外注化に率先協力する東労組!-3月30日、「協定」結ぶー
シニア制度外注化攻撃が本格的に開始された。
JR東日本は、3月30日付けで、東労組との間に『グループ会社と一体となった業務体制の構築(運輸車両関係)に関する協定』を結んだ(4・1付日刊でも弾劾)。
「協定」では、『シニア雇用に関する協定についてグループ会社と一体となった業務体制を構築する』として、「基本的な考え方」として『運輸車両関係において運転士は動力車操縦者免許国家資格を有し、車掌は営業制度の知識・接客に関する幅広いノウハウを持っている。車両職は車両メンテナンスに関する広範な技術を有しているが、運転士や車両職についてはシニア社員のウエイトが高くなっている。…世代交代・技術革新等の環境変化を踏まえつつ、ノウハウ、資格を持ったシニア社員により相応しい雇用の場を図るとともに効率的作業体制とする』として、その骨子は、『車両検修、構内入換業務の一部をグループ会社に委託。グループ一体となった業務体制を築く』としている。
要するに、われわれがこの間指摘してきたように、業務の全面外注化を保守3部門を中心に行い、働く場をそっくり切り離そうとするものであり、近い将来には「転籍」等も想定した攻撃が開始された、ということである。
重要なことは、あろうことか東労組が自身の組合員をも直撃するこの外注化攻撃を全面的に受け入れたことである。
われわれは、この東労組の裏切りを絶対許さず、外注化阻止の闘う体制をより強化していかなくてはならない。
このままでは検修職場がなくなる!『委託可能とする業務』(要点について)
当局は、委託可能とする業務について次の通りとしている(要点)。
(1)検修業務
①交番検査
在来線の従来型車両の交番 検査を整備会社に委託する。
②車輸削正の業務について、 在来線車両の車輸削正及び附 帯業務を整備会社に委託する。
③ATC、ATS特性検査の 整備会社への委託、
④事故復旧に関する業務の委 託、
⑤車両の消耗品取り替え等の 業務の委託
(2)構内入換業務
①区所、及び駅構内における車両の「運転操縦業務と出区点検、入区整備業務を委託する。②誘導業務を委託する。③車両の解放・車結に伴う業務の委託。④構内計画業務の委託。⑤構内のポイントなどの清掃業務の委託。
等々、ざっと要点を見ただけでも、検修・構内入換業務全般にわたる外注化が打ち出されている。
こうしたなかで、千葉支社は、近々にも本社方針に基づく具体策を出そうとしている。
その前段の取り組みとして、『構内入換業務に関する希望調査』を整備会社に出向中のシニア社員を対象に実施している(本部は対象者との討論を開始)。
いまJR東日本で働く多くの労働者のなかに「ニューフロンティア21」への疑問・批判・怒りが広がっている。シニア制度での差別・選別と5年間で1万人を削減するのみならず、全面的外注化と、それがもたらす安全の崩壊…。この第2の分割・民営化攻撃をはねかえすためにシニア制度を弾劾し、都労委への申し立てを懸命に闘い続けている浅野さん、三平さん、羽鳥さんを包み、出向中の仲間とともに全組合員が団結を固めきっていくことである。その中から勝利の展望も切り開かれるのだ。
「シニア制度」差別地労委第4回審問
●5月29日(火)10時より
●千葉県地方労働委員会
全支部から傍聴動員に結集を!