職場討議資料1   CTS雇用形態改悪絶対反対

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就業規則改悪の主な内容

① 試験に合格しなければ原則4年(最大5年)で雇止め
② 月給制を時給制に改悪、定期昇給もなし
③ 作業手当を大幅削減、嘱託職員は賞与も大幅減

JR千葉鉄道サービス(CTS)は、今年4月1日から就業規則の改悪を行おうとしています。契約社員とパート社員を「スタッフ社員」、嘱託社員を「限定社員」として、どちらも時給制に変更。その上で、「スタッフ社員」の契約期間を原則4年(最大5年)に制限し、作業手当も大幅に削減しようとしています。


 

<① 試験に合格しなければ原則4年で雇止め>

1603031 現在CTSの契約社員、パート社員は1年ごとの契約更新で、実際上は65歳まで自動的に働くことができます。
しかし、新制度では限定社員試験に合格しなければ、原則4年(最大5年)で雇止めになります。
CTSはこれを「労働契約法に基づく改正を目的に行う」としています。しかし、2013年に施行された労働契約法改定の内容は、会社の主張とは全く逆のものです。

<労働契約法改定の趣旨>
①「契約期間が5年を超えたら全員を無期契約にする」
②「複数回更新された労働者の雇止めは無期契約と同等の理由が必要」
③「雇用形態の差を理由に不合理な労働条件の差があってはならない」

法律の趣旨は、「5年で雇止めにしていい」ではなく、「雇止めにしてはならないし、5年働いた人は全員無期雇用にしなさい」というものなのです。
CTSの就業規則改悪案は、この無期転換権の発生を回避するために「5年で雇止め」制度を新設するものです。法律の趣旨にも真っ向から反する違法・脱法行為です。

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1603033<②月給制を時給制に改悪、定期昇給もなし>

長年働いてきた人に試験を課すこと自体、本当に人を侮辱したやり方です。しかも、たとえ試験に受かっても、「限定社員は、スタッフ社員時の労働条件を維持した無期雇用の社員」にすぎません。
今までの契約社員なら月給制で65歳まで働けたのに、試験を受けてまで時給制の「限定社員」にされなくてはならないのです。しかも、わずかばかりの定期昇給も廃止されてしまいます。
さらに会社は、時給制導入で「手待ち時間の管理も時間単位で見直す」と言っています。短時間勤務が導入され、収入が激減する人がうまれかねません。
そもそも人が集まらないのは月給制だからではなく、賃金があまりに安いからです。低賃金でこき使っておいて、こんな仕打ちはあまりに許せません。


 

<③作業手当を大幅削減、嘱託職員賞与も大幅減>

作業手当も大幅に削減されます。

◎廃止される作業手当(金額は1勤務あたり)
・車両ポリッシャー(社員200円)
・気動車清掃(社員200円)
・主任総括(500円)
・日常清掃責任者(300円)
・主任・班長及び代理(100円)
*機器取扱責任者手当(300円)を新設
◎15時間勤務も1回分
「深夜帯を含む15時間勤務の場合、手当を2倍支給してきたが、1勤務に対して1回分の支給とする。」
→泊勤務で月4回便抜き作業に入る場合、月6千円も減額されます。

◎嘱託職員賞与は少なくとも40万円以上減
現在は社員と同じ月数(15年度は年間4.9カ月)。現在の契約社員並みにされれば最大でも年間20万円で、少なくとも年
間40万円以上は減額される。
◎就業規則から休日数の明記を削除
「時給制にする関係で、『特休』を廃止し、『会社休日』と呼ぶ」
→短時間勤務指定で、週40時間を超えない範囲で会社の自由に勤務指定できる。
休日数が減っても問題ない形に変更。
◎忌引き・災害など
現在は有給扱いだが、「限定社員」「スタッフ社員」については、無給に改悪。


 

職場から続々と怒りの声があがっています!

◎「試験に受からなければ5年で雇止め」に対して
「シングルマザーでぎりぎり頑張っている人も多い。もし切られたらどうなるのか」
「あと2年で切られるかもしれない会社に生活を預けられない」
「どんな(限定社員)試験かも分からないのに、新しい契約書にサインなんかできない」
◎月給制から時給制への変更に対して
「忙しい時間帯だけの勤務にして人件費を削減したいのでは」
「短時間勤務にされ収入が低下する恐れがある」
「(住宅が)賃貸の人は今でもギリギリ。収入が減ると生活が成り立たない」
「わずかばかりの定期昇給(年額400円) さえなくなるなんて無茶苦茶だ」
「フルタイムで募集して雇用しておきながら、突然制度を変えるのはおかしい」
「実際に現場で掃除してるのはほとんど臨時(契約・パート)。もっと臨時を大事にしろ」
◎作業手当や一時金の大幅削減に対して
「そんなことされたら本当にローンが払えなくなる」
「 徹夜(15 時間勤務)でも1勤務分というのは、事実上半額になる。あまりにおかしい」
◎「人が集まらない」ことについて
「今でさえ人が集まらないのに『5年で雇い止め』制度になったら余計に人が集まらないのではないか」
「士気が下がり、人材が流出したり、事故や労働災害が増えるのではないかと心配」
「時給制にしたからって募集が増えるわけがない。賃金が安いから来ないのだ」

就業規則の一方的な不利益変更は違法・無効
みんなで反対の声を上げれば必ず阻止できます!

会社は労働者との合意なく、一方的に労働条件の不利益変更をすることはできません(労働基準法、労働契約法に違反)。
みんなで反対すれば、必ず阻止できます。
今回の改悪案は、全体がワンセットになった内容です。会社の狙いは人件費を大幅に削り込むことにあります。全面的な白紙撤回以外にありえません。
千葉でこんなやり方を許してしまったら、他のグループ会社や世の中全体にも違法・不当なやり方が広がってしまいます。ここで提案を白紙撤回させることは、ものすごく大きな意味を持っています。
現場の仕事を担ってきた労働者をここまで軽く扱うなど絶対に認められません。今こそ労働者の力を示しましょう。

<疑問・相談はこちらへ>
「就業規則のことで相談したいんだけど…」「これはどうなっているのか?」「ここが不安…」

国鉄千葉動力車労働組合
電話:043-222-7207
Mail:doro-chiba@doro-chiba.org

 

 

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