8月28日、水郡線営業所運輸科の運転士である羽部圭介君(29歳)がJR東労組を脱退し動労水戸に加入した。羽部君は東労組で大子支部青年部長を務め、現場労働者、とりわけ同世代の青年の仲間のために一生懸命組合活動に取り組んできた人物だ。青年労働者の外注化への怒り、労働者として当たり前に声を上げたいという思いを、東労組はもう抑え込むことはできない。JRで働くすべての労働者のみなさん、とりわけ青年のみなさん、労働者として当たり前の思いを堂々と貫くために、動労水戸に結集しよう!
以下に組合加入にあたっての羽部君のアピールを掲載します。
ライフサイクルがきっかけ
自分にとって労働組合とは何なのかと真剣に考えるきっかけとなったのはライフサイクルだった。なぜ乗務員になったのに駅に勤務しなければならないのか。どう考えてもおかしい。周りの仲間もみんな反対していた。しかし、会社は「組合が反対しても人事異動で駅に行かせられる」と言うので本当に腹が立った。東労組も「反対ばかり言っていても仕方がない」と言ってライフサイクルを妥結した。組合の中で決めたことだからと思っていたが、それでも不満だと思い続けていた。
青年を裏切った東労組
そのうちに今度は2009年になって検修・構内外注化の話が出てきた。東労組は当初は「若年出向反対」「安全と技術継承を守れない外注化には反対」と言っていたので、自分も「今回は東労組も反対で闘うのか」と期待していた。しかし、東労組の反対の立場は2012年になっていつの間にか立ち消えになっていた。若年出向反対も、安全問題も、技術継承の問題もいつの間にか「できない」ということになっていた。組合の中では「青年部長なんだから(外注化を進めることについて)みんなに説明しろ」と言われたが納得できなかった。そうこうしているうちに本社本部間で妥結してしまった。
迷った時は基本に帰る
東労組に入り、大子支部の青年部長をやっているとき、組合の方針をめぐって迷った時にはいつも基本に帰っていた。「労働者を守るのが労働組合」という信念は絶対にゆずれなかった。それが自分にとって組合活動の原点だから。基本に帰って、そこから物事を見て、そして思ったことをストレートに言ってきた。
外注化については、東労組は既に妥結している。本部や組合幹部は今までいろいろと言ってきたが、最後は「実施ありき」だ。今まで言ってきたことと矛盾している。自分自身の本音を大事にしたい。「仕方ない」とか「今さら反対しても」ではなく、とにかく嫌なら嫌とはっきり言うことが大切だ。動労水戸は「嫌なことには嫌」とはっきり言える組合。これからも自分の原点を大切にして頑張っていきたい。