要点解説 3 運転保安プロジェクト

3432

読み込みエラー:

PDF をダウンロード

国鉄千葉動力車労働組合
〒280 千葉市要町2番8号(動力車会館)
電話|
(鉄電)千葉 2935 · 2936 番
(公) 千葉(22) 7207番
00
開動労千葉
千葉支社に
基本要求提出
要点解説3
運転保安
プロジェクト
1、動力車乗務員の労働条件について、次のとおり改善すること。
(1) 1日平均の労働時間を7時間16分とし、乗務割交番はこの労働時間
の範囲内で作成すること
(2) 車種別の1日平均乗務キロが、交番速度に対応する1基準日当り乗務
キロは次表に掲げる乗務キロを限度に作成すること
交 番 速 度
1 基準日当
り乗務キロ
交 番 速 度
1 基準日当
り乗務キロ
10キロ未満
36
40~45キロ未満
163
10~15キロ未満
54
45~50キロ未満
181
15~20キロ未満
72
50~55キロ未満
199
55~60キロ未満
217
20~25キロ未満
90
25~30キロ未満
108
60~65キロ未満
235
30~35キロ未満
127
35~40キロ未満
145
65~70キロ未満
254
70キロ以上
272
(3) 日勤仕業は9時間、暦日に亘る仕業は14時間を限度とし、暦日に亘
る仕業は6時間以上の連続した睡眠時間を確保すること
(4) 1継続乗務時間および 1継続乗務キロの制限について
1 一般線区
1 継続乗務時間は、3時間30分を限度とする
1継続乗務キロは、160キロメールを限度とする
(2)
東京圏通勤線区
1 継続乗務時間は、2時間10分を限度とする
1 継続乗務キロは、80キロメールを限度とする
(5) 行先地で10分以内で折返列車に乗務する場合、原則として段落し運
用とすること
(6) 食事時間は、原則として60分以上確保すること
2、運転時分について、次のとおり改善すること。
(1)錦糸町~成田間の特急、快速列車について、余裕時分を設けること
(2) 錦糸町~成田空港間のエクスプレスについて、余裕時分を設けること
(3) 千葉~成田間の普通列車について、運転時分を延ばすこと
(4)管内快速列車(5000台)について、運転時分を延ばすこと
(5)京葉線、東京~蘇我間の快速、各停電車について、余裕時分を設ける
こと
(6) 総武·中央緩行線、千葉~三鷹間の各停電車について、余裕時分を設
けること
(7) 停車時分は、30秒以上とすること。ただし、乗継交代の場合は60
秒以上確保すること
91.7.23 No3432
運転保安プロジェクトは、7月10日、第3回検討会を開催し、JR千
葉支社に対する基本要求をとりまとめ、翌11日、申し入れを行いました。
今号·次号にわたって、この要求のポイントについて解説します。
現在、1勤務の労働時間の制限については、「16時間を限度と
する」となっています。これでは、実質的には、無制限と言って
いるに等しいものです。従って、組合としては、日勤·泊り勤務
に分けて、1勤務の労働時間制限を求め、かつ、暦日にわたる場合は、6
時間以上の連続した睡眠時間を要求しています。なお、暫定的にこのよう
な時間制限を求め、最終的には、日本産業衛生学会運転労働安全衛生委員
会の「運転労働における労働衛生施策に関する意見書」にあるように、最
長8時間以内(高速区間7時間以内)を要求したいと考えています。
労働時间制限
◎一勤務の
現在
16時間
組(日勤)
888
粟(暦日)
9時間
14時间
5時间
10時間
15時間
20時间
1 継続乗務時間·乗務キロの制限は運転保安確保にとって最重要
の課題です。現在の「1継続6時間」は全く非常識な規定です。
組合要求としては、これも暫定的な要求であり、最終的には、「
おおむね一連続2時間を目安に休憩をとることが疲労対策上、また安全対
策上不可欠」(労働科学研究所)との指摘や日本産業衛生学会の意見書に
おける指摘を参考に、さらなる短縮を要求したいと考えています。
現在
6時間
組合案
ろ時间30分
一般 緑区
継続乗務時间
一継続業務キロ
一継続乗務キロ
220キロ
160キロ
一継続乗務時间
東京圏通勤線区
3時間15分
120キロ
2時間10分
80キ
現在のような運転時分の無理な切りちづめは、安全を決定的に脅
かすものです。われわれは、東中野事故を忘れることはできませ
ん。とくに、成田エクスプレス導入伴って、無理な運転時分を強
制する交番作成が相次いでいます。「1分の短縮は1億円の宣伝効果」式
のやり方を認める訳にはいきません。また、停車時分についても、組合の
試算では、客扱い時間を全く除いて、最低20数秒はかかります。従って、
15秒·20秒などの非常識な停車時分を改めることを要求しています。


陸上交通機関運転労
働者の労働衛生基準
労働時間·運転
時間· 休憩時間
右の表は、日本産業衛生学会運転労働安全委
員会が、運転労働における安全対策と衛生対策
について1974年に勧告した意見書の抜粋。
「労働科学研究所」は、「勧告から10年を
さらに大きく経過したが、その勧告内容は未だ
何ら新しさを欠くものではない」としている。

週労働時間

24時間內労働時間
連続運転時間


休養時間
時間外労働
夜 間 労 働
休 日· 休 暇
深 夜 業
月間深夜勤回数
連続夜勤


各週について居住地で1日以上,平均2日
年次有給休暇
年4週以上〈希望者には連統的)

40時間以内(2週をこえない平均)
最長8時間(高速区間等7時間)
2 時間以内
4時間めまでに少なくとも30分、 6時間以上60分
24時間以内に少なくとも継続12時間
不測の臨時に限り年150時間以内
20~6時に継続4時間以上仮眠できるとき(勤務量を特定できない流
し等は禁止)
22~5時は月8日以内
深夜勤務は連続不可
(つづく)
反合·運転保安確立! 反戦·反核を担う労働運動を?
タイトルとURLをコピーしました