団結にかけて闘いぬいた30年の熱い決意も新たに前進しよう!
第37回定期大会(9/28~29)1日目
方針を提起する長田書記長
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第37回定期大会が9月28日~29日の日程で、DC会館において開催された。
冒頭、君塚副委員長の「サブプライムローン問題で新自由主義は崩壊前夜の情勢だ。安倍に続き、福田も政権を放り出した。動労千葉は、この1年間闘い抜き、ライフサイクル闘争の緒戦に勝利した。1047名闘争をはじめ色々な課題があるが、この大会で闘争方針を決定しよう」との開会あいさつで始まった。
議長団に新小岩支部の佐藤代議員、木更津支部の山中代議員を選出し、議事が進められた。
執行委員長あいさつ(要旨別掲)の後、来賓の方々よりあいさつを受けた。
三里塚反対同盟
萩原事務局次長 |
動労水戸国分副委員長 |
最初に三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原事務局次長は、「農業問題は、資本主義の中では解決できない。危機が進行している。闘いの中で反対同盟と動労千葉が残った。10・5三里塚集会と11・2労働者集会を一体のものとしてかちとろう」と10・5全国集会への総結集を訴えた。
動労千葉の顧問弁護団の葉山弁護団長は、「5・27国労臨大闘争弾圧と1047名闘争は一体のたたかい。11・2集会へ50名の弁護士で参加する」とあいさつをおこなった。
その後、社民党千葉県連合の若松副代表、新社会党千葉県本部・長南書記長のあいさつに続き、動労水戸の国分副委員長が水戸における平成採獲得の取り組みの報告をおこなった。続いて、ス労自主の中村副委員長、支援する会の山本事務局長、OB会の布施事務長、家族会佐藤会長、勝浦市議の水野さんから来賓あいさつを受けた。
休憩後議事が再開され、一般経過報告から各報告と、会計監査報告がおこなわれた。
質疑応答では銚子支部の渡辺代議員が発言をおこなった後、7月1日に動労千葉に加入した平野君と木更津支部の岩瀬君が登壇し、あいさつをおこなった。平野君は、「7月1日に勇気をもって加入した。平成採が少なくて寂しい。組織拡大は、少数の人や役員だけでは出来ない。団塊の人は新組合員を加入していってほしい。動労千葉が東でも貨物でも全てを牛耳れるように組合員を獲得しよう」と平成採獲得への決意を表明した。
その後、08年度運動方針案が提起され、一日目の議事が終了した。
田中委員長あいさつ(要旨)
動労千葉は来年で結成30周年を迎える。79年は、全世界で新自由主義攻撃が始まった頃だ。国鉄分割・民営化は日本の新自由主義の突破口だった。この30年間は、資本と労働組合の激しい攻防の過程だった。動労千葉は、これに団結をもって闘い抜けることを示した。動労千葉はなぜ闘いえたのか。闘いの原則とは何か。反合運転保安闘争路線は、「事故は闘いにならない」という「常識」をひっくり返した。労働組合にとっての路線を確立した。労働組合の立場、路線の違いによって団結がいかに強化されるか、崩れるかだ。
新自由主義の破綻は資本主義の危機の中から出てきた。95年日経連報告から10年余、貧困と「格差」のすさまじい拡大、社会的共同性を破壊し、年金、医療、教育も崩壊した。サブプライムローンは米・政府ぐるみでやっていたことが明らかになった。実体のない借金のカタを証券にして売るという資本主義の最末期の手段だ。しかし一方でこれは全世界で怒りの声と労働者の団結をつくり出している。ヨーロッパ・アジアはストの嵐だ。後退を強いられてきた労働運動がついに復権する時代がきた。金融恐慌の過程が始まっている。世界経済の急速な収縮は膨大な首切りに、原油・穀物への投機による価格高騰は、労働者の生活を直撃する。世界戦争の危機も切迫している。グルジア問題の背後にいるのはアメリカだ。他民族地域での米・ロシアとの激しい資源争奪戦は地獄の蓋を開けたに等しい。
1047名闘争、職場をめぐる闘いは大きな転換点を迎えている。「4者・4団体」は、動労千葉を排除し、解雇撤回を捨てて政治解決を進めてきた。なぜ、この時期に決着をつけようとしているのか。明らかに政府・鉄建運輸機構の終結させようという判断があったということだ。「闘争団がもたない」とか「仕方がない現実」など、日本の労働組合がダメになっていったのは、こうした厳しい現実に屈していったからだ。労働者の団結した力は現実を変えることができる。1047名闘争は何をもって勝利とするのか。1047名の団結、国労の団結、あるいは日本の労働者の権利が一ミリでも前進するのなら勝利だ。しかし、今の和解は、誇りを失い、全国の支援を失う。本来、1047名闘争は民営化・非正規雇用の攻撃に先頭にたって闘えば、限りない可能性として握っている。
本大会でかちとるべき課題は、①徹底して職場にこだわる、運転保安闘争にこだわることだ。②労働運動を復権するときがきた。11・2労働者集会に1万人結集を。09春闘は重要な闘いになる。時代に火をつけよう。③組織拡大の闘いを全力でやってきて、堰が決壊する手前まできた。これを流れにしよう。全支部・全組合員の奮闘を訴える。