾圧との闘いと国鉄闘争を結合して勝利を
関西生コン労働組合の弾圧を許さない
東京の会 共同代表 木下武男さん
関西生コンへの弾圧は1982年、2005年、2018年にありました。第1次弾圧の時、セメント工業会と日経連会長だった大槻文平は「関生の運動は資本主義の根幹にかかわる」と言いました。新自由主義は産業別労働組合と福祉国家を敵としました。それから30年後、イギリスでは民営化された鉄道を再公営化しています。反新自由主義のうねりの中で、関生弾圧との闘いと国鉄闘争を結合して勝利したい。
労組解体攻撃に職場から反撃を
関 道利 動労千葉委員長
国鉄闘争全国運動は今年6月に10周年を迎えました。 闘いを継続したからこそ、不採用基準が不当労働行為であったと最高裁に認めさせるところまで闘いを前進させることができました。
民営化や外注化がはびこる社会は根本から間違っています。新型コロナウイルスは、そのことを白日の下に暴き出しました。アメリカのブラック・ライブズ・マターの運動をはじめ、社会を根本的に変革しなければならないという怒りと行動がまき起こっています。新自由主義が搾取と収奪、格差と貧困、差別と分断を極限まで拡大してきたことへの歴史的大反乱が始まっています。
新型コロナ感染症は、鉄道と民営化が相いれないことを暴き出しました。JR北海道や九州など、大々的な鉄道崩壊がもたらされようとしています。私たちの闘いは敵を追いつめています。1047名解雇撤回まであと一歩のところに来ています。
今、JRの職場でも「労組なき企業」「労組なき社会」をつくろうという前代未聞の攻撃が始まっています。この攻撃は関西生コン支部に対する弾圧と同じ2018年から始まりました。私たちは、歴史的な労組解体攻撃との決戦の渦中にあります。
JR東日本は経営計画で「鉄道業務は一切、本体に残さない。鉄道技術は外部化する」と打ち出しています。
私たちは職場から反撃に立ち上がります。今年も各職場で代表選を闘い、CTS幕張事業所では3選を勝ち取りました。組織拡大に向け全力で立ち上がります。闘う労働運動の復権へ共に闘いましょう。今年は11月1日に全国労働者総決起集会を開きます。ぜひ結集をお願いします。
●国鉄1047名解雇撤回
東京地裁包囲する裁判闘争を
動労千葉顧問弁護団長 葉山岳夫さん
国鉄分割・民営化、1047名事件では、中労委も千葉県労委も、JR東日本と自民党政権に法的責任があると主張するや否や拒絶反応を起こして、労働者の団結権擁護という本来の使命を捨てて、門前払いで真相究明を妨害しました。
弁護団は7月22日、中労委の違法な却下・棄却決定の取り消しを要求して東京地裁に訴訟を提起しました。東京地裁を包囲するみなさんの裁判闘争へのご参加・ご支援を心からお願いします。
団結の力で希望に
動労千葉争議団 中村仁書記次長
県労委、中労委、JR東日本は我々の申し入れ、団交を拒否しました。よくぞ拒否してくれた。闘う労働者は傷つけられるほど、闘いに立ち上がるんですよ。コロナ情勢での解雇、過酷な労働、「しかたない」と思う絶望も、労働者の団結の力で希望に変えるということを絶対に成し遂げたい。
労働組合は社会を変える
動労千葉 川崎昌浩書記長
33年前、民営化すればすべてうまくいく、競争こそ活力を生むと言われましたが、すべてがまやかしでした。
こうした時代だからこそ、闘う労働運動が絶対に必要です。労働組合運動が職場の仲間と団結を固め、職場や労働条件の向上のために闘うのは当たり前。そのうえで労働組合は、社会を変えるための運動を闘わなければならない。これ以上、新自由主義、民営化を許してはならない。国鉄闘争全国運動を全国のあらゆる職場・地域につくりあげよう。
7・26国鉄集会へのメッセージ
本部長 ファンサンギル
こんにちは。韓国の鉄道労組ソウル地方本部本部長です。コロナ19のため今回の7・26集会に直接参加することができなくてとても残念です。
まず「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」の出発10周年を祝し、持続的な闘いに敬意を表します。たとえ歳月が流れ実際に復職することができなくても、間違った解雇を間違ったと認められるまで放棄することはできません。
関道利委員長の職場代表当選と関西生コン支部同志たちの釈放をお祝い申し上げます。
JR東日本の労働条件低下と労組抹殺の試みに対して闘い、必ず勝利してください。
6・20「世界難民の日」東京入管闘争のニュースを聞きました。韓国と日本は難民受容率が世界で最も低い国です。資本は利潤のために世界のどこにでも駆けずり回る反面、民衆のよりよい生活のために移住することを制限しています。労働者、民衆の国際連帯がなぜ必要なのかを示す事例です。
7・26大会が力強く勝ち取られることと動労千葉同志たちの健康と勝利を祈ります。ありがとうございます。