JR千葉支社ー3月ダイ改の労働条件を提案
館山派出廃止と、内房線特急の大幅削減を許すな!
1月14日、JR千葉支社は、幕張車両センター館山派出の廃止と、内房線特急の大幅削減を中心とする3月ダイ改の労働条件について提案を行ってきた。
館山派出廃止のために入出区担当を本線対応に変更
館山派出の廃止理由について千葉支社は、現在、館山派出で行っている入出区作業を本線で対応し、仕業検査も幕張車両センターで行い、業務そのものがなくなるからだとしている。しかしこれは、廃止するためにわざわざ本線対応等を行うとしたものだ。
これに伴い、鴨川派出を、現行「1徹1日勤」から「2徹」体制にするとしている。
一方、内房線の特急列車については、乗車率が低いことを理由にして、定期列車1往復、予定臨時列車3往復、君津~館山間の一部廃止、土休日の1往復運転中止等、大幅な削減を行うとしている。
この他に、NEXでは、259系の増投入と6時台発の1往復増発、武蔵野線では東京直通運転の6往復増発、西船橋~新松戸間での朝通勤時間帯のC速への変更、京葉線では233系車両の投入、新習志野~西船橋間の1往復増、内房線では東京直通運転による普通列車の快速への立替、209系車両の増投入と上総湊、上総一ノ宮までの乗り入れ拡大を行うとしている。
また、千葉駅改良工事に伴い、千葉駅に滞泊している列車の疎開措置を行うことも併せて提案してきた。
ダイ改実施日は3月13日としている。
内房特急の大幅削減とローカル切り捨てを許すな!
千葉支社提案の概要は以下のとおり。
【館山派出の廃止及び鴨川派出体制変更】
◎現行の入出区(入区4本、出区3本) を本線で対応、仕業検査(1本)は幕 張車両センターで対応。
◎鴨川派出の体制を、1徹1日勤から、 2徹体制とする。
【特急関係】
◎NEX
・259系車両の増投入
・東京発6時台の1往復増発(26往復か ら27往復へ)
◎内房線
・土休日に新宿さざなみ1往復増発
・さざなみ1号・10号の1往復削減
・さざなみ23号・2号の君津~館山間1 往復削減
・さざなみ23号と24号の土休日運転中止
・予定臨のさざなみ7号、11号、13号、 12号、14号、22号の廃止。
・さざなみ8号の館山~君津間の普通列車化
・さざなみ20号の五井駅停車
◎総武本線・成田線
・あやめ5号の混雑緩和のため、選考するしおさい17号・あやめ3号(併結)の発車を10分繰り下げる。また、編成を現行(あやめ3号・しおさい17号)から逆転する。
【総武快速関係】
◎東京8時台発快速列車で、連続する津 田沼行を解消し、千葉行きとする。
【京葉線・武蔵野線関係】
◎武蔵野線
・朝通勤時間帯の上り、西船橋~新松戸 間について、C速に変更する。
・風規制時等における乗客救済のため、 新習志野~西船橋間に1往復増発。
・西船橋~東京間直通を6往復増発。
・武蔵野線から南船橋行1往復増発。
・南船橋から武蔵野線へ直通運転を行っ ている3往復について、1往復を西船 橋折返しに変更。
◎京葉線
・233系車両1編成を投入し、夏頃か ら営業運転の予定(3年程度で201 系、205系と入替予定)
◎内房線
・千葉発13時台の君津行普通列車(17 9M)を快速列車に変更し、東京直運 転を拡大。
◎209系車両の増投入及び、内房線・ 上総湊、外房線・上総一ノ宮まで乗入。
千葉駅改良に伴う千葉駅帯泊列車の疎開を実施
【千葉駅改良工事に伴う千葉駅帯泊列車の疎開について】(3月20日頃から数年間実施予定)
・千葉駅1番線帯泊列車ー回送で習志野 運輸区入区(水~日曜日の変行路)
・千葉駅2番線帯泊列車ー回送で津田沼 駅5番線留置(水~日曜日の変行路)
*なお、宿泊施設は、新たに習志野運 輸区内に夏頃までに設置予定。
・千葉駅3番線帯泊列車(茂原からの回 送列車)ー蘇我駅帯泊とし、運転士は 蘇我運輸区泊(所定行路で設定する)
・千葉駅5番線帯泊列車(大網終列車)ー 千葉駅到着後、臨時の運転士で幕張入 区。翌朝、千葉駅まで回送(水~日曜 日の変行路)
◎その他
・新聞輸送の荷物列車について、契約解 除に伴いダイ改で廃止する。
【短時間勤務行路の新設】
◎育児・介護支援制度の拡充に伴い、習 志野運輸区(車掌)に、6時間勤務の 日勤行路を新設する。
【要員関係】
◎車両職
・館山派出廃止で▲4名、鴨川派出体制 変更で+2名、合計▲2名。
◎運転士関係
・千葉運転区ー臨要員見直しで+1名
・蘇我運輸区ー特急削減で▲2名、臨要員見直しで+1名、合計▲1名。
・京葉派出ー武蔵野線増発で日勤1行路 増により+2名。
◎車掌関係
・千葉車掌区ー臨要員見直しで+1名。
・蘇我運輸区ー特急削減で▲1名、臨要 員見直しで▲2名、合計▲3名。
・習志野運輸区ー6時間行路新設+2名。