「人間をかえせ!」「フクシマをかえせ!」
8・6ヒロシマ大行動へ!
ヒロシマ・ナガサキ原爆投下から今年で66年目を迎える。今年のヒロシマ・ナガサキ闘争は、フクシマという新たな意味を持つ闘いとなった。「人間をかえせ」と叫ばれたヒロシマの叫びは今、「フクシマをかえせ」の叫びと一体となろうとしている。フクシマとヒロシマの怒りを結び、すべての核と原発の廃絶を宣言する世界大会としてのヒロシマ大行動に合流しよう。
人類は核・原発と共存することはできない
福島の原発事故によって拡散した放射線は、海に拡散したものを除いても広島型原爆の26・9個分に相当するものが漏出していることが専門家の調査で明らかになっている。しかも、原爆による放射線の残存量は1年間で千分の一位に減るのに対し、原発からの汚染物は10分の一程度にしかならないという。しかも、それは今も一日240億ベクレルという単位で放出され続けている。
この深刻な汚染状況に対し、政府は未だ全面的な除染も測定も行っていない。事故から4ヶ月以上が経っているのに被災者や福島の住民はこの中に放置されている。福島の母親たち、農民・酪農家、漁民の怒りは頂点に達しようとしている。
政府・福島県当局は、「ただちに影響はない」「20ミリシーベルト/hまで大丈夫」だなどといって、福島県民を見殺しにする道を選んだのだ。そして御用学者を福島の大学に動員し、今になって、避難もさせずに全県民の健康調査などといっている。被曝の人体実験にするということだ。絶対に許すことはできない。
全原発の即時停止・廃炉へ!
菅政権は「脱原発依存」「減原発」などと、全国で燃え上がる労働者人民の怒りの前に言葉だけを踊らせている。しかし、これだけ放射能汚染が広がっていることが明らかになり、事故の収束の見通しもないなかで未だ自民党・民主党はじめ政権内では原発推進に固執している。
こうしたなかで伊方原発の再稼働をめぐって九州電力のやらせメール問題、それへの原子力安全・保安院の関与、これまでの原発問題の住民説明会やシンポジウムへの電力会社員の動員など、政府・経産省、電力会社がグルになって、このようなやらせを大々的に行ってきたことが次々と暴露されている。
来春にも全ての原発が定期点検等で止まる状況のなかで彼らは、なんとか原発の存続をつなぎ止め、あわよくば再開したいとうごめいているのだ。こんな奴らは打倒しなければならない。全原発を即時廃止しよう!
闘う以外に生きられない
今年の8・6ヒロシマ大行動は、フクシマの怒りと結合し、全国に燃え広がる反原発、そして反失業の怒りを結集し、菅政権、すべての原発推進派を打倒する大運動を開始する決定的な場となった。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ反戦・反核・反原発行動にともにたちあがろう!
ヒロシマ・ナガサキ・フクシマをくり返すな!
8・6ヒロシマ大行動
●日 時 8月5(金)~6日(土)
●場 所 広島市・広島市江東区民文化センター他
主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
アメリカの「反戦の母」
シンディ・シーハンさん来日
8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ~沖縄、8・15闘争すべてに参加
シーハンさんは、2004年にイラク戦争で息子を亡くし、05年、当時のブッシュ大統領の休暇先に1ヶ月間テントを張って座り込み、アメリカ政府の戦争責任を追及、「ピース・マム」として全米中に有名となった。以降、戦闘的な反戦闘争を闘い続ける。オバマ民主党政権の欺瞞を見抜き、「今こそ労働運動のルネッサンスを」と訴える。昨年のILWUの集会で、訪米していた動労千葉と出会い、来日の運びとなった。