海外からの連帯メッセージ 6/18国鉄闘争全国運動集会

海外からの連帯メッセージ

キムジノク(民主労総ソウル本部本部長)

日本の労働運動の最先鋒であり、希望である動労千葉の同志の皆さん、こんにちは。民主労総ソウル本部本部長キムジノクです。直接会って共に闘うのが当然ですが、現在の情勢がそれを許してくれないことを了解してください。

全世界の労働者の祝祭であり、闘争の日である5月1日メーデーの日、韓国では信じられない事件が起こりました。正当な労組活動を恐喝・脅迫だと罵倒し、弾圧するユンソンニョル政府に対し、建設労働者が自ら焚身を行ったのです。韓国労働運動の現実を50年前に戻してしまった事件です。これに対し、民主労総と韓国の進歩市民団体は、決然と抵抗しています。7月ゼネストを前に、全国各地でユンソンニョル政府の労働弾圧に立ち向かい闘っています。

日本の労働運動の状況も変わらないと思います。1987年日本の国鉄分割・民営化は、日本の労働運動の大きな契機になりました。不当解雇撤回闘争は、いまだに継続されており、非正規職量産は一層拡大の一途をたどっています。特に、不当解雇撤回闘争は必ず勝利するという先例を残しました。闘う日本の労働者の闘争に力強い連帯の喊声を送り、共に闘います。

また広島で開かれたG7に対する憂慮を禁じ得ません。特に、福島原発放射能汚染水海洋放流に加勢した韓国のユンソンニョル大統領を批判します。正しく検証されていない汚染水を保管費用の問題で海に放流することは、その時だけの海洋汚染による被害だけでなく、次世代の健康と環境にも途方もない被害をもたらすことは明らかです。これに対し民主労総ソウル本部は、放射能汚染水海洋投棄反対ソウル行動を結成し、ソウル市民を対象に署名宣伝及びキャンペーンを行っています。

最後に今年は民主労総ソウル本部―動労千葉交流20周年になる年です。この20年を振り返り、今後の20年を計画する2023年になればいいと思います。いつも健康で笑いながら闘い、連帯する姿を示しましょう。ありがとうございます。

 

チェミョンホ(全国鉄道労働組合委員長)

まず最初に、ヤンフェドン烈士の死に哀悼の意を送って頂いたことに感謝申し上げます。

韓日国際連帯20周年を迎え、動労千葉の同志たちと日本の闘う同志たちにあいさつを送ることができ光栄に思います。

同志の皆さん、こんにちは。私は韓国の鉄道労働組合委員長チェミョンホです。全世界の労働者の団結と闘争を願いあいさつ申し上げます。トゥジェン!

私は鉄道労組ソウル本部長だった去る2月、動労千葉を訪問し、交流した経験があります。そしてその時、同志たちの闘う気運を受け止めながら韓国に戻り、労働組合の委員長に当選しました。当時、集会に共に参加し、日本の労働者の闘いとJRの構造調整の状況など、多くを知ることができました。

真心込めて歓待してくれた動労千葉・関委員長はじめとした同志たちにこの場を借りて感謝申し上げます。

日本の鉄道が1987年分割・民営化され、その過程で1047名の解雇者が発生したと聞いています。36年経ちました。このような長い歳月を絶え間なく解雇撤回闘争を継続して来た結果、ついにその解雇が国家的不当労働行為であったことを認めさせる成果を得た同志たちに尊敬の拍手を送ります。

同志の皆さん!

資本主義社会である日本と韓国において、労働者の状況はさして変わりないと思います。労働者を弾圧するために、建設労組を標的にし、その結果ヤンフェドン烈士が焚身による抵抗を行いました。これは明白にユンソンニョル政権が死に追いやったものです。

韓国の労働者たちは、民主労総を中心にゼネスト闘争を準備しています。われわれ鉄道労組も、高速鉄道分割を固定化し、鉄道を民営化しようとするユンソンニョル政権に対し、ストライキ闘争準備の最中にあります。

休む間もなく闘う日本の同志の皆さん! われわれは、〝粘り強い者は勝利する〟という信念があります。私は、皆さんの粘り強い闘いは必ず勝利すると信じます。

「闘う労働組合と労働運動を再生させ、JR東日本の構造調整を粉砕し、軍事力強化に反対」する闘争で必ず勝利するでしょう。1047名の完全な解雇撤回も同志たちの闘いで成し遂げられると信じます。同志たちの闘いを支持し、共に連帯します。同志たちの健勝を祈ります。トゥジェン!

全国鉄道労総組合ソウル地方本部

先月貴労組から送って頂いた連帯要請メッセージをありがたく受け取りました。

韓日国際連帯がはや20年になりました。韓日国際連帯20年は、国際労働組合交流史の非常に大きな成果です。そのような意味で今年は本当に意義深い年です。今日の成果は、この間韓日鉄道労働者間の水準の高い連帯精神の発現であり、固い信頼と友情で育んで来た結果だと思います。

韓日国際連帯はまた、鉄道民営化に立ち向かい闘っている韓日鉄道労働者間の共同闘争連帯だと言えます。

貴労組は、1987年分割・民営化の時、解雇された1047名の労働者の解雇を撤回するために、長い間間断なく闘争を続けて来ています。貴労組の強固な闘争に敬意を表し、解雇撤回闘争の進展と大きな成果となることを祈ります。その中で、韓国の鉄道労組ソウル地方本部も可能限りすべてを尽くします。

また、6・18集会を通じて、JR東日本の労組弾圧と構造調整、労働強化、非正規職量産と鉄道安全を脅かすこと、地方線廃止などの攻撃に立ち向かい、力強い反撃を展開することができるよう願っています。

韓国の鉄道労組も、鉄道民営化、労働改悪、労組弾圧に立ち向かい継続して闘っています。政府は、そもそも鉄道公社が運営してしかるべき(株)SRを2014年設立と同時に分離し、現在鉄道公社が運営する施設維持保守部門を分離し、民営化に進もうとする段階を踏んでいます。昨年登場したユンソンニョル(尹錫悦)ファッショ政権は、労働組合を悪とし、民主的労働組合に対する弾圧に熱を上げています。鉄道労組は労組民主化の成果を守り、より発展させ、民衆のための鉄道に向かって力強く進んでいきます。

ユンソンニョル政府は、東アジアで韓米日同盟を強化し、新冷戦を強化する突撃隊になっています。防衛産業を育成し、莫大な戦争武器を生産し、これを対外輸出という美名のもとにロシア‐ウクライナの戦場に送っています。外交舞台で東アジア周辺国が中国、ロシア、北朝鮮に対する好戦的暴言を日常的に発し、これを通して東アジアの戦争危機を招来しています。

鉄道労組ソウル地方本部は、ユンソンニョルファッショ政権の戦争危機の高調、軍備拡張、平和破壊行為を黙過せず、韓国内の政党、市民社会団体、平和を愛する勢力と共に闘っています。

さらに鉄道労組ソウル地方本部は、東アジアの平和と戦争反対、軍縮のために貴労組と共に闘うことを望みます。

韓日国際連帯20周年をお祝いします。貴労組と鉄道労組ソウル地方本部の友情と連帯が一層強くなることを望みます。間断なき国際連帯で手を握り共に闘いましょう。

動労千葉の解雇同志たちの復職闘争勝利のために! 東アジアの平和のために! 全世界の労働者の人間らしい暮らしのために!

2023年 6・8~15韓国鉄道労組の民営化との闘い

616世界鉄道労働者デーの国際連帯のために中国鉄道労働者連合会から日本鉄道労働組合への連帯の書

日本の鉄道労働組合は6月18日に全国集会を開催する予定であり、私たち中国の鉄道労働者はこのニュースに勇気づけられました。

1987年に国鉄が分割・民営化されたとき、20万人以上の鉄道労働者が解雇攻撃を受けたことを私たちは知っています。以来35年間、国鉄千葉動力車労働組合を中心とする鉄道労働者は「解雇撤回」を要求し一貫して不断に闘い続けてきました。

JR(日本鉄道株式会社)は外注化を激しく展開しています。駅業務から保守業務、運転業務まで、鉄道業務のすべてを外部委託する方向に突き進んでいます。JRは単なる持ち株会社となり、鉄道労働者は全員外注会社に移転させられ、非正規雇用など劣悪な労働条件強いられようとしています。

鉄道労働者へのこれらの外注化・非正規雇用の攻撃は、日本の全労働者に対する攻撃です。日本政府と資本は、日本の労働形態から正規雇用をなくし、それによってすべての労働者を非正規労働者に変えようとしています。JRは今労使協調を進めてきた御用労働組合も捨て去ろうとしています。全面外注化の攻撃を阻止し、すべての日本の労働者の権利を守るために闘いましょう。

皆さんはこの重要な事実を全世界の労働者に伝え、全面的外注化に反対して奮闘しています。

中国では3年間にわたってコロナ禍が続き、さらに不当な不動産価格の高騰があり、その影響があらゆる産業・業種に及んでいます。中国の街頭には「悪質な賃金不払いを徹底的に根絶し、社会の調和と安定を維持する」というスローガンさえ掲げられました。

このスローガンを見れば、中国社会とは、白と黒が逆転し、善悪が混同され、ならず者が権力を掌握し、極悪非道の者が跋扈する社会であるということが、直ちに分かるでしょう。賃金不払いなどないのに賃金を請求しているとでも言いたいのでしょうか? 残業しても残業代は支払われず、賃金遅配は日常茶飯事で、裁判に訴えても公正な判決は得られません。

ここではどこでも(政府を)ほめたたえる歌が歌われています。でも誰かが本当のことを言えば、その人は「秩序を乱している」と言われるでしょう。

この国の民衆は沈黙しており、メディアは有名無実化し、問題を解決する方法は、問題を提起した人を解決する(片づける)ことになるのです。鉄道労働者の権利と利益のために闘う労働者代表であり労働災害で負傷した李偉傑は、このために職を失いました。

中国政府は外資系企業に党支部の設立を義務付けているので、多くの外資系企業が次々と中国から撤退してベトナムやインドに工場を建設しています。その結果多くの人が職を失っています。

私たちは皆さんと団結して、ともに戦争に反対します。 ロシアがウクライナを侵犯した戦争は1年以上続いており、世界平和に極めて深刻な影響を及ぼしています。わたしたちはロシアの侵略行為を全力で阻止し、世界平和のために全力で努力します。

国際連帯を強化しましょう! 中国、日本、韓国、米国、そして世界の労働者は団結して、解雇に反対し、労働者の権利を守り、ロシアのウクライナ侵略戦争に反対しよう。

「616世界鉄道労働者デー」は、中国の鉄道労働者が、搾取に反対し、抑圧に反対し、自由をかちとろうとする情勢の中で生まれた記念日です。2013年に「616機関士デー」がまず制定され、その後「616鉄道労働者デー」に変更され、その後「616世界鉄道労働者デー」になりました。

この記念日ができて以降、中国の鉄道当局は毎年巨額の資金を投じて鉄道労働者の処遇改善を図るとともに、一方で警戒を高めて、権利を守る(鉄道)労働者代表の李偉傑氏は、重要な監視対象とされました。

5月22日午前中、李偉杰は(治安当局指導部たちの)事情聴取を受けましたが、今年の616世界鉄道労働者デーの動向について、つっこんだ聞き取りがありました。この指導部たちは会議で上級指導部の任命を受けて来たとのことです。これを見れば、政府がこの記念日を重視しているレベルの高さが分かります。彼らは李偉杰がネットで買った〝616世界鉄道労働者デー〟の図案の入ったカップに対してさえも、異常な関心を示しました。

5月23日の夜、李偉傑氏の元職場のわずか34歳の電車運転士が過労のため、永久の別れとなりました。職場当局は、家族には死亡を通知しただけで、「正常死」として(自分たちで)葬儀を取り仕切りました。

「616世界鉄道労働者デー」は、搾取、抑圧に反対し、自由を勝ち取るための記念日です。私たちは常に皆さんと永遠に団結してともに闘います。6月18日の鉄道労働者集会の円満な成功を祈っています!

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