6/20委員会宣言 第84回国鉄千葉動力車労働組合定期委員会

本日、われわれはDC会館において第84回定期委員会を開催し、JR民営化体制の崩壊ー5・26「融合化」提案と全力で対決し、外注化粉砕、反合・運転保安確立、組織拡大、闘う労働運動の復権に向けて全力で闘いぬく方針を確立した。

今も続く新型コロナウイルスの感染拡大が明らかにしたことは、40年に及ぶ新自由主義政策がどれほど医療や社会保障制度を破壊し、社会を引き裂いて格差と貧困を拡大していたのかという恐るべき現実だ。世界の実体経済は急速に収縮し、米中をはじめ世界各国が生き残りをかけ、公然たる「戦争の言葉」で激突を始めている。他方でコロナ禍は、労働者の政治意識を急速に高め、世界中で闘いの火の手が上がっている。腐り果てた資本主義社会に引導を渡し、新しい社会を作るのは労働者の団結した力と闘いだ。今こそ40年に及ぶ新自由主義を終わらせるために立ち上がる時だ。

菅政権は、内外の激動情勢に翻弄されながらしゃにむにオリンピック開催に突き進むとともに、6月11日には改憲にむけた手続きを定めた国民投票法改正案を成立させた。さらに今国会では、沖縄の反基地闘争つぶしを狙う土地規制法、監視国家化を狙うデジタル庁関連法案、医療法改悪など重大な反動法案をいくつも成立させた。また、南西諸島における自衛隊の新部隊配備や軍事演習の強化など、危機の中から改憲と戦争に突き進む姿勢をあらわにしている。

経団連は、「終身雇用、年功序列、一括採用という社会の仕組みを根底から変える」「働き方改革フェーズ2に踏み出す」とコロナに便乗して「総非正規職化」「解雇自由化」「労組なき社会化」に向けて突進している。その先頭に立っているのがJR東日本だ。多くの労働者人民の生死がかかった重大局面にもかかわらず、これと仁王立ちして闘うべき労働運動は、後退に次ぐ後退を続けている。いま問われていることは、社会の隅々にまで積もりに積もった怒りを具体的な行動へと組織し、闘う労働運動を時代の最前線に登場させることだ。

コロナを千載一遇のチャンスとして、これまでの鉄道の歴史や価値観を根本から覆すような攻撃が始まっている。どこよりも突出しているのはJR東日本だ。深沢社長は〝鉄道ありき〟でものを考えるな」「鉄道の衰退はもはや避けられない」「時計の針が10年早く回る」「強烈な危機感をグループ会社全体で共有しろ」と叫びたてて「変革2027」を一気に進めようとしている。5月26日の「融合化」提案は、現業機関の職名をすべて廃止し、駅や乗務員区も現業機関としては廃止して「統括センター」に融合するというものだ。春闘では、三島JR会社ですら実施した定期昇給を東日本だけが半減させ、2年連続で夏期手当の大幅カットを強行した。また、5・26提案を前後して出された「みどりの窓口」7割削減と「副業解禁」提案、さらには2024年に向けた大規模なワンマン化(車掌廃止)、ジョブローテーションによる強制配転、車両検修業務の完全外注化を狙う「ミライの車両サービス&エンジニアリング構創」、大規模な地方ローカル線の切り捨て・廃線化など、すべてがひとつの攻撃として進められようとしている。

JR東日本は、歯止めが外れたように暴走を開始しているが、この攻撃は必ず破たんする。安全の崩壊、技術継承の破たん、AI神話の崩壊、地方からの怒りの反乱、そしてなによりも、JR本体とグループ会社で働くすべての労働者の怒りが必ず爆発する。危機こそ組織拡大の最大のチャンスだ。新たな攻撃の本質を見すえ、展望を確信し、まなじりを決して新たな闘いに突入しよう。

国鉄分割・民営化以来の歴史的な攻撃が始まる中、1047名解雇撤回の闘いはいよいよ決定的な位置を持とうとしている。国家をあげた労組解体攻撃と対決して団結を守り抜いた動労千葉の闘いは、日本の労働運動の歴史に残る地平だ。暴き出した「真実」を武器に1047名闘争に決着をつけ労働運動復権に向けた突破口を開こう。国鉄闘争全国運動7・4全国集会(千葉市民会館大ホール)に総力をあげて結集しよう。

大阪地検は3月30日、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長に対して懲役8年を求刑した。当たり前の労働運動に対する前代未聞の大弾圧を粉砕し、7・13判決公判で無罪判決をかちとろう。

今年4月、JRーCTSが「同一労働同一賃金」の名で行った賃金格差を固定化する就業規則改悪を徹底弾劾する。CTSプロパーの相次ぐ退職は、正社員においてもグループ会社では非正規職並の賃金・労働条件にしか過ぎないことが問題の本質であり、人を人とも思わぬ外注化攻撃の破たんを示している。職場代表選における関委員長の4選、圧倒的な支持は、CTSで働く仲間の怒りの噴出そのものだ。大胆に動労千葉への加入を呼びかけ、組織拡大闘争に総力を注ぎこもう。

JR貨物では、その場しのぎの合理化攻撃が激しく進む一方で、鉄道会社として自立できる条件を全く見いだせていない。千葉機関区では30年以上も新規採用者を配置しなかったために、この2年ほどの間にはほとんどの労働者が60歳を迎える深刻な事態に直面している。「45歳がピーク」「評価されなければ一生、非正規職並」という改悪人事・賃金制度の撤廃を求めて闘おう。団結して職場を守り抜こう。

市東さんの農地強奪をめぐって6月8日、最高裁は請求異議裁判の上告棄却を強行した。強制収用を絶対に許すな。反対同盟と連帯し、車の両輪として三里塚闘争に全力で立ち上がろう。辺野古新基地建設に反対する沖縄、大震災と原発事故から10年目の福島をはじめ、全国の闘う仲間との連帯を強めよう。韓国・民主労総を先頭とする、新自由主義攻撃と闘う全世界の労働者、労働組合との国際連帯を強化しよう。

職場闘争なくして組織拡大なし! 反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし! いまこそJRとグループ会社を貫く組織拡大を実現し、動労千葉の未来を切り開こう。

右、宣言する

2021年6月20日
第84回国鉄千葉動力車労働組合定期委員会

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