民営化・外注化反対はすべての労働者の未来かけた闘い
非正規職の労働者数は、ついに総務省の調査でも2000万人を超えました。これほどまでに非正規職があふれる社会の出発が、国鉄分割・民営化でした。
非正規職激増の出発点に
87年に行われた国鉄分割・民営化は、戦後最大の労働運動破壊攻撃であり、大量首切りでした。民営化までのわずか6年の間に40万人いた国鉄労働者のうち20万人が職場を追われ、200人が自殺に追い込まれたのです。
これに対し、労働運動全体はまともに闘うことなく後退し続けていきました。そして、労働者の権利が次々と奪われていったのです。
国鉄分割・民営化は、前年の86年施行の労働者派遣法とともに、労働者の権利を破壊する決定的な一撃となりました。解雇自由化、残業代ゼロ法、無期限で派遣社員を使える派遣法改悪…。労働者の権利を奪い生活を破壊する攻撃が社会をおおう出発になったのです。そして、85年に16・4%だった非正規職率は、現在の38%にまでなっていきまいた。
民営化だけで終わらなかった
しかも、民営化はそれだけで終わりませんでした。鉄道のあらゆる業務を数百もの下請け会社にバラバラに外注化していく攻撃が始まったのです。
それは社会全体にも広がりました。現在も進められている公共部門の民営化・外注化は、国鉄分割・民営化の手法をもとに行われています。そして、外注化を通して膨大な労働者が非正規職に突き落とされてきたのです。
国鉄分割・民営化とそれに連なる外注化との闘いは、すべての労働者の権利がかかった問題なのです。
みんなの力で外注化うち破ろう
現在CTSで雇われている社員の仲間は、外注化がなければJRで雇用されていたはずです。JRは、下請け会社に仕事ごと労働者を突き落とすことで、賃金も労働条件も切り下げているのです。
しかも、JRはさらに2次、3次と何次にもわたってバラバラに外注化して、非正規に突き落としていくことを狙っているのです。外注化は、どこまでも雇用と安全を破壊します。絶対に認めてはならないものなのです。
しかし外注化は、JR―CTSを貫き、職場全体で反対の声をあげて行動すれば必ず粉砕できます。その時、本来JRに採用されるはずだったCTSの仲間たちには、JRの職員になる権利があります。仕事がJRに戻ったのなら、そこで働く労働者もJRに戻るのが当然です。
そして、JRで外注化を粉砕することには、国鉄分割・民営化以来の社会のあり方をひっくり返すような力と可能性があります。これまで労働者を非正規職に突き落としてきた仕組みそのものを打ち砕く意味があるからです。
みんなの力で外注化をうち破り、すべての仕事と仲間をJRに取り戻そう。そのために、あらゆる力を集めたい。すべての仲間は、ともに外注化反対の声をあげ、行動しよう。