捜索令状「違法」と認定 都に10万円賠償命令 動労千葉訴訟(共同)

2014年02月11日

警視庁による違法な家宅捜索を受けたとして、動労千葉が東京都に損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は10日、「十分な根拠がないまま捜索令状を請求したのは違法だった」として10万円の支払いを命じた。

判決によると、警視庁公安部は2008年11月、動労千葉が参加したデモ行進中の公務執行妨害事件の関連捜査で千葉市の事務所を家宅捜索し、機関紙などを差し押さえた。訴訟で都側は、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した男性が動労千葉と関連がある中核派の活動家だと主張した。

吉田徹裁判長は「男性が単独で実行した事件だった上、活動家である根拠も十分ではなかった」と指摘し、警視庁が事件に関係する証拠があるかどうか十分確認しないで捜索令状を請求していたと判断した。

警視庁訟務課は「判決内容を検討した上で対応を決める」とコメントを出した。(共同)
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/178795

タイトルとURLをコピーしました