千葉支社の幹部は 大半がテレワーク! –JR千葉支社-新型コロナ対策で団体交渉(5/12)

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列車削減や乗務員の自宅待機、
ジョブ異動やワンマン運転訓練の中止等を徹底追及

 動労千葉は、5月12日、JR千葉支社において、「動労千葉申第34号」に基づき、新型コロナウィルスの感染予防対策の徹底を求めて団体交渉を行った。
5月4日に緊急事態宣言が延長される状況の中で、職場では新型コロナへの感染への可能性がある中で不安を抱えながら日常の業務を行っている。今、一番必要なことは、人との接触を少しでも避け、現場で働く労働者の生命と安全、そして乗客の安全を守ることだ。動労千葉は、こうした立場を明らかにしてJR千葉支社との団体交渉に臨んだ。

感染リスクの軽減と業務の軽減を図るために列車削減を

●列車本数の削減及び最終列車の繰り上げについて
組合 現在、一番感染リスクが高いのは列車であり乗務員だ。東京まで行って帰ってくる中でどれだけ不特定多数の人と接触するかわからない。乗務員、乗客の感染リスクを削減し、乗務員の負担を減らす意味でも昼間帯や夜間の列車削減や最終列車の繰り上げを行うべきだ。それを行うことで、駅等でも業務の軽減が図られるはずだ。
会社 新型コロナ特措法の中でJRは指定公共機関に指定されている。さらに安倍首相は、列車の減便を要請しないと発言している。国の指針及び 会社の経営判断として列車の削減等を行う考えはない。

●乗務員の自宅待機の取り扱いについて
組合 乗務員の自宅待機の取り扱いについて、この間の確認では、必要な予備を確保した上でそれ以外は自宅待機となるはずだが、必ずしもそうなっていない。
会社 予備の人数は区の要員状況やその日の予備の人数等で一律にはいかない状況がある。一日あたり習志野運輸区で5名、千葉運輸区で7名程度と報告を受けている。
組合 人数の内訳はどうなっているのか。
会社 指導員などの内勤と乗務員だ。
組合 ほとんどが内勤ということか。
会社 ……乗務員も含まれている。

●異動・訓練等の中止について
組合 千葉支社では、新型コロナの感染が拡大している最中の4月にジョブローテーションによる配転を行った。霞ヶ関の官庁関係でさえ異動を中止している。異動の必要性などないはずだ。
会社 ジョブローテーションは人材育成上必要な異動であり実施した。
組合 この時期に必要な理由はなにか。
会社 後にずらすと様々な影響があると判断した。
組合 訓練や会議等も中止するとしているなかで、今後、ワンマン運転の訓練も行うとしているが感染予防のためにも中止すべきだ。
会社 研修会や会議等については必要以外は中止している。乗務員の定例訓練等必要な部分は、対策を行った上で実施している。
ワンマン運転の訓練については、計画的に行っていきたい。具体的には今後明らかにしていく。
組合 訓練の場合、「3密」になる可能性が高くなる。とくに運転台は、密閉され、密集し、密着になる。2メートル離れて訓練や説明などできないはずだ。
会社 ……指摘のとおり、訓練できない部分があると考えられる。
組合 訓練できない部分があると回答したことを確認する。できない部分があるならワンマンの訓練自体中止すべきだ。
会社 計画的に行っていきたい。

●過重な業務となっている駅等での窓閉め作業への支社・指導センターからの動員について
組合 感染予防で窓開けを行っているが、駅や車両センターでは窓閉めが重労働になっている。支社や指導センターから動員して対応すべきだ。
会社 指導センター等からの動員というが、指導センターにも仕事があり、対応はできない。また、支社も7割の出勤自粛をめざしてテレワークを行っており、動員することには無理がある。
組合 支社のテレワークはどの程度の割合で行っているか。
会社 国からは7割~8割といわれているが、実際には5割程度だと思う。
組合 出勤自粛というのであれば、現場で働く労働者の感染リスクを減らすために出勤自粛=自宅待機を行うべきだ。こうした事態であればこそ、管理者が先頭になって業務が過重になっている部分への応援や対策に当たるのが筋ではないのか。自分たちだけ避難して難を逃れようというのか。現場は、感染覚悟で仕事をしているのだ。
会社 通勤による感染リスクがあり、テレワークを行っている。
組合 通勤での感染リスクは現場も同じだ。しかも通勤に加え乗務や乗客対応、清掃等でリスクは支社の人以上に高い。もっと現場のことを真剣に考えるべきだ。

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