2016 春闘ニュース職場討議資料  今こそCTS職場を変えよう

 千葉鉄道サービス(CTS)で働く仲間のみなさん。日々の仕事、ご苦労さまです。私たち動労千葉は、CTSをはじめとするグループ会社の労働条件改善にむけて、ともに全力で闘うことを決意し、2016 年春闘の取り組みを開始しました。
まともに食べていけない超低賃金。現場の仕事を担う仲間の大半が、まともにボーナスもない契約社員・パートという不安定雇用です。正社員だって日勤だけでは満足に食っていけません。あまりにふざけた現実です。
16 春闘の取り組みで、このCTS職場の現実をなんとしても変えましょう。積もりに積もった怒りや不満を一つに結集し、具体的力に変え、今こそ会社に思い知ら せてやりましょう。今やらなければ、あきらめて妥協すれば、退職するまで現実は変わりません。私たちの子や孫の時代に、こんな転倒した社会を残すわけには いきません。

●まともに生活できる賃金をよこせ!
クロス1枚も持たず、冷暖房の効いた事務所で座っているCTS経営陣や管理者は、ほとんどJRの天下りです。部長級は年収1千万円と噂されています。私たちの年収の4~5倍です!!
賃金交渉で会社は「増収減益だ」「会社に体力がない」と言ってのけ、わずかばかりの賃上げさえ拒否し続けています。しかし、親会社のJR東日本は史上最 高の利益をあげ、ボロもうけしています。親会社と子会社の経営陣(どちらもJR幹部!)がグルになった、とんでもないペテンです。
日々、汗だくになりながら現場で仕事を回しているのは誰だと思っているのか! CTS経営陣は手取り10 万や12 万で生活してみろ!

 おざなりの春闘でいいのか! CTS労組も本気で闘うべきだ

 これまでは、「言っても変わらないよ」と黙って耐えるか、嫌気がさしてさっさと辞めていくのが現実でした。求人情報誌をにらみながら、ギリギリの選択で CTSの仕事を続けている方も多いのではないでしょうか。しかし、転職先を探したところで、なかなか良い仕事もありません。当たり前に働き続けることさえ できない職場とは、いったいなんなのでしょうか。

●会社は労働者の団結を恐れている
 汗水たらしてCTSの仕事を担っているのは私たちです。現場労働者の存在なしに管理者たちは1円たりとも稼ぐことはできません。だから会社は、私たちが団結して声を上げることを恐れています。団結して闘えば必ず職場を変えられます。
こうしたCTS職場の現実について、CTS労組が重大な責任を負っていることは明らかです。いつまでも会社の言いなりでいいのか。おざなりの、形だけの 春闘でいいのか。大幅賃上げを掲げ、CTS労組も本気になって春闘を闘うべき時ではないのでしょうか。

すべては国鉄の分割・民営化から始まった

 CTS職場の現実は、日本の多くの労働者の現実そのものです。最新の調査では、ついに非正規雇用は労働者全体の4 割を超えました。
こうした、ひどい格差社会の出発点は1980年代の国鉄分割・民営化にあります。労働運動の中心であった国鉄労働運動への解体攻撃が加えられ、これと一体で労働者派遣法が制定されました。非正規雇用の割合は右肩あがりで増加しました。

●財界は「労働者の9割を非正規職に」と提言

 1995年には財界が「新時代の日本的経営」という提言を出し、「多様な働き方」「雇用の流動性を高める」と称して非正規職化、低賃金化を強力に進めました。●業務外注化、分社化・子会社化でさらに悪化
2000年代に入り、JRやNTT、自治体職場をはじめ、大規模な業務外注化(アウトソーシング)、分社化・子会社化が進められ、この流れはさらに加速 しました。青年の半分が非正規職、100社以上を面接しても内定が取れない、「ワーキングプア」や「ブラック企業」という言葉が定着するほど、とんでもな い世の中にされました。
雇用の悪化にともない健康保険や年金は破綻寸前、医療や介護、「子どもの貧困」など、社会全体が破壊されました。こんな社会が、これからも長く続くわけがありません●闘う労働組合なしに人間らしく生きられない
株価が上がっても私たちの暮らしは良くなりません。利潤追求が最優先され、労働者が普通に生きていくこともできない社会は絶対に間違ってます。
この30 年間の流れと見ると、労働組合の力の低下と、雇用破壊の関係は明らかです。
私たちの手で職場に労働組合をよみがえらせ、奪われた雇用と賃金を奪い返す以外に、労働者は人間らしく生きていくことはできません。

ガマンも限界! 闘いが始まった

●アメリカでも日本でも非正規職が反乱
アメリカでは数年前から時給15 ドルを求める運動が広がり、主要都市で時給が1800 円(15ドル)に引き上げられつつあります。

 日本でも、あらゆるところから非正規職の反乱が始まっています。JRのグループ会社であるレール溶接会社「全溶」では、今年初めの組合結成以来、7波も のストに立ち上がっています。CTS職場での動労千葉への新規加入も続いています。神奈川、新潟、福島では新たに動労総連合の組織が結成されました。
誰もがガマンの限界に来ています。今が勝負の時です。ともに職場から声を上げ、16 春闘で大幅賃上げをかちとろう!

 意見、感想、職場で起こっている問題に  ついてなど気軽に連絡ください
国鉄千葉動力車労働組合(略称:動労千葉)
千葉県千葉市中央区要町2-8 DC 会館内
電話 043-222-7207
(鉄電)千葉2935・2939
mail : doro-chiba@doro-chiba.org
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