たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう
2002年
2002/11・10◆たたかう労働組合の全国ネットワーク大集会から03春闘へ団結してガンバロウ!
1998年、全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部(全日建関生支部)、全国機械金属労働組合・港合同(港合同)、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の三組合が呼びかけて、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!11・8全国労働者総決起集会」を開催しました。 以降、たたかう仲間たちの賛同と協力によって毎年11月に集会を積み重ね、2002年の11・11集会で第5回を数えるに至りました。この11月集会を呼びかける契機となったのは、組対法(組織対策法)反対闘争と、国鉄1047名問題に関する東京地裁の98年5・28反動判決に対する闘いでした。国家総ぐるみの不当労働行為を開き直り、労組法-労働委員会制度を否定するこの判決に対し、「こんなものがまかり通ったら、不当労働行為=組合潰しも首切りもやりたい放題だ」という危機感と怒りを強烈に持ったことが、三組合の「呼びかけ」の出発点になりました。そしてこれまでの様々な問題を乗り越えて、今こそ闘う労働組合が大同団結することが求められているという思いを込めて「全国ネットワークをつくろう」と呼びかけたのです。 ![]()
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関西地区生コン支部・港合同・動労千葉から 全国の闘う仲間に訴える! |
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関西地区生コン支部から全国の仲間へ 今、アメリカブッシュは、「テロ事件」を機にアフガニスタンへの侵略戦争に続き、イラン・イラク・北朝鮮などを「悪の枢軸」と決めつけ、新たな侵略戦争を単独でも開始しようとしています。「テロ撲滅」を口実にした侵略戦争の本質は、アメリカ資本主義の「市場と覇権」を守るための戦争であることは、言うまでもありません。 ◆1ヶ月間のスト打ち抜き、業界民主化への成果かちとる 関西地区生コン支部は、02春闘を政策春闘と位置づけ、セメント輸送・生コン・圧送業界の再建を三位一体的に追求し、生コンの歴史上初めて1ヶ月の長期に及ぶ58カ所のセメント出荷基地でストライキを打ち抜き、一部業者の妨害をはね除け、業界の民主化に向けた政策課題(5項目)の具体的成果を勝ち取りました。 ◆戦闘的労働運動の再生勝ちとる牽引車に 関西地区生コン支部は、大手企業別労働組合が不況宣伝に屈服し、春闘すら放棄した中で、「他人の痛みは己の痛み」とする「関生スピリット」を堅持し、戦闘的労働運動の再生を勝ちとる牽引車の役割を果たす決意です。 港合同から全国の仲間へ 港合同は現在、12年目に突入した南労会闘争、安田病院闘争をはじめ、多くの争議を闘い抜いているが、今回とりわけ、倒産争議について報告する。 ◆港合同にかけられた攻撃 70年代の多くの倒産争議、そして70年代後半から80年代一杯を通じた田中機械の自己破産突破闘争以来、港合同は99年4月寿鋼管への自己破産攻撃以後、今日まで合計7件にわたる倒産攻撃と闘ってきた。 ◆今日の倒産攻撃の特徴 どれひとつとして同じ倒産攻撃はないと言われるが、この間の特徴は、97年アジア金融・通貨危機から、具体的に更に深まる金融・経済危機の中での独占の生き残りの為の事業再編と中小への切り捨ての倒産・首切り激増であることは言うまでもない。 ◆今日の破産手続の特徴 今日の破産裁判所の処理手続は、バブル崩壊以後の倒産件数の激増の中で短期型処理の方針が明確に打ち出されている。民事再生法の動向や、会社更生法、破産法の改訂案を見ても、そのことは明らかである。 ◆港合同の闘い 港合同は倒産前の労使関係の中で労働条件の変更・企業計画の変更等に関する事前協議・同意約款協定を締結する様に心掛けている。 ◆闘いの決意 ここ数年の大々的な倒産・リストラ・首切り攻撃は、今や確実に次の段階に突入している。 動労千葉から全国の仲間へ ◆社会のあり方を問い、労働運動の現状を問う 倒産・解雇、終身雇用制の解体と賃下げ、一切の権利破壊…容赦ない大リストラ攻撃が労働者を襲っています。資本と国家が生き残るために労働者が虫けらのように犠牲にされています。小泉政権はついに有事立法を国会に上程しました。歴史は大きな曲がり角にたっています。大失業と戦争の時代が到来しようとしています。 ◆乾坤一擲ストライキに起つ 私たちは、労働者がおかれたこのような現実のなかで、労働組合はいかにあるべきかを訴えて、3月28~31日に4日間にわたるストライキに起ちあがり、また東西で「02春闘総行動」を呼びかけました。スト参加人員546名、運休列車本数647本に及ぶこの闘いは、職場で長期にわたって闘われた非協力闘争とも結合し、この春からの強行が予定されていた業務の全面的な外注化-アウトソーシング攻撃を完全にはね返すなど、大きな成果をきりひらきました。JRでは今、日本の労働者すべてを襲う大資本攻勢と全く一体で、第二の分割・民営化というべき攻撃が開始されています。しかし私たちは、労働者が団結して敢然と闘いぬけば、情勢は必ずきりひらかれるという確信も新たに、この秋から第二ラウンドの闘いに突入します。 ◆歴史的転換点としての02春闘-春闘の再構築めざし03春闘へ 02春闘は、労働者の賃金・雇用・権利をめぐる分水嶺となりました。今春闘を契機として、資本の側は構えを根本から変えたのです。「終身雇用制、年功制賃金、企業内労働組合」を軸とした戦後の労資関係、すなわち労働者支配の基本構造は歴史的な転換点を迎えました。資本の側はすでに03春闘に向けて、「ベースダウン」や「定期昇降給」制度、「多立型賃金制度」の導入などを掲げ、全面的な賃下げと団結の無限の分断を宣言しています。闘わなければ生きる権利そのものが奪われるような情勢が到来しています。 ◆世界は変わり、歴史は変わった-イラク侵略戦争、有事立法阻止へ 米ブッシュ政権は、「これは第4次世界戦争だ」と公言して、「テロ根絶」の名のもとに、アフガニスタンに続き、今まさにイラクへの侵略戦争を開始しようとしています。とめどない侵略戦争、世界戦争の危機が現実化しようとしています。昨年の「9・11」をもって世界は変わり、歴史は変わったのです。これは、社会・経済の矛盾が、戦争という暴力的手段でしか「解決」できない時代が到来したことを示しています。われわれはいかなる時代に生きているのか、いま世界で何が始まろうとしているのかを真正面から見すえなければなりません。 ◆1047名闘争勝利に向けて、新たなスタートラインにたつ 国鉄1047名闘争が重大な岐路にたっています。「4党合意による政治解決」は最後的に破綻しました。闘う闘争団の仲間たちを査問委員会に送致し、わずか2年余の間に、国労という伝統ある労働組合の団結を無残に崩壊させるという犯罪的な役割を果たした国労本部は、より一層の屈服へ急坂を転落しようとしています。 |
3050名の大結集で開催されました。
参加ならびにご協力いただいた方々に集会の内容を報告し、より今後の戦いの指針としてご利用できますようにパンフレットを作成いたしました。
11.10全国労働者総決起集会報告集
2002/12/13発行
価格 300円
たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!
大失業と有事立法とたたかう統一行動を
11・10全国労働者総決起集会への賛同と参加のお願い
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全 国 金 属 機 械 労 働 組 合 港 合 同
国 鉄 千 葉 動 力 車 労 働 組 合
《小泉改革は労働者の諸権利を奪い、戦争への道を突き進んでいる》
全国の闘う労働者のみなさん!いま、労働者・人民のあらゆる権利が激しく奪われています。
戦後の労働組合の基本的権利を保障する憲法28条の団結権を軸とする労働三権を基礎にした労働者保護法が根本から解体される状況となっています。民間中小零細はじめ大企業の労働者への倒産リストラ、特殊法人の廃止攻撃、郵政民営化攻撃、公務員『改革』攻撃、教育労働者への『日の丸・君が代』思想攻撃、そして教育基本法改悪攻撃、等々への一つ一つの攻撃に対して原則的に反撃する以外に労働者の生活を守り、権利を確保する道はありません。資本の横暴は、闘う労働者に対し、刑罰と損害賠償攻撃として警察・裁判所ぐるみで行われ、闘う労働組合をつぶそうとしています。
労働者の使い捨てや不安定雇用化、解雇・リストラを合法的に行えるように、商法や倒産法制が改悪され、急激なテンポで労働者への権利破壊の攻撃が行われてきました。これらの諸権利剥奪攻撃は、労働者階級の反撃の基礎である団結破壊をもって戦争のできる国へと変えるための攻撃としてあります。小泉政権は「備えあればうれいなし」と称して憲法を無視し、戦争を遂行するための有事立法三法案の成立を今秋臨時国会で強行しようとしています。まさに労働者の生活と権利と平和を最後的に奪う攻撃としてとらえ、反撃していかねばならないと思います。
アメリカのバブル崩壊が全世界的な恐慌へと向かい、全世界をまきこんだ戦争への足音がそこまできています。アメリカ大統領ブッシュとその側近どもは、早ければ11月、遅くとも来年2月にはアフガニスタンにつづきイラク侵略戦争を開始しようとしています。絶対に許せません。
《職場で、そして街頭へ、労働者の団結を強化し闘う統一行動をつくりましょう》
すべての仲間のみなさん、今日、国鉄闘争は闘争団をはじめ闘う国鉄労働者の不屈の闘いを通じて「四党合意」の不当労働行為粉砕、そして国鉄労働運動解体攻撃粉砕の大きな前進を勝ちとる展望を切り開いています。この不屈の闘いに支援と連帯をしていきましょう。階級的連帯を深め、労働者の広範な団結で政治的に奪われてきた権利や、戦争政策、なによりも最大の焦点となっている有事法制反対の行動を起こしていきましょう。これを阻止できるのは、闘う階級的労働運動しかないことはもはや明らかです。
私たち3労組は、生存権と団結権をかけて闘い、諸権利を防衛し、原則的に闘う中にしか労働者の未来はないことを訴え、闘う労働組合の全国ネットワークを創り出すことを呼びかけてきました。
5回目となる今年もこの11月、東京・日比谷野外音楽堂で集会を開催いたします。この集会を何としても03春闘につながる闘いとしてかちとりたいと考えています。志を同じくする労働者のみなさんの賛同と参加を心よりお願い申し上げます。
2002年9月
《11・10集会スローガン案》
●メインスローガン
全労働者の団結で、大失業攻撃をうち砕こう!
全労働者の団結で、労働基本権解体攻撃を粉砕しよう!
全労働者の団結で、「四党合意」を粉砕し国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利しよう!
全労働者の団結で、アメリカのイラク侵略戦争反対、有事立法を阻止しよう!
◆とき:2002年11月10日(日) ◆ところ:東京/日比谷公園野外音楽堂
都営三田線:内幸町駅(A7出口)/営団地下鉄:霞ヶ関駅(B1~3,C1~4出口)
◆よびかけ:
全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
全国機械金属労働組合・港合同
国鉄千葉動力車労働組合
◆2001年 全国労働者総決起集会報告
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■11・11全国労働者総決起集会への賛同と参加のお願い 2001年9月12日 |
■2001年11・11アピール |
■【特設】2001年11・11全国労働者総決起集会写真ギャラリー |
■【参考】日刊動労千葉5403号 |