3労組をめぐる攻防、8・6ヒロシマ弾圧の重大局面にあたって訴える

私たち3労組(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合)は、いま組織の存亡をかけた激しい攻防の渦中にあります。
関生支部に対しては、京都地裁で争われている「京都3事件」の論告求刑で、湯川委員長らに「懲役10年」という、労働運動への弾圧としては前代未聞の重刑が求刑されています。「ストライキを背景とした要求は恐喝だ」といって、労働基本権と産別労働運動を否定し、労働組合の存在と闘いを犯罪に仕立てあげようとしているのです。判決公判は来年2月26日。「和歌山事件」では無罪判決が確定するなど、攻撃があまりにも常軌を逸したものであるがゆえに敵の側も分裂している状態です。全国の怒りの声を結集し、無罪の勝利判決をかちとらなければなりません。
港合同は、昨年12月以降、最大の拠点である昌一金属支部への倒産攻撃との闘いの渦中にあります。それは民事再生法を使って事業譲渡にかこつけて組合役員4人を選別解雇するという悪質極まる不当労働行為、港合同破壊攻撃でした。港合同、関生支部、全港湾大阪支部の固い団結を軸とした関西での闘いを先頭に全国で展開された闘いは、那須電機鉄工を民事再生手続きから撤退するところまで追いつめ、闘いは第2ラウンドに入っています。民事再生法は、中小企業の整理・淘汰と解雇・組合潰しの容易化を目的として国鉄改革法をモデルにして作られた悪法です。それがいま再び猛威をふるおうとしています。この闘いに絶対に勝利しなければなりません。
JRの職場では、2018年に関生弾圧と軌を一つにして「労組なき社会化」攻撃が開始されました。それが今、JR東資本が旗をふり、「新たな集団的労使関係」「労使自治を軸とした労働法制」と称して、労働組合の存在、労働基本権を前提とした戦後労働法制を根底から解体する攻撃となって法制化されようとしています。動労千葉は今その社友会路線と対決して闘っています。
もう一つ、絶対に看過できない弾圧がわれわれの闘いにかけられています。昨年8月6日、広島原爆ドーム前で開かれた反戦・反核集会に事後弾圧が仕掛けられ、5名の仲間が不当逮捕され、8ヵ月が経つ今も家族との接見すら拒否された状態の中で、超長期の勾留が強制されているのです。広島地裁は、公判開始を延々と引き伸ばし、非公開の「公判前整理手続き」で検察側証人尋問まで行うという異常な訴訟指揮を進めています。そもそも逮捕の理由は、右翼の集会妨害を排除した際に、市職員が転倒したというのが唯一主張されていることで、市当局からは被害届も出されていなければ、けが人が出たという主張もされてはいません。その弾圧には「暴処法」という戦前労働争議や小作争議を弾圧するためにつくられた法律がもち出されています。広島や長崎の闘いは、沖縄・基地撤去の闘いと共に戦後日本労働運動の土台を支えてきた闘いです。それを解体しようというのです。
3労組をめぐる攻防、広島8・6弾圧との闘いは、すべての労働者と労働運動の未来をかけた闘いです。この攻撃は、ウクライナ、ガザ、「台湾有事」を掲げた対中国侵略戦争への突進という情勢の中で起きている絶対に負けることのできない闘いです。
私たちは労働運動の変革をめざし、この攻撃を粉砕するために全力で闘いぬく決意です。全国の闘う仲間たちに訴えます。ぜひともこの闘いに力を結集してください。共に闘いましょう。
2024年11月3日
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合港合同
国鉄千葉動力車労働組合

 

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