第二の分割・民営化攻撃と闘いぬき、
検修全面外注化阻止-反合・運転保安確立へ!
ライフサイクル第三次配転阻止!
運転士登用差別事件の高裁勝利を武器に反撃に起ち上がろう!
11月11日、10時30分より、DC会館において、第32回乗務員分科会定期委員会が開催され、各支部からの傍聴者が駆けつける中で、JR東日本が先に提案してきた検修業務の全面外注化攻撃に対して、安全の根本を解体する大攻撃であり全力をあげて闘いぬくとともに、この闘いの渦中でライフサイクル第三次配転阻止ー組織拡大に向けて乗務員分科会がその先頭で闘う方針を確立した。
外注化は矛盾の現れー徹底抗戦すれば絶対粉砕できる!
委員会は、議長に渡辺哲委員(千葉転)を選出して議事が進められ、冒頭、あいさつに立った鈴木会長からは「登用差別事件が高裁で逆転勝利した。乗務員分科として登用実現へ全力で取り組む。一方、JR東日本は、検修業務の全面外注化や運転速度見直しを提案してきた。これは、動労千葉にとって重大な攻撃であり、職場から全力で反撃しよう。そしてこの渦中で、ライフサイクル第三次配転攻撃と闘いぬき、組織拡大を実現しよう」と力強く訴えた。
外注化阻止!ライフサイクル粉砕へ団結してガンバロー (11月11日、DC会館) |
次に来賓として本部・田中委員長と大竹副委員長からあいさつが行われた。とくに田中委員長からは、JR東日本の検修全面外注化攻撃について、JRの矛盾の現れであり、徹底抗戦すれば絶対に粉砕できること、JR総連の丸呑み=裏切ちを徹底的に弾劾し、そして、来春までの過程でライフサイクル攻撃とも闘いぬきながら、組織拡大へ闘いぬこうと訴えた。
また、運転士登用差別事件の高裁逆転勝利を受けて当該の関道利君からは「分割・民営化から23年目の勝利であり、これからも団結を固めて運転士登用実現まで闘う」との決意が明らかにされた。
そして、執行部より一般経過報告、会計及び共済報告、会計監査報告が行われ、さらに、09年度運動方針案、09年度予算案が提起された後、質疑応答が行われた。
◎質疑応答で出された主な意見
◆来年退職者が多数出て業務が回らなくななり、行路数が減るとの話もある。(鴨川)
◆209系が導入されたが、全面ガラスへの写り込みがあり、対策が必要。(木更津)
◆風規制の関係で、上総湊~金谷間の暴風柵設置要求を行ってもらいたい。また、駅中間で停車した場合、指令から進行を指示された場合の対応について。(木更津)
◆気動車の新車が12年とされているが、どのような車両が導入されるのか。(木更津)
◆館山派出について、ハンドル担当1名の補充が絶対必要だ。(木更津)
◆東京までの直通運転問題も含めて、次期ダイ改の状況はどうか。(銚子)
◆災害時の出勤の対応について、指示が曖昧になっている。(銚子)
◆特別な行路で長期間乗務しない場合、ハンドル訓練や指導添乗を要請できるが、その「期間」とはどの程度か。また、お茶の水のように設備が整っていないために限定交番が組まれている。(津田沼)
◆空港線について、今後他会社との併走になるが、異常時の列車防護の取り扱いについてどうなっているのか。(銚子)
◆乗務員の高齢化が進んでいることから、JRからの送り込みを早急に実現してもらいたい。(いすみ)
◆速度変更は、走行中にレール破断等があった場合に停車できない状況になる。また、乗客による運転士の撮影が行われ、インターネットに投稿され処分された。会社として安全上も運転士を守る義務がある。(水戸)
◆全面ガラスへの写り込み防止のために特殊フィルムを貼ったことがあるが、効果的だったので、もっと増やすべきだ。(京葉)
◆背面からの写真撮影は、運転士として安全を脅かす問題であり、この間、指令を介して止めてもらったことがある。(津田沼)
◆輸送混乱時に、成田2番通過のところ出発が停止だったため停車していたが、途中で快速が進入し非常に危険だった。(新小岩)
執行部、本部からの答弁が行われた後、拍手で一括採択が行われ、その後、09年度の新役員が発表された。
そして最後に、会長の団結ガンバロー三唱で第32回助無員分科会定期委員会は成功裡に終了した。